日本人ですらあまり知らない温泉の秘密(1)〜そもそも温泉ってなに?
温泉って、もんのすごい気持ちいい!広くて美しくて、普段入るお風呂と違ってとっても気分があがっちゃう。自然豊かなところだとリラックスもできて、シャンプーやトリートメント、お化粧落としもあるならより最高。アメニティも揃ってドライヤーもあって、きれいなところがいい。温泉ってほんと最高!!!
・・・と思っているだけでは、めっちゃめちゃもったいない温泉の魅力があります。温泉初心者の数年前の私も上記のような感覚でした。このnoteでは、よりディープに温泉沼・湯治沼にハマった私の感じている温泉の魅力をお伝えできればと思っています・・・!
|温泉ってそもそも何?
温泉とは、温かい泉、英訳すればHot Springsです。
実は、この「温泉」とは国が定めた法律があり、それによる定義がきちんとされています。ちょっとここは法令なのでかたくなりますが、その後に意訳します!
「温泉法」これは、管轄としては環境省になります。この法律は、主には温泉採取とその利用について細かく規定されているものです。
その第二条に、温泉の定義が書かれてあります。
ここでいう別表とは、以下の通りです。
・・・めちゃややこい。そのため、意訳します。
もともと広告屋だった私は、この伝わりにくいものをいかに伝えるのかというミッションを生業にしていたわけなので、意訳するのが習慣になっており、つい今回も意訳してしまいますが、もっとぐさっと心にぶっささる言葉でちょうだい!と思ってしまうのです。
「温泉は、25度ある温水・鉱水・ガス・水蒸気か、それ以下でも、ある程度のボリュームで19種類のうち1つはミネラル入っていて、地中から出てるやつ!」
これで、温泉!と言えます。この中でも、意訳してアバウトに書きますが、もっともっとミネラルが含まれているものは「療養泉」として10種類の泉質に区分され、温泉浴場として営業するには必掲の「温泉分析表」に○○泉(単純泉とか硫黄泉とか)として、立派に名前が与えられます。
|温泉ってなに?をもっと意訳
あったかい水が湧いてくるやつでしょ?レベルの認識だった初心者の頃の私も、こうして学んでいくと、ほ〜ほ〜となりました。でももうちょっと温泉ってなんなのか知りたい、分かりたい。
温泉はこうした化学的な、物理学的、地理学的なことで分析されているので、物理学の先生たちにお聞きしました。
「火山だからといって温泉が湧出するわけではない。断層=水の通り道がなければそれは出てこず、また山がぐちゃぐちゃと険しくなければ、水は表面をすべり、湧水となってしまう。きちんと雨水を受けとめ、マグマの熱を受け取って熟成されてから温泉として湧出するには「マグマやプレート熱(熱源)、天水(雨)、断層(山が壊れてできた地下の割れ目)」の3つが揃わないといけない。熱源到達経路や断層の通り道の過程で、ミネラルを受け取っていく。」
熱源、天水、断層の3拍子が揃わないと出てこないんだ。
火山国ニッポンでどこでも温泉が出るというのはそういうことで、しかし天水である雨がたくさん降って、それを抱きかかえる山々がないといけなくて、しかも断層という通り道がないと、湧出してこないのか・・・・
自然の巡り、自然の恵み、その過程のどこかひとつ欠けても生まれてこない。それってものすごい偶然やめぐりあわせで生まれている命のようなものじゃないですか?
温泉は、今日から、敬愛して、「温泉ちゃん」と名付けることにする。と決めました。
温泉の秘密は、まだまだ続く・・・!
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