天国に居るであろう、おじいちゃんへ
お葬式開始30分前....
孫達が葬儀屋さんに呼び出された。
どうやら孫から何か言葉を
かける時間があるらしい。
葬式に駆けつけた孫は5人。
誰かひとりが代表で喋るのか、
みんなで一言ずつ喋るのか。
ひとりで長く喋らせるのは可哀想ということになり、結局後者に決まった。
正直ひとことで収まらない。
結果、私ひとりだけが長話していた笑
涙をこらえられずに、
感情が溢れ出したせいで
事前に考えていたことを
しっかり話せなかったので
ここに綴らせてください。
***
おじいちゃん。小学生の夏休みにおじいちゃん家に行くの毎年楽しみでした。
海で遊んだり、エビ掬いしたり、畑に行ったり。
エビは醤油で炒めてもらったり、かき揚げだったり
採れてたての野菜は本当においしかったです。
しかし、高校・大学と忙しくなってしまい
なかなか鹿児島に足を運べていませんでした。
先週ついに危篤状態のおじいちゃんにすこしでも声を届けるために8年ぶりに鹿児島に来ました。
(コロナのため、お見舞いは一日30分のビデオ電話のみ)
青森からの移動で日本列島縦断したよ笑
お見舞いして帰ってきて、すぐ亡くなってしまったから、こんな短期間で往復するかねって感じです。
でも久しぶりに海で泳いだりエビ掬いして
あの時の夏休みに返ってきた感じがしました。
どうして大学生の時間がある時に行かなかった。
コロナもあったけど、
行こうと思えば行けたよね・・・
大学を卒業して、自分の中で「会いたい人に会う」ことが重要で優先度が高いものだということに気付きました。
だから、今年の夏こそ会いに行こうと母と計画していました。
その矢先の出来事でショックでした。
色々過去の自分の行いに悔いが残りますが、
思ってもどうしようもない。
そこで二つ、思うことがあります。
一つは「思い出します」
友人に今回のことをLINEしたら「例え亡くなっても、私は故人と思い出の中であえると思っている」と言ってくれました。
だから、おじいちゃんの影響で
大好きになった海を眺めては
おじいちゃんを思い出して、
会いたいと思います。
二つ目「天国で楽しんでください」
好きな芸人さんがお葬式をテーマに
コントをしているのですが
そのコントは「天国行ってロッケンロール」
という言葉で締めくくられます。
これを聞いた時に、
おじいちゃんが天国でロッケンロール・・・
すなわち、おじいちゃんが天国で楽しんでくれたらそれでいいのかなと思えました。
おじいちゃんの訃報のあと
たくさんの親戚がおじいちゃんに会いに
家に集まってきたと母から聞きました。
そして今ここに、
たくさんの孫と親戚が集まっている。
ああ、おじいちゃんなら
絶対天国に行けるんだろうなと安心しました。
だからおじいちゃん、思い出の中で会いましょう。
そして、天国で楽しんでください。
***
おじいちゃんは農業が好きな人でした。
私が今年入社した出版社が出してる農業の書籍を
棺桶にいれました。
高校生になってから農業に興味持ちだしたし、
できれば一緒に畑に行きたかった。
本をプレゼントしたかった。
まあ、向こうで読んでもらうつもりです。
天国でも農業がんばってね!!!
また今回の集まりで、
孫にみせる穏やかで優しい面以外にも、お
じいちゃんがチャレンジャーで
野心家だった話なども耳にしました。
そういった話を肴に
一緒にお酒飲みたかった。
正直後悔は尽きませんが
天国でロッケンロール...楽しんでもらう。
そう考えることで、スッと心が軽くなりました。
これは、鹿児島へ向かう途中の駅で
かいた願掛け。
七夕前でしたね🎋
この一日前に、飛行場の笹に願いを込めてたんですがね笑
でも切り替えられたのはコントのおかげです。
じろうちゃん、長谷川。
貴方達のコントに救われました。
おじいちゃん。天国行ってロッケンロール!!!
✳︎✳︎✳︎
忌引き休暇明けに、
お葬式のことや久しぶりにする仕事への不安で
心が弱って泣きじゃくって親に電話した時にですね
「お前が楽しそうに笑顔で日々過ごしてることが
最大の供養だよ」と言われました。
ぐうの音も出ません。
仰る通りです。
おじいちゃんに天国で
ロックンロールして欲しいなら、
こちらも現世でロックンロールしてなきゃ
示しが尽きませんもんね笑
そしてこうした悲しい想いも
想像力だったり、優しさに変換できれば
またひとつ、
深みのある人間になれるような気がしました。
今回の経験を通して
会いたい人に会う、悔いのない人生を歩みたいと改めて思いました。
こうやって、
残された人達が「生」を見直す機会を今回おじいちゃんは身をもって教えてくれたんでしょう。
きっとね。
さて最後に、おじいちゃんが大好きな
田舎の景色を載せます。
おじいちゃん、天国でロッケンロール!!!
どうも、ありがとうございました👓
※シソンヌの「別れ」を見て頂くと
より一層、読みこめるnoteになっております。
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