トカチェフ

どこかにあるというユートピア 読書リハビリ中、文芸誌を分解してスキャニングすることを趣…

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どこかにあるというユートピア 読書リハビリ中、文芸誌を分解してスキャニングすることを趣味として見出しました。

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    読書習慣を取り戻すための様々な行動や経過、そして結果をまとめます。 主に文學界を中心とした読書履歴など。

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    60年代のガレージバンドについてのnoteをまとめました。

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雑記:分倍河原、パスタとサイン本

少し迷っていた。 「やる後悔」と「やらない後悔」を天秤にかける。 自分の性格を考えると、「やる後悔」を取ることはわかっているのだ。 それでも、念のため迷うのだ。自分への言い訳が必要なのだろう。 1この日は一人だった。午前中は所用を済ませようとノートパソコンを開いた。これは所用というか趣味なのかもしれないが、iTunesライブラリを整理して満足するのだ。 録音しておいたラジオの音源を編集して、落語のみのファイルにして、iTunesに取り込んだり。60年代アメリカのバンドについ

    • 雑記:武蔵小金井、城塞都市メガドンキ

      思い立って武蔵小金井へ向かった。 娘を習い事に送っていきすがら、エクセルシオールなどでコーヒーを啜りながら読書をするのが、このところの週末の過ごし方だった。 程よく読書をし、アイスコーヒーの氷も解け切って、ちょっと疲れたなと感じる頃、娘も習い事が終わっている頃合いになっていてそのまま一緒に帰宅するのだ。 それ自体は非常に有意義な時間なのだが、ある程度同じことを繰り返してくると変革を求める自分もいる。改革派参上。 1先日、Amazonの欲しいものリストを再確認していた。 リ

      • 読書リハビリ:踊る幽霊

        ついに届いた。 Amazonで注文してしまったら、定期便のコーヒーと一緒に紙袋に入れられて届いた。 開いた「踊る幽霊」からはほのかにコーヒーの香りがした。 「踊る幽霊」オルタナ旧市街の単行本だ。 このところのお気に入りの作家さんなので、届いた本はすぐに読んだ。 もう読書リハビリなんて言う必要ないほど、読書に前向きになっているではないか。ありがとう、オルタナ旧市街先生。 オルタナ旧市街について、過去の記事 踊る幽霊本の題名となっている踊る幽霊をはじめとする随筆21篇を収録

        • 雑記:牛丼が食べたいわけじゃなかった

          1 久しぶりに一人で遠出した。 リモートワークをしていると、平日にどこかに行くことがなくなっていく、多分人は外出して人に会う方がいいのだろう。そんな当たり前のことすら、当たり前ではと考えてしまうようになるのがリモートワーク。 この日の要件は会社から貸与されているPCのWindows11対応が必要になったので交換することだ。今使っているものに不満があるとかそういうことではなく、セキュリティ的に交換の時期だからというものだ。 PCをカバンに入れ南武線を縦断して川崎まで向かっ

        雑記:分倍河原、パスタとサイン本

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          文学フリマ東京38に行った

          もうすっかり時間が経ってしまったのだけど、文学フリマ東京38へ行ってきた。 せっかくなのでまとめておこう。 二回目の文学フリマへ今回から入場料を取ることになったのと、次回は東京ビックサイトで実施ということで、色々と変化のある文学フリマ。 有料化は全然いいと思うのだけど、入場はもっとなんとかして欲しいと感じた。 これも会場の限界ということなのかなと想像した。 会場に入って気付いた。 昨日準備していたリストを持ってきていないということに。 せっかくプリントアウトして、メモを追

          文学フリマ東京38に行った

          読書リハビリ:魔法をさがして

          すっかりご無沙汰でしたが、それなりに読書は続いています。 文芸誌を毎月チェックしては購入して読んだり、また新たな文芸誌に手を出してみたり。 時々、これはと思うものもありますが、それ単体で何か記事にするところまでは至らなかったという状態。 ずっと魔法を探している、そんな気分でした。 スピン 7 日常に「読書」の「栞」を という文芸雑誌、スピンの7号を購入しました。 この前の6号に掲載された小原晩の短編「けだるいわあ」を目的に購入したのがきっかけで、せっかくなので定期購読して

          読書リハビリ:魔法をさがして

          2024年2月の音楽と雑感

          主に今月聴いた音楽、時々ラジオ、稀に落語そして雑感。 2月はあっという間、仕事が忙しかったりしたこともあってか、振り返ってみるとあまり新しい音楽との出会いもなかった。 Helsinki Lambda Club ふと目に止まったYOUTUBE Helsinki Lambda Clubのライブ映像だった。そういえば新しいアルバムを聴いていなかったことを思い出す。 この動画を観たあと、アルバム「ヘルシンキラムダクラブへようこそ」も聴いたのだ。 なんとも表現しにくいのだけど、

          2024年2月の音楽と雑感

          2024年1月の音楽と雑感

          主に今月聴いた音楽、時々ラジオ、稀に落語そして雑感。 以前はブログに記載していたけれど、今後はこちらでまとめていこうと思う。 下書きをしたのが1月、すっかり忘れて3月になってしまったのだけど、ひとまず1月分をまとめた。 Love for Sale / Talking Heads YOUTUBEでふと目にしたTalking Headsの話。 初期の音がとても好きで、若い頃にサイコキラーはカバーしたりした。 しかしながらアルバムを経ていくごとに好みからは外れてしまって感覚

