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学びとは

毎日同じ時間に電車に乗っていると気づくことがあります。

月曜日の朝は大学生が少なくて、水曜日と木曜日は多い。

月曜1限の授業はなるべく避けて時間割を組んで、水木1限は必修だからやむなく登校。ということなんだと思います。

僕自身が学生だった時も、月曜1限は地獄だったことを覚えているので気持ちがすごいわかります。

いつの時代も、何歳でも、月曜日の朝はきついよね。

そんなことをふと思った僕の仕事柄、大学生とお話する機会がよくあります。

彼らとお話をしていると、そろそろ夏休みに入るというワクワク感と同時に試験を頑張らなきゃいけないというプレッシャーを感じていて、ここ数週間は特に忙しそうです。

夏休みの過ごし方を聞いてみても、旅行や留学に行くとか、取りたい資格の勉強を頑張るとか、お部屋でゴロゴロしながらアニメと漫画を読み漁るとか、長期休暇の過ごし方も色んなタイプの方がいます。

学生生活が戻ってきたんだな〜と陰から応援している僕ですが、そんな学生生活を一生懸命過ごす彼らから逆に元気をもらっていることも事実。

自分はどうやって時間を過ごそうかなぁとソファーに寝っ転がりながら日々あれこれと妄想を膨らませています。

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近年「学び直し」というキーワードをよく耳にします。

人生100年時代を迎えることから、人生を生きるのに必要な資産面でも、労働市場における仕事内容が大きく変化するという仕事面でも従来の3ステージモデル(教育→仕事→引退)が通用せず、マルチステージ化が進むからこそ、「学び直し」が必要だと言われています。

さて、この「学び直し」はいったい何をどう学びなおせばいいのでしょう?

頭ではわかっていても、悩みますよね。

前提として「学び直し」には2種類ある、ということに注目してみましょう。

1つ目は「リカレント教育」

「語学」や「資格」など、仕事に生かすための知識やスキルを学びなおすこと。

2つ目は「生涯学習」

生涯にわたり行うあらゆる学習のことで、仕事にとらわれない趣味やボランティア活動等も含み、生きがいと共に学び直すこと。

学ぶ目的が違うということですね。

近頃よく話題に上がるのは、「リカレント教育」の方ではないかなと思います。

学ぶ理由は人それぞれかと思いますが、仕事に直結する資格やスキルを磨いて年収をあげたり、転職の際の武器にしたり、副業を始めるために学んだりと、「仕事」に直結する学び直しを行う方が多いように見受けられます。

かくゆう僕もその1人で、資格を取ったり読書をしたりと仕事に活かせる「何か」を探して学んでいました。

社会人になると、「今のあなたは何ができるのか」という評価がどうしてもついてくるので、当たり前と言えば当たり前ですよね。


しばしば大学生からもこんな質問を受けることがあります。

「就職に有利な資格とかありますか?」

「入社する前に学んでおくべきことはありますか?」

つくづく勉強熱心だなぁと学生さんたちに関心するものですが、そんな時に参考になるのが経済産業省が出している「人生100年時代の社会人基礎力」というものです。

「人間をスマホに喩えてOSとアプリの両方の能力をアップデートしていく必要があるよ」と言ってくれているものですが、

要はOSは「社会人基礎力」をさし、アプリは「仕事に使えるスキル」をさします。

意外と社会人基礎力という言葉が浸透していないので簡単にまとめると、「自ら考えて行動し、チームで動く協調性」となるかと思います。

では、「社会人基礎力」とはどう身に着ければいいのでしょうか?

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OSとしての「社会人基礎力」をアップデートする方法の1つに、「生涯学習」があるのではないでしょうか。

仕事に使えるスキルだけを学ぶのではなく、あえて仕事にかかわらず、趣味や経験から学びなおす。という時間があってもいいのではないかと思います。

学生時代、フットサルのコーチとして活動していた際に、「こどもがサッカーを始めたから話を理解したくて未経験だけど体験しにきてみました」というパパさんママさんと出会う場面が多々ありました。

なんて素敵な理由なんだ、と当時も思ったものですが、もともとスポーツをしていた方だけでなく、スポーツは未経験だけどこれを機に、という方こそ、上達のスピードが速いことに驚かされました。

こどもと話をあわせたい、と自ら考え、習いに行こうとスクールに通うという行動を起こし、その場で一緒になったメンバーと打ち解けてチームになっていく。

ある種スポーツを通じて学び、OSをアップデートしている良いお手本なのではないかと思います。

学生時代にそういう大人と出会えたことが、僕にとってなによりも大きな財産になりました。

そんな経験もあって、先の大学生の質問の話に戻りますが、

「入社する前に学んでおくべきことはありますか?」

という質問に対して、僕は常に「心が動いたことに取り組んでみては?」と答えます。

時間の使い方って、ある種「生涯学習」だと思うんです。

目の前の試験にむけて勉強するのも、長期休みに旅行に行ったりボランティアに参加することも、趣味に没頭することもその経験そのものが学びになります。

どう行動して何を得たか、その一連のプロセスから、社会人基礎力が自然と身に着けられるのではないかと信じています。

行動を起こすことが、学びの第一歩です。

コロナ禍も一周回って日常になってきたので、以前よりは経験に時間を費やせるチャンスが戻ってきました。

生涯学習を通じて学びなおす、
というのもとても魅力的なことかもしれません。

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そういう意味でも、僕が「学びたい」と思うことは、料理です。

作れるレシピの数を増やしたい、というのももちろんですが、
食事の栄養素やバランスを考えた献立をどうやって作ればいいのか、
また、どんな時に、どんな食事をとることが、健康やよいパフォーマンスにつながるのかを勉強したいなと思っています。

みなさんはこの夏、何を学びますか?

もし、これを読んで何か思いついたら、コメントで教えてもらえたら嬉しいです。

日々忙しくて忙殺される毎日の中に、15分でも何か新しいことを学べる時間が設けられたら世界が広がるかもしれません。

お互いが思いついたことをシェアしてみる、という意味でもこのnoteはコメント機能があるので、お互いにとっていい学習の場になると思います。

心が動いたことをやってみる。

自戒の意味も込めて・・・書き記してみました。

おしまい


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