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「メシマズ嫁」なぜ話題に? マンガ化からみる家庭料理の難しさ

こんにちは。ツイートまとめサービスTogetter(トゥギャッター)を運営しているトゥギャッター株式会社です。

Togetter編集部がTwitterで話題になった最新の話題を厳選、考察する連載「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」。

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今回のテーマは「食事の価値観」です。先日、「妻の飯がマズくて離婚したい」というマンガが大きな反響を呼びました。

連載当初から注目されていたわけではなく、Twitterで話題になったことで内容が気になった人たちが次々と読み始め、感想をツイートしてさらに広まる…という現象が起きました

その感想のまとめも、トレンド入りした当日に作成されています。

マンガ「妻の飯がマズくて離婚したい」とは

この作品は、子育てをしている人向けのウェブサイト「ママスタセレクト」で掲載されている4コママンガです。

料理が苦手で「お腹に入れば何でも同じ」と考える妻・ミナミ、その妻の作る料理に耐えられなくなった夫・アツシ。そんな2人の食事に対する価値観のズレをめぐるストーリーになっています。

いわゆる「メシマズ嫁」と呼ばれる「料理が不得意なお嫁さん」は、ネットでよくみる愚痴の一種でした。今回、マンガ化されたことで多くのユーザーが読んだわけですが、どうしてここまでの大反響となったのでしょうか。

・一歩踏み込んだテーマ設定になっている
妻は子どものために節約もかねて料理しますが、「美味しい料理」を作ることは苦手です。夫もそんな妻のことを理解し、解決策としてミールキットの活用などを提案します。しかし、そもそも妻・ミナミは「美味しい料理を食べる価値」を理解できません。なぜ「食事はお腹に入れば何でも同じ」と考えるようになったのか、その背景まで描かれていることが他の作品と一味違う点です。

・片方を責めるのではなく、双方の立場を配慮
マンガのストーリー自体もお互いの歩みよりを描いていることに加えて、編集部コメントも両方の気持ちに寄り添うようなものになっています。

・毎日更新で続きが気になる
この作品は毎日更新され、その更新頻度が「続きを確認して感想をツイートしたくなる」「先の展開を予想したくなる」というTwitterの文化とマッチしていました。(現在は、9/29公開の30話をもって完結。)

食費を削って節約する辛さ

劇中、妻・ミナミは子どもの将来を考えて貯金するためにも料理を苦手なりに頑張っていました。この「節約のために食費を削ること」について、無理をしすぎると健康面でもメンタル面でも悪影響があるという話が過去にも話題になっています。

・健康面について


・メンタル面について

日本人は家庭料理へのハードルが高い?

また、妻・ミナミは昼間に事務のパートをしながら苦手な料理、家事育児をしています。その中で「美味しい料理を作って欲しい」と夫からお願いされたわけですが、そもそも日本人は家庭料理に求めるレベルが高いようです。


誰でも簡単に作れるレシピが何度もバズったり、料理研究家の土井善晴先生の言葉や簡素なご飯のツイートが話題になったりするのも、料理にハードルを感じている人が多いからといえそうですね。

20年主婦業をしても料理を好きになれなかった話

生活を回すために、家事は好きではなくともする必要があります。そんな中で、20年主婦業・子育てをしても好きになれなかった料理から解放された人のツイートも話題になりました。

共働き時代の今、家事の一部を代行サービスに任せるのも一つのスタイルになりつつありますよね。

まとめ

マンガ「妻の飯がマズくて離婚したい」をきっかけに「食事の価値観」が話題になった理由は次の3つです。

・家事としての料理を負担に感じている人は多い。一方、家庭で美味しいご飯を食べたいと考える人も多く、共感を得やすかった

・ただ片方のキャラクターを悪者にするのではなく、双方の立場を描く構成や編集部のコメント

・毎日更新されるので、一過性で終わることなく注目されつづけた

料理という日々の生活に密着したテーマについて、改めて様々な立場から語られる機会になりましたね。

以上、「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド」でした!

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