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異国料理/大人食い

異国料理はたまにたべるとめちゃくちゃハマる。そして大人なのでお金さえ払えば、2日連続なんかで食べに行くことができる。これを大人食いという。アンジュナの次の日、小岩のサンサールにて大人食いを遂行した。

サンサールもまた食べログ百名店に選ばれている名店だ。小岩の長い長い商店街の一角に店を構え、どでかい野菜も一緒に売られていた。こういうとき、そのどでかい野菜も写真で載せたりするとより伝わるのだろうが、残念な二流notist(noteを書く人)ということでご理解いただきたい。

アンジュナに引き続きまたも開店一番乗りでお店に入る。お香の香りにふわっと包まれ、小岩ではない空間に一瞬でとばされる。異国料理店の良さは香りと雰囲気にもある。

目移りしたが、今回は「ネパールランチセット」を選択。これはネパールの定食であるダルバートのことだ。ダルは豆スープ、バートは米飯。そこに豆カレーのダルカリ、漬物のアチャールが添えられた、バランス良きプレートである。

ランチメニュー

チーズナンも魅力的だったので、また今度食べにいきたい。2日連続のカレー。胃もたれを気にしてダルバートにさせていただいた。

さきほど偉そうに語ったが、ダルバートは人生初である。メニューで想像していたよりカレーが多く、少なめにしてもらったご飯もかなり多め。よく食べる人にとっては嬉しい誤算だろう。

上段:左から、サーグ(青菜の炒めもの)、ダルカレ、アチャール。
下段:白米とインド米のブレンドご飯、ダル

ダルバートは混ぜて食べるとさらに旨いときくが、まずは単体で。うん。一つ一ついちいち旨くこの時点でかなりボルテージが高まる。スパイスが身体をめぐって、物理的にも精神的にも元気になれそう。パワー少なめな私の、足りない部分を補ってくれるような感じがする。

そしてついに混ぜるときがやってくる。恐る恐る、米にアチャールとサグをのせ、ダルをかけて一口。何なんだろう。食べたことない新鮮さを感じながらも、どこか庶民的なホッとする家庭的な味わい、最高。
今度は米にサグをのせ、ダルカリとダルを少し混ぜて一口。青菜と豆が互いに高めあっている、最高。
どの組み合わせも絶妙なバランスで、最終的にはすべて混ぜて口にかきこませてもらった。 

とにかく、無駄がなくメリハリのある定食だった。栄養も取れて、楽しみ方が一つじゃない、そして美味しい。どこか家庭的という点もまた抜け目なく、ネパールめしの魅力に完全に惹き込まれた。

平日の在宅勤務で麺類を食らう日々が、さらに2日間の異国料理を旨くさせたかもしれない。いつもと違うものを取り入れると、巡りが良くなる気がする。滞っていたアップデートが、急に始まる感覚。ぼーっとしているとつい保守的になりがちな日本人なので、この感覚はこれからも大事にしていきたい。

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