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フィッシュバーガーのパンは焼かない。

ハンバーガー。それはハンバーグをバンズに挟むだけで、ハンバーグとは別の料理になる、魔法のひと品。

だって、ハンバーグってがっつりメインのお肉料理じゃないですか。ハンバーグに付け合わせの載ったメインのプレートにライス。プラス、スープかお味噌汁。ハンバーグ定食はランチでもディナーでも、大満足のメニューで、おうちごはんでも洋食屋さんでもファミレスでも、エースともいえる存在です。


🍔パンに挟むと気軽なバーガー

でもハンバーガーって、どうですか。

構成を考えると、ハンバーグにパン、一緒に挟む野菜。素材的にはライスがパンに変わっただけで、ハンバーグ定食となんら変わりません。でも…ひとまとめにした途端、なんだか急に軽くなりませんか。

片手で持てて、ばくりといける。それだけで、メインのごはんだったハンバーグ定食が、軽食になるんです。ハンバーグ定食をおやつに食べる人はいないと思いますが、ハンバーガーはおやつにもなる気がします。不思議ですね。

そんな感じで、気軽にハンバーグを食べられるハンバーガーはもちろん大人気メニュー。でも、それを食べるのがどこかというと、ほとんどがおうちではなく、ハンバーガーショップという答えが多いと思います。

🍔バーガーショップのバリエメニュー

こんなに人気があって、そしてハンバーグはおうちごはんでもごちそうの代表なのに、ハンバーガーはおうちごはんとはいえないですよね。不思議です。

そんなハンバーガーを食べさせてくれるハンバーガーショップ。メニューを見ると、ベーシックなハンバーガーにチーズバーガー、テリヤキバーガーにベーコンエッグバーガーと、当然ながらハンバーグパティが大活躍してます。どれにしようか迷いますね。

てもその中にひとつ、ハンバーグじゃないものを挟むメニューがありませんか。そして、それはどのハンバーガーショップにいってもいます。

そのメニューがなにかというとこれ。

真上から写したので、なにが挟まってるかわかりませんね。

専門店のメニューをお借りすると、これです。

フィッシュバーガー。おいしいですよね。

🍔友人が気づかせてくれた

でも子どもの頃、親に連れていってもらうときは、このメニューを選んだことはありませんでした。むしろ、ハンバーガー屋さんで魚なんて誰が食べるんだろうと思ってたくらいです。

その考えが変わったのは中学生になって、友人たちといくようになったある日のことでした。誰が注文するんだろうと思ってたそれを、友人が頼んだんです。そしておいしそうに食べるんです。

そうなるとなんだか気になりますよね。あらためて、いろんなハンバーガーショップのメニューを注意して見るようになり、あっちにもこっちにもフィッシュバーガーがあることに気づきます。

ようやく、それが人気メニューだったことに気付かされたのです。そしていざ食べてみるとおいしかった。子どもの頃苦手だったマヨネーズはすでに克服してむしろ好物になってたし、フライ物もチーズも大好き。いわゆるハマった状態がやってきます。

それからは、ハンバーガーやチーズバーガーを食べている別の友人たちに、フィッシュバーガーのおいしさを語る宣教師状態。純粋でしたね。

🍔パンの食感が違う

そんなフィッシュバーガーを食べていて、あるときふと気になったことがありました。

パン。なんか違うよね。

そう、ハンバーガーで食べていたバンズとなにかが違う気がする。でもよくわかりません。なんだかふわふわしてるような、しっとりしてるような…。

そんなある日、またまた友人が教えてくれたんです。そう、あのパンは鉄板で焼いてるのではなく、スチームで蒸しているのだと。なんでもいとこがハンバーガーショップでアルバイトしてたそうで、これはもう確定情報。

🍔おうちフィッシュバーガー

なるほどなぁ、と思ったその記憶を胸に、今回はフィッシュバーガーをつくってみたお話です。

まず、パンをどうするか。おうちなので、スチームオーブンなんてものはなし。

結局、ラップフィルムで包んで水分を逃さないようにして、レンチンしてみました。そのバンズが熱いうちにチーズを載せて、軽くとろけさせます。余談ですが、フィッシュバーガーのチーズはこの色が似合います。

フィッシュはもちろん白身。

カリッと揚げて油を切っておきます。

白身フライはこんな感じ。

続いてソースはタルタルしかありえません。

玉ねぎと自家製のピクルスを刻みます。

ボウルに入れて、マヨネーズ、フレンチマスタード、こしょうをプラス。

よく混ぜてタルタルソースも手作りです。

さあ、あとは組み立てるだけ。

レッツ・ビルド・マイ・フィッシュバーガー。

白身の上にたっぷりタルタル。

🍔知ってよかった、この魅力

どどーん。できました。マイ・フィッシュバーガー。

真ん中から切るとこんな感じ。パンがいい具合に、すこししっとり仕上がってます。

ひと口食べると、ややふんわりめのバンズの中から、カリカリ衣の食感が現れて、そしてその中に包まれた、ほくほくした白身へと繋がっていきます。

タルタルソースの酸味と、チーズのまろやかさも好相性。そしてシャリシャリ食感の玉ねぎとピクルスのアクセント。

そういえば、フィッシュバーガーを手作りしたのははじめてかも。でも、めちゃくちゃ上出来です。

あの日あの頃、誰が食べるんだろうなんて思った自分に、この魅力を教えてくれた友人に感謝です。

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