カリブはとにかくお金がかかって仕方ない。コスパが悪い
定期的にちょっと良いものが食べたくなる。
ちょっと良いもの、と言っても日本でいうところのごくごく普通の、ちょっと洒落たカフェでランチするレベルのものだけれど。
東京にいたときは100%外食で、こっちに来てからはほぼ100%自炊。
故にレパートリーが少ないし、新たにレパートリーを増やそうと積極的に料理プランを練るほど料理好きじゃない。悲しいけどね。そんなに料理に自分の脳のCPU使いたくないと思っている。
しかし、それは知らず知らずのうちに自分の精神を消耗させているんだろうし、ストレスは確実に蓄積している。
というわけで、なーんにもやる気が起きないときにホテルのレストランなんかにランチに行く。
見出し画像は、昨日ヨットを眺めながらハーバーで心地よい波風にあたりながら食べたものだ。
チーズチキン・フォカッチャとサラダ。これにフライドポテトとジンジャーエールをつけた。
悪くない。
東京にいたとき、ほんの1年ほど前は毎日こういうのを食べていた。
これいくらだと思う?
日本なら800円。渋谷なら1,200円くらいだろうか。
ここカリブのリゾートアイランド、セントビンセントではサービス料込で2,000円。
きっつー。
あなたほんとに途上国ですかと問いたくなる。
でも仕方ない。だってその値段をださないと、ぼくにのような外国人が最低限の合格点をだせるレストランはないのだから。
それほど現地の人と我々は食の嗜好が違うし、サービスに対する価値観も世界観も違うのだから。
電気代とWi-Fi代で毎月1万円とんでいくし。いやほんと、最低限度の生活を営む以外の嗜好品というか贅沢品に対する価格がこの国はびっくりするくらい高い。
もちろん、JICAからは生活するには十分な額をいただいているけれど、自分の金銭感覚と一般的な途上国の物価というイメージが頭の中にあるから、まだ慣れていない。
それに、多くの隊員がそうするようにその支給される生活費とうまくやりくりして、任国外旅行(※1)に行きたいと思っている。
けど、それもなかなかきつい。航空券高い。
NYとカナダは直行便があって、NYにいたっては往復7万円しないくらいで魅力的なんだけど、例えばメキシコなんかは高い。
メキシコのカンクンは同じくカリブ海地域でカンクンは西端、セントビンセントは東端なんだけど、同じ地域なのにアクセス悪くて、航空券10万円以上するし、移動時間も20時間(場合によってはそれ以上)くらいになる。移動に往復2日も貴重な休暇を使いたくないんだよなぁ。
せっかく中南米・カリブ地域にいるんだから日本から行きにくいところを旅行したいと考えていたんだけれど、そんなにお金も時間もかかるなら日本からのアクセスと変わらない。
ロンドンに行くにも10万円以上かかるし、エクアドルとか南米には日本から行くよりアクセスは良いけど、そんな短期で旅行できるような土地なのかは疑問がある。
まあ、どこへ行くか何をするかは、隊員なら唯一の楽しみといっても過言ではないものだと思うからみんな悩むのだけど。
で、このセントビンセントって空港までのタクシー代も高い。たぶん往復8,000円。びっくりする。日本より高いんじゃないかと思ってしまう。
(ローカルバスを使えば片道200円くらいだと思うんだけど、いつ来るかわからないし、時間通り着くかわからないリスクがある。)
だから節約しないといけないから、そんなに良いレストランなんて行けないんだけど、だけど、だけど、自分の精神衛生上、正気を保つには、オトナの男すなわち余裕を醸し出すには、良いレストランでの食事はある程度必要な気もしている。
悩ましい。
カリブ、お金かかるなぁ。
みんなの憧れカリブって、とんてもなくお金かかるから普通の人はカリブで先進国レベルで生活できないから、みんな憧れるって意味合いもあるのかもしれにない。
ヨットで優雅にクルージングを楽しむブルジョワを尻目に、プロレタリアートのぼくは自転車操業やで、ほんま。
※1 青年海外協力隊員は年間20日の派遣国以外への個人的な旅行ができる。わかりやすくかみ砕くと、有給休暇でありハードシップ手当のようなもの。
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