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爆笑 問題

「爆笑」も使い方が難しい言葉です。

一般的には大人数で笑うことが正しくて「ひとりで爆笑」みたいな使い方は間違いだとされる風潮でした。
ところが広辞苑第6版では「大勢が大声でどっと笑うこと」とされていた「爆笑」の定義が
第7版では「はじけるように大声で笑うこと」に変わってます。
そもそも元々は大勢という意味は含まれずに、ひとりにも使ってよい言葉だったという説もあります。

わたくしの爆笑の定義は
ひとりに対し使うのは誤用だけどあえて使ってもよいです。
これはどういうことかと言いますと、わざと間違えて使うシャレとして広まったという考えからです。
アンドレ・ザ・ジャイアントの「人間山脈」とか「ひとり民族大移動」とかと同じです。
山脈が連なった山々だということは誰でも分かってます、しかし「人間山」もしくは「山人間」じゃぜんぜんおもしろくないので、人間なのに山脈!ひとりなのに山脈!このインパクトがバカバカしくて「いや、それほどでかくなはいだろう!」「ひとりじゃん!脈て」という心のツッコミも呼び込んでアンドレのキャッチーなコピーになってるのです。
わざと間違えてまで大袈裟に言う古館さんの言語センスよ。
ひとりなのに民族大移動も同じです。いるだけで民族大移動!移動してないのに、リングインするだけなのに。
あえて大勢をさす言葉を個人に使うというおもしろさです。

余談ですが、これ中西学の人なのに「類人猿最強のゴリラ」とか、神取忍の女なのに「女子プロレス最強の男」とかもエッセンス的には同じです。
例えがプロレスばっかりですけど。

なのであえて「ひとりで大爆笑」という使い方をしております。
むしろ誤用であったほうがインパクトが増します、あえて使ってるということです。
なので、個人的には「ひとり爆笑」は当たり前のように使いますが、正しい言葉だとは思っておりません。むしろ正しい使い方だと困ります。
元々は「ひとりで大笑いも爆笑と言っていた」という説にも反対でございます。使用例は数例ありますが、絶対的に正しい使い方をしているとは言い切れないからです。やはり「複数で大きく笑うのが爆笑」が正しいと思います。

このように間違いだと分かっていてわざと使っているという言葉もたくさんあります。
このシリーズ、次は大変に難しい「ら抜き」問題に切り込んじゃいましょう。

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