          2024年1月の音楽と雑感

          読書リハビリ:お口に合いませんでした

          珍しく連載物も読み始めてしまった。 定期購読している文學界の連載は正直なところあまりちゃんと読んでいない。 月に一度だと、前回どうなっていたっけと記憶が朧げになってしまうことがあり、以前に文學界に掲載されていた西村賢太の連載はなんとか乗り切れたものの、他は途中で挫折してしまったのだ。 「どうなっていたっけ」で前回を読み返すには気力が持たないのだ。 そんな中、このオルタナ旧市街の連載は読み続けられている。 なぜだろうと、思い返すと単純に面白いからなのだろうけど、特に今回の第6

          読書リハビリ:お口に合いませんでした

          読書リハビリ:揚げ物ブラザーズ

          文學界がリニューアルして、表紙やら、構成が少し変わった。 以前は「Author's Eye」と銘打っていた1ページのエッセイも「窓辺より」に変わっていた。 この1ページのエッセイ、非常にコンパクトにまとめる必要がある上、何かを読者に残すという難題をクリアしなければならず、書き手の技量が大いに問われると思う。 それでも、いや1ページだからこそ、何度も読んでしまうものに出会うことも多く毎回楽しみなのだ。 先日、高校時代の友人と会うことになった。 なんとなくいく前は気持ちが乗らな

          読書リハビリ:揚げ物ブラザーズ

          雑記:たのしいりもーとわーく

          リモートワークあるある上司と日本人の平均年収なんかの話をした。 「年齢とか正規・非正規とか業種とかいろいろあるからあんまり参考にならないよね。」なんて言う上司、そう言いつつも平均を超えていなかったらそんなことは言えないよねとも思う。 コロナ以降、ずっとリモートワークで自宅にいる。 なんだぼくの仕事は自宅でも完遂できるではないかと当初は感動もあったが、慣れてくるとそんなことも感じなくなる。 突然入れられるミーティングには苛立つし、そんなときはプライベートな時間を侵されたような感

          雑記:たのしいりもーとわーく

          読書リハビリ:ここで唐揚げ弁当を食べないでください

          以前、文學界で読んだエッセイが良かったので、小原晩のエッセイ集を購入してみた。 ネットで確認すると、2冊の作品集が出ているようだったが、 まずは先に出ていた「ここで唐揚げ弁当を食べないでください」を購入してみた。 これはとても良いタイトルだ。 ここで唐揚げ弁当を食べないでください:小原晩表題にもなっているこれで幕をあけるエッセイ集。 筆者の体験に基づくエッセイが中心ではあるが、そこここに良い表現があり、短いものが多いもののとても楽しめた。 東京での生活を綴ったものが特に

          読書リハビリ:ここで唐揚げ弁当を食べないでください

          雑記:墓から墓へ

          高齢な母から墓を引き継ぐことになった。 これは主に事務的な意味での引継ぎとその所感。 1 母が墓の使用者になったのは父が他界した際に、祖母に押し付けられたかららしい。 祖母からすると、最も早く亡くなった自身の子供の家庭にという意味もあっただろうし、父は次男だったが、長男は既に地方へ出てしまっており、「長男」とカウントされていなかったためでもあったのだろう。 そして必然的に墓はぼくの元へやってくる。 この墓に入るべき人はもうそう多くはない。 希望する人は入ればいいのだろう

          雑記:墓から墓へ

          読書リハビリ:一般

          昨年、東京で行われた文学フリマへ初めて行った。 前日に急遽行こうと思い立って、ざっと出展を確認して購入したいものをリスト化した。 当日は朝早くから参加したこともあってか、リストに入れたいくつかはまだ出展していなかった。 あと、男性2名が腕を組んで並びで座っていたところは、気後れして購入できなかった。 男たちの目線は一定で、前を強く意識しており、ただ正面を向いていた。何か話す風でもなく、ただ並んで座っていた。 そしてテーブルには1種類のZineがうず高く積まれているのみだった

          読書リハビリ:一般

          読書リハビリ:急につめたくなるもの

          文學界2023年12月号に掲載されていたエッセー。 これはグッときた。 急につめたくなるもの:小原晩文學界のAuthor's Eyeという1ページのエッセイ。 短いながらも、いや短いからこそ、グッとくるものがあるので見逃せない。 そしてこういう短いエッセイこそ、どこに収録されることもなく彷徨っているのではないかと思う。 さて、この「急につめたくなるもの」は、著者の父親の死にまつわる話だ。 これは好物だ。 前田隆弘の「死なれちゃった後で」を読んで以来、「これ好きなやつだ」

          読書リハビリ:急につめたくなるもの

          読書リハビリ:激ヤバ

          随分と空いてしまった。 読書をしていなかったわけではなく、心に引っ掛かるものがなかったのかもしれない。 少しだけ読書から遠ざかったときにはこれを読んでもう一度立ち位置を確認している。 そして年末。 妻の実家に幽閉されるタイミングで、大量にエッセイやら短編を読んだ。 その中でも一番引っかかったのが「激ヤバ」だった。 もう少し何かなかったのかとも思うが、そうだったのだからしょうがない。 激ヤバ:伊藤幸司ランジャタイのおとなしい方、伊藤幸司のエッセイ集。 年末の軽い読み物という

          読書リハビリ:激ヤバ