お い と ま の 流 儀
たとえば小さなベーカリーで
楽しみにしていた
お目当ての商品が売り切れていたとき、
あなたは、どうされますか?
私は、以前まで
こじんまりとした商店では
何も買わずにお店を出ることに
少々きまりわるさを感じて
売り場にある商品を適当に見繕い、
買って帰ることがしばしばありました。
レジのところに
店員さんがいらっしゃる手前、
スーッと入ってきてスーッと出てゆくのは、、と
ヘンに気を巡らせてしまっていたのです。
ですけれど、ある時、はたと気づきました。
自分の楽しみにと寄ったお店で
いつの間にか、
見えない気まずさを
和らげるための買い物をしている、と。
それからというもの私は、決心して
目当てのものが無かったときは
買うことを
スッパリ諦めることにしました。
その代わり、気づまりでないように、
おいとまする際には、店員さんと
ちょっとした会話を交わすようになりました。
会話の内容はいたってシンプル。
たとえばこんな具合です。
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商品について二、三質問をし
最後に「また来ます」と笑顔で伝えます。
ほんのそれだけなのですが
そうすれば、
よそよそしさが無くなり、
お店を出る時も、
いくぶん気持ちが軽やかです。
せっかく
自分の楽しみにと寄ったお店ですから
見えない気まずさを
和らげるための買い物は
したくありません。
これは、
気持ちよく、
自分の心に正直な買い物をするための
私なりの
おいとまの流儀です。
これからもあたたかい記事をお届けします🕊🤍🌿