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キャニオンのロードバイク(SLXグレード)をバラ完組みした◎2024年02月07日更新

広島県広島市にある『動く自転車屋』『自転車の便利屋』サイクルサービストグトのnoteをご覧いただきありがとうございます。

ストレートタイプの鍋つゆにはまっている快適長持ち系自転車安全整備士のノーリー(店長)です。
忙しい時は鍋料理が最高だと思っています。
健康も大切ですね。


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■【CANYON】ULTIMATEを完全分解状態から組み上げる

★ブランド★
【CANYON】(キャニオン)
★車種★
ULTIMATE(アルティメット)
★年式等★
2022年か2023年

今回は知人からの譲渡で手に入れたという中古フレームセットをベースに、新品の各種部品を使って組み上げます。
フレームセットは中古であり、それも【CANYON】のSLXグレード。

この車種ではよくあることですが、ヘッドベアリング(特にアッパー)が錆びていました。

せっかく当店で作業するので、磨けるだけ磨いておきました。

あとはいつも通りに洗浄します。
初期の下処理は本当に大切です。

【SHIMANO】(シマノ)プレミアムグリスでヘッドベアリングの内部を満たします。

タイヤは片方だけ少し使ったものだそうで、ユーザーさんのご希望で前後指定アリです。
当店ではそういう細かいご要望にもお応え致します。
ちなみにこのタイヤ(アジリストDURO)は当店でも取り扱いがあり、人気のあるタイヤのひとつです。

【SUPERTEAM】(スーパーチーム)のホイールはお持ち込み品です。
構造は【DT SWISS】と似ています。

サビ防止目的でうっすらとグリスでコーティングしておきました。

振れのチェックやセンター出し作業をしていきます。

前輪完成です。

リアもフロントと同じようにベアリングに下処理をしています。

フリーボディーも一旦外して下処理をしてあります。

カセットスプロケットは【SHIMANO】(シマノ)105 12sです。

ロックリングにも下処理をしてあります。

シートポスト装着!

ボトルケージ用ボルトにも下処理をしています。

ディレイラーハンガーは芯出し作業も必要です。

新品のリアディレイラーですが、快適長持ちのための下処理をしています。

それが済んだらリアディレイラーを取り付け、エレクトリックワイヤーを接続します。

ひとまず充電タイムです。

フロントディレイラーは仮止めです。

レバーには付属のダミープラグを取り付けます。

Di2の接続とバッテリーの充電が済んだら、とりあえずファームウェアは更新します。

コックピットがカタチになってきました。

油圧式ディスクブレーキなのでエア抜き作業も行います。

この作業は時間をかけて、できるだけ入念に。

ユーザーさんのご希望で【WAKO'S】(ワコーズ)バリアスコートを施工しました。
マット(ツヤ消し)カラーのフレームですが、ガラス系コーティングのメリットは多いです。

ブレーキローターのブランドロゴとバルブとの位置関係をビシッと合わせます。
これも当店では当たり前のことです。
各パーツの性能を最大限引き出す組立を大切にしながら、できるだけ美しく仕上げることも大切にしています。

ブレーキ本体の位置合わせをしていきます。

今回は【WISHBONE】(ウィッシュボーン)のBBをお選びいただきました。

BBシェルにもしっかりと下処理をしてから装着しました。

チェーンリング固定用ボルトにも固着防止のための下処理済みです。

新品のクランクですが、余分なグリスは拭き取ります。

クランクセット装着済み。

フロントディレイラーの位置を合わせて本締め完了!

最初のうちはペダルのホールドを弱くしておきます。

チェーン接続完了です。

前後ディレイラーの調整も完了!

お持ち込み品のバーテープに付属しているエンドプラグです。
後々のことを考慮して下処理をしておきました。

エンドプラグは準備OKです。

バーテープを巻く前の準備です。

こういう準備をちゃんとやっておくことが、美しい仕上がりに繋がります。

フィニッシングテープ(化粧テープ)の角を落とし、できるだけ剥がれにくいようにしておきました。

バーテープを巻き終えたので、フィニッシングテープをしっかりと馴染ませます。

各部を最終チェックして完成です。

■完成

完全分解状態のフレーセットから、ついに自転車として完成しました。

フレームセットは使用感がありますが、できるだけ洗浄してあります。
普通のバラ完組みよりは少し手間がかかりますが、せっかくならでるだけキレイな状態で愛車と付き合い始めたいですよね。

【CANYON】ファンにはたまらない、ブランドロゴ入りのハンドルです。

そしてこのハンドル(コックピットシステム)には、やはり純正オプションのマウントが相性バツグンだと思います。
※当店でも【CANYON】(キャニオン)製品の取り扱いはありません。

この特殊なコックピットシステムについては動画でも解説しています↓

基本コンポは【SHIMANO】(シマノ)105で統一しています。

バーテープのカラーが良い差し色になっていますね。

アルティメットのシートクランプはここです↑

サドルレールが純正のクランプに適合しなかったので、クランプはオプション品に交換してあります。

幅広い用途に対応するには、ビンディングペダルは片面フラットタイプがオススメです。

現行の105クランクは高級感もあります。

スプロケットは11-34Tの12段なので、あらゆるコースでベストなギアチョイスをしやすいのがいいですね。

リアブレーキ本体は付属のボルト長では合わなかったので、ちょっとした工夫をして取り付けています。

フロントブレーキは問題無しです。
新品の状態で一度も取り付け歴が無いため、キズもありません。

【PANARACER】(パナレーサー)アジリストDURO、本当にオススメのタイヤです。

ユーザーさんの好みでパーツを選び、それぞれを適切に組み付けて仕上げていくバラ完組みは、まさに自転車のセミ・オーダーメイドです。
そしてただ組み立てるだけではありません。
ユーザーさんとの対話を大切にし、ユーザーさんの想いも大切にしながらできるだけ美しく組立を担当させていただきます。

当店は【CANYON】(キャニオン)のロードバイクの作業も大歓迎です。
基本的に、【CANYON】(キャニオン)の自転車はほぼ完成状態でユーザーさんの元に届きます。
しかし快適長持ちのことを考えると、メーカーさんの仕事だけでは不十分というのが正直なところです。
【CANYON】(キャニオン)に限った話ではありませんが、届いた状態からすぐ組むのではなく、分解チェック・下処理からの組立が、後々の支出を減らすことにも繋がります。
工賃は条件によっても異なりますので、まずは購入前に当店へお問い合わせ下さいませ。

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