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人生の転び方。


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 人生100年生活において考えた方が良いこと。

 介護を十年以上もやってると、今、学校の教育で教えなきゃいけない科目は道徳であり。その授業内容は、人生を転んだ時の対処方なんじゃないかと思います。

 みなさん。こんにちは。

 本日は前線介護士であり、それなりに実務を積んだ僕が、その経験を元に、今、僕達が考えなければならないこと。について。書いてみようと思います。

 介護を生業にしている人間なら分かると思うのですが、施設に預けられている利用者達というのは、大体、目が死んでます。僕は植物系と呼んでますが。この系統に至るまで、色々な要因があると思うのです。

※介護施設利用者性格診断は以下のリンクからいけます。

 https://note.com/todorero0620/n/n5aa6edfa591f

 

良くあるケースが、人生順風に歩いていた人間が、仕事などの生きがいを無くして、なにをしていいか分からなくなり認知症になった。脳梗塞などで自身の体が損傷(障害)して自分が普通以下だと思い込み。生きる努力を放棄する。
 果てに、廃用症候群を招き、寝たきり近い状態になってしまった為。というのが通例です。

 他にも大事にしていた家族に施設に預けられたのが原因で心身衰弱を起こして入院。寝たきりコースなどもありますが。

 ――とにも、かくにも、これは、転んだ時(人生の失敗時)に起き上がった経験が少ないこと。多かれ少なかれ、自分の人生に真面目に生きてないことが、原因だと思っています。


 いつか死ぬ。ということ

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 利用者を観察していると。「早く死にたい」と発言を耳にします。

 この発言については、共感する人もいるし、忌避を覚える方もいます。

 ただ、この発言の奥にある本音は、自分の人生は終わらない。自分だけは死なない。という錯覚が透けているのです。

 この手のタイプは今を生きることに怠惰な為。

 生活習慣を疎かにしやすく。糖尿病になったり高血圧になったりして生活習慣病になっていたりします。

 病気になっても食事療法をする意思を見せず本能のままに生きて、当然、病気の改善もしないから、末期になると。

 「病院に連れて行ってくれ!」と宣うのです。

 本音で死にたいと思ってない証拠です。

 このことから、僕達は教訓を得ることができます。枯れた植物のような最期を送らない為には。

 死を意識すること。

 これは、大事なことだと思います。

 死を意識することで、自分の人生を逆算でき、目標やドロップアウトした時の対処方法を想定することができるからです。
 

 いつか、人間は死ぬのだから。

 自分も例外ではないのだから。

 自分は死に近づいていく。体も衰えていく。

 自分を支えてくれた足はいつか衰え、必ず転ぶ。

 その時、どう、転ぶのか?

 前向きに転ぶのか?

 後ろ向きに転ぶのか?

 どう、立ち上がるのか?

 自分で立ち上がるのか?

 手を引いて起こしてもらうのか?

 起こしてもらうなら。誰に手を差し伸べてもらうのか?

 それとも、駄々をこねて、立ち上がらないのか?

 満足する転び方を模索する必要があると思うのでした。


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