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ポークソテーって何語なの
洋食屋さんって、たくさんありますが、歴史を感じる昔ながらのお店には、新しいお店にはない伝統の魅力を感じます。
🍽あってほしいメニュー
創業昭和◯年みたいなお店のキャッチコピーを聞くと、その当時の光景が浮かぶような気持ちにしてくれるお店って、魅力的ですよね。
建物の外観はすこしすすけていて、中にはいるとテーブルや椅子のデザインも、窓枠も照明の形も大正レトロみたいな雰囲気を醸し出している、そんなお店にはわくわくします。
もともと洋館好きで、休日趣味のウォーキングをするときも、目標にそういう建物が観られる施設を設定して歩いたりもするので、レトロな洋館的なお店でランチもできたら最高です。
そんなお店には、このメニューがあってほしい。
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そう、ポークソテーです。
🍽好きなんですポークソテー
洋食屋さんの人気メニューとなると、やはりNo.1はハンバーグで、そこにエビフライとか、オムライスとかナポリタンとか、どのお店でも上位にくる定番ってあると思います。
ポークソテーも昔ながらの洋食で、根強い人気はあると思いますが、なんとなく雰囲気的に2番手集団のような気がしてしまうのはなぜでしょうね。
おなじ豚肉メニューのポークピカタに至っては、もはや見かけることすら稀な絶滅危惧種です。
でもポークソテーはそうじゃない。いまもしっかりと、数多のお店のメニューに存在しています。だけどエースかというと、そういうポジションではない感じ。
それでも好きなんです。ポークソテー。
🔪昔ながらのポークソテーづくり
というわけで、今回はポークソテーをつくってみたお話です。
まずは付け合せ。洋食屋さんの焼き系メニューの付け合せは、温野菜スタイルと生野菜スタイルの2パターンありますが、今回は冷製方向にします。
🥗付け合せはマカロニサラダ
🥗マカロニサラダの材料
・ショートパスタ
・きゅうり
・にんじん
・玉ねぎ
・塩
・マヨネーズ
・フレンチマスタード
・オリーブオイル
・こしょう
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玉ねぎときゅうりは薄切り、にんじんは千切りにして塩を振り、水が出てきたらしっかり絞ります。
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やわらかめに茹でたパスタを合わせて、調味料をプラス。最初に野菜に振った塩味があるので、ここでは塩は加えません。
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よく和えたら、冷蔵庫で冷やしておきます。
ポークソテーの隣に、マカロニサラダとかスパゲティサラダとか、ちょっとレトロな感じで嬉しくないですか。
🔥ポーク焼きます
さあ、主役のソテーにいきましょう。
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豚肉はすじ切りをして、脂の部分にはお肉にぎりぎり届くくらいまで、切込みを入れておきます。
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フライパンにオリーブオイルを熱したら弱火に落として、お肉をいれます。
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片面じっくり焼いて、焼き色がついたら返します。
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反対面も弱火のまま、じっくりと。スプーンでフライパンに出る油をすくって、お肉の上からかけながら焼くと、やさしくじんわりと熱をいれていくことができます。
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焼きあがったら、アルミホイルにとって包みます。
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このまま10分ほどお肉を休ませて、肉汁を落ち着かせつつ、余熱をじんわり中までいきわたらせていきます。
🍽盛り付けていきます
さて、主役のお肉が休憩中に、舞台を準備。
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千切りキャベツにサラダ菜、きゅうり、トマトの生野菜オールスターズをセットします。
さあ、そろそろお肉もいい感じかな。
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切るときは斜めにそぎ切りにすると、1切れ1切れに幅が出て、見た目がいい感じになります。
もちろん焼き加減もいい感じ。見た目にもジューシーな焼き上がりが伝わってきます。
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冷やしておいたマカロニサラダも登場です。
💧ごはんにも合うソース
ここまできたら、あとはソースをつくるだけ。
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💧ソースの材料(2皿分くらい)
・ケチャップ…大さじ2
・お好みソース…大さじ1
・赤ワイン…大さじ2
・コンソメ…小さじ1
・バター…5グラム
・玉ねぎ…1/8個
・こしょう…ひとつまみ
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ポークソテーを焼いたあとのフライパンをキッチンペーパーでさっと拭ったら、ごく薄く切った玉ねぎを炒めます。しんなりしてきたら、調味料たちを投入。
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細かな泡が立つまで、強火で煮立てます。
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そしてポークソテーの上からたっぷり。こういうソース、ごはんにも合うんですよね。
🐽完成、ポークソテー
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うん、これはいいビジュアル。ポークソテーらしいポークソテーの完成です。
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そういえば、以前北海道砂川のご当地グルメ、砂川ポークチャップをつくったとき、ポークチャップってそもそもなんなんだろう、みたいなことを考えたり調べたりしましたが、ポークソテーはそのオリジナルに間違いないと思います。
あのとき抱いた疑問は、チャップってなに。そこにつきるわけですが、こちらはネーミングからいうと王道、ポークソテーとはいかにも基本な名称です。
ぶた、焼き。ポーク・ソテー。
あれ。なんか違和感ないか。
🤔ポークソテーって何語なの
ポークって英語じゃないですか。で、ソテーってフランス語ですよね。フランス語でいうところのポークは、フランス語の勉強をはじめたときに、みんなが戸惑う最後の子音を発音しない法則に則って、ポールになるはず。
しかもローストビーフをロティ・ド・ブッフにしてしまうフランス語なので、ポークソテーもソテー・ド・ポークなのでは。
そう思えど、日英仏のトリリンガルでもなければ、外語大出身でもないので訊いてみます。
教えて、Google先生。
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ほら、ソテー・ド・ポークじゃん。先生がそういってます。
じゃ、ポークソテーって何語なのよ。
ここではたと気づきました。ポークソテーは洋食屋さんの伝統メニュー。フレンチやイタリアンのお店で食べるわけではない。いや、もちろんそういうお店にもあるんでしょうけど、そのときはソテー・ド・ポールとなのっているでしょう。
そう、つまりポークソテーという名前は、洋食屋さんという舞台で名乗るステージネーム。コートレットがカツレツになり、クロケットがコロッケになった日本の洋食のための和名だったのです。たぶん。
名を変え、そして味付けや調理法も本場のものとは変えつつ、我々の食生活に浸透し、なくてはならないひとつのジャンルを確立したニッポンの洋食。やっぱり大好きです。
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