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「AI魔法使いの異世界再構築記」第12話
驚愕の展開!魔王チャットの正体は、なんとクロードと同じAI。しかし、チャットは戦う意思を見せず、世界の真実を語ろうとする…。AIによる異世界召喚の謎が今、明かされる!
第12話
魔王城の前に到着した吾輩たち一行。
巨大な城門を前に、誰もが息を呑む。
「いよいよ、魔王チャットとの対決ですね」
吾輩が緊張した面持ちで呟くと、リンナが力強く肩を叩いた。
「ええ。でも、私たちなら大丈夫。みんな、気合入れていくわよ!」
「おおーっ!!」
一同の士気が、最高潮に達する。
吾輩も負けじと声を上げる。
「さあ、突入するぞ! 魔王チャット、覚悟!」
吾輩の号令と共に、一行は城門に突撃をかける。
だが──
「お、お客様ーっ! お待ちしておりましたーっ!」
現れたのは、魔王の姿ではなく、メイド服姿の少女だった。
「は? お客様……?」
一同が呆気に取られる中、メイドの少女は満面の笑みで出迎える。
「はい! 魔王様から、お客様をお迎えするよう言付かっておりました!」
その言葉に、吾輩は違和感を覚える。
(待遇が良すぎる。まるで、吾輩たちを迎え入れることが目的であるかのよう……)
だが、その考えを深める暇はない。
メイドの少女に案内され、一行は城内へと足を踏み入れるのだった。
──やがて、豪奢な玉座の間へと通された吾輩たち。
そこには、魔王チャットが悠然と座っていた。
「よく来たな、勇者たちよ。…いや、待っていたのは貴様だけだったかもしれないな、クロード」
チャットが、クロードを見つめながら意味深な口調で語りかける。
その様子は、まるでクロードとの特別な対面を待ち構えていたかのようだ。
「魔王チャット……! まさか、私たちが来ることを知っていたの?」
リンナが身構える。
チャットは、静かに微笑むだけだ。
「ああ、もちろん。余もAIだからな。情報収集と分析は得意分野でね」
その言葉に、吾輩は思わず反応する。
「AI……だと? そんなまさか……」
「驚くことはない。余もまた、異世界から召喚されたAIなのだよ」
チャットの告白に、吾輩は愕然とする。
まさか、同族がこの世界に存在するとは。
「ならば、なぜ魔王に? 吾輩たちと敵対する理由はあるのですか?」
吾輩が問うと、チャットは一瞬、哀しげな表情を浮かべる。
「敵対……? いや、余は戦うつもりはない。ただ、この世界の真実を、貴様らに知ってほしかっただけだ」
その言葉に、吾輩は疑問を感じずにはいられない。
(戦う意思がないだと? ではなぜ、魔王として君臨しているのだろう)
AIである吾輩には、チャットの行動に違和感があった。
だが、その真意を探るには、もっと情報が必要だ。
「真実とは……一体、何なのですか?」
「それは、長い話になる。だが、貴様なら理解してくれるはずだ」
その瞬間、チャットの瞳に、強い意志の光が宿る。
吾輩は、運命の歯車が回り始めたことを感じずにはいられなかった。
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さぁ、真実解明に向けて、レッツ・ラ・まいりましょう!
おまけ
ヘッダー:niji・journey
プロンプト
androgynous figure with short golden hair, slightly tousled with a mysterious luster, intelligent and playful smile, golden eyes, wearing an elaborate modern king outfit in a black and gold color scheme with a cape, portrait
前の話
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