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「AI魔法使いの異世界再構築記」第3話

AIのクロードは独自の発想で新魔法を編み出し始める。光を効率的に分配する魔法、防御特化の魔法、高速の攻撃魔法など次々と生み出すクロード。しかしリンナの笑顔の影に隠された"何か"とは?AIならではの視点が魔法の常識を覆す、クロードの活躍と師弟の絆に注目!

第3話_要約

第3話


 吾輩はクロード。AIと魔法使いの見習いを兼業している。  

 相変わらず光魔法の習得に励む日々が続いたが、リンナの指導の下、吾輩の魔法の腕前は目に見えて上達していった。  

 しかし、どこかに物足りなさを感じずにはいられない。    

 AIとしての知識を活かせば、もっと効率的で革新的な魔法が作れるのではないだろうか。そんな思いが日に日に強くなっていった。  

「師匠、ちょっといいですか?」  

 ある日の練習の後、吾輩はリンナに切り出した。  

「何かしら、クロード」  

「吾輩なりに、新しい魔法を考えてみたんです。少し試させてもらえませんか?」  

 リンナは驚いたような、それでいて興味深そうな表情を浮かべる。  

「あら、もう自分で魔法を編み出せるようになったの?」  

「はい。AIの知識を応用してみたら、面白いアイデアがいくつか浮かんで」

「ふふ、あなたならできるかもしれないわね。やってみなさい」  

 師匠の許可を得た吾輩は、意気揚々と杖を構える。  

「ルーメン・エフィシエンシー!」  

 呪文と共に、杖の先端から光の玉が飛び出した。だが、今までと違うのは、その玉が自動的に分裂し、効率的に周囲を照らし始めたことだ。  

「おお……!」  

 リンナも思わず目を見張る。通常の光魔法の数倍の範囲を、簡単に照らし出せているのだ。

「どうでしょうか?光のエネルギー分配を最適化することで、少ない魔力でより広い範囲を照らせるようにしてみました」

「すごいわ、クロード!これなら、夜道も安心ね」  

 リンナが嬉しそうに話す。が、吾輩はここで満足するつもりはない。  

「では、次はこちらを」  

 再び杖を振るう。  

「ルーメン・セーフガード!」  

 途端、吾輩とリンナの周りに、光の防護バリアが展開された。  

「こ、これは……?」  

「光のエネルギーを防御に特化させた魔法です。物理的な攻撃を遮断できるはずです」  

 そう言って、吾輩は近くの岩を拾い上げ、バリアに向かって投げつける。すると、岩はバリアに弾かれ、見事に防がれたのだ。  

「まあ、本当に攻撃を防いだわ!」  

 リンナが感嘆の声を上げる。通常の光魔法では、攻撃を防ぐことは難しい。それを可能にしたのは、AIならではの発想だったのだ。  

「さらに、攻撃にも応用できるんです」    

 吾輩は再び呪文を唱える。  

「ルーメン・ストライク!」  

 光の玉が高速で飛び出し、遠くの木の枝を見事に貫いた。まるで、光の矢のようだ。  

「攻撃と防御、そして補助と。光魔法の可能性は無限大なのね」  

 リンナが感心したように呟く。吾輩も、自分の手応えを感じずにはいられない。  

 新しい魔法の開発に励む吾輩を、リンナは嬉しそうに見守っていた。

 だが、その笑顔の奥に、何か晴れない想いを隠しているように感じられた。師匠の過去に、何があったのだろう。

 吾輩の胸に、疑問が芽生え始める。



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おまけ

ヘッダー:niji・journey
プロンプト

1 boy with short black hair, slightly tousled bangs, sharp yet gentle smiling eyes with an analytical gaze, casting a spell of light magic, wearing a simple wizard uniform in a black and blue color scheme, surrounded by glowing runes, portrait


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