赤身肉の推奨摂取量が週300g以内って本気ですか?Vol.17
ハイライト
牛のゲップっていうのはメタンガスで、要するに温室効果ガスだから環境にとても悪い。たしか温室効果ガスの排出量のうち5%を牛が占めていたように思う。
ぼくがそれを知ったのは6年くらい前。それから代替肉なんていうのがでてきて、ハンバーガーショップでもオルタナティブミートバーガー的なのが売ってたりする。イギリスに住んでた時はそのへんのスーパーとかでも結構見た気がするけれど、日本だとそんなに見ない気もする。別にぼくが求めていないし探そうとも思っていないというのもある。
もちろん今でも培養肉のスタートアップがいろいろ出てきているし、代替肉系もいろんなのがある。
それで、ぼくみたいな意識高くない系の人間にまで届くほど常識と化している牛のゲップは改善されたのか、食肉の量は減ったのかというと、まず後者からいうと、むしろ、社会が豊かになるにつれて牛肉の消費量も牧場の数も増えているようだから悪化している。それに、牛が出すメタンガスだけでなく、放牧用に森林を焼いたり伐採してしまったりする例も多い。
一度知ってしまったら、知らなかった世界には戻れないというのもあるし、国内では(少なくともぼくは)牛肉を控えようという運動は聞いたことがない。
ただ、水面下で様々な研究がすすんでいたり、スタートアップがでてきたりしている。メタンガスがでない餌を食べさせるというアプローチが多いように思う。
さて、前置きが長くなったところで、今日のタイトルだけれど、最近読んだ記事で、食事習慣を変えれば2050年まで毎年年間80億トンのCO2削減インパクトがあると言ってる。
まじかよ、と思うのだけれど、それは例えばブラジルのCO2排出の60%は農業関連で、その農業関連ってつまりは森林伐採して牛の放牧場としてるからだと。地球のCO2の吸収地であるアマゾンがそんなことのためにその能力を日々削られている、というわけだ。
だからアマゾンの森林伐採をやめろ!というのは、正直、豊かな先進国のエゴだと思っている。南米に住まう彼らの立場からすれば、なんですか、私たちはずっと貧乏しとけっていうんですか?という話で、言わんとしてることはわかるが傲慢もいいところだと思っている。生まれた土地にたまたまアマゾンなんていう森があったがために不利益を被るのはフェアじゃない。
で、そのままなら当然議論は平行線というか森林伐採が続くわけで、もっと多くの人にささるキラーコンテンツが必要だ!…となったのかどうかはしらないが、そもそもみんな肉食べ過ぎてむしろ健康を害してるぞという論がでてきた。いや、ずっと言われてたんだけれど気候変動の文脈でも言われだした。
肉、特に赤身肉の食べ過ぎが健康を害すの具体例は、心血管疾患、糖尿病、結腸直腸がんのリスクが上がるとされている。で、そのリスクは週300gまでなら抑えられると。
おいおい、一回焼肉行ったらアウトじゃないかと思うし、ぼく普通にオーバーしてんじゃねと思ったんだけれど、ぼくに関していうと、減量してることもあり鶏むね肉ばっかり食べてる。たぶんむね肉なら週2kgは食べてる。(鶏肉は赤身肉には含まれないようだけれど…)
FAOやOECDのデータによると、アメリカ、アルゼンチン、ブラジルがその推奨値を上回っている。ブラジルに関してはひとりあたり週460g以上も食べてるそうだ。というかアメリカは牛肉が安い。ブラジルもたぶん安いんだろう。アルゼンチンも安かった気がする。
ブラジルの牛肉消費量を40%減らすと、2050年までに65,000平方kmの森林破壊を防ぐことになるそうだ。これはスリランカの面積よりも大きい…!(460gからの40%だから280gくらいアベレージにすればいいわけで、そんなに難しくないのでは?と外野からは思ってしまう。)
同時にそれは年間最大28億トンのCO2の削減につながる。これはIPCCのレポートの食に関する総削減可能量の3分の1のインパクトだそうだ。ブラジルすごい。
で、元記事のシミュレーションでは段階的に牛肉に税金を足してって40%まで上げて、住民の食の好みもなんとか変えて…ということをやる。そんなうまいこといくかねとも思うけれど、実際ぼくは減量モードに入って好みは結構変わっているので、なんとも。
で、そのシミュレーションでは経済への影響は微々たるもの(GDPが-0.03%とか)で、それが原因で経済が停滞するようなことには決してならない。
ブラジル1国にそれを強いるのは無理があるので、その意味で非現実的ではあるかなと思うし、フェアじゃない。それに、実際に牛肉の消費量を減らすってどうするのっていうのはめちゃくちゃ抽象的。読んでたペーパーでも、なんかうまいことしてみたいなレベル。故に、このインターネットでつながった世界においてはみんが取り組むべきものなのだと思う。どうやって?というのはわからない。ぼくだって焼肉は食べ続けたい。
行動変容は難しい。
それに、牛肉食べなくなったからといって、別のたんぱく源ないし、埋め合わせの「なにか」が必要だよねとも思う。ぼくの場合はそれが今は鶏むね肉なんだけれど、牛肉の代わりに鶏肉の消費量が増えるのは環境にはどうなんだろうね?
(読んだ記事: How sifting diets away from beef could cut Brazil's emissions)
読書記録/読み物記録
半分読んだ。良い。
What I did in week16 (4/21-4/28.2024)
CPA:今年全科目合格!
1月、2月、3月の目標未達
4月FAR3,FAR4
もくもくとやる。
やや負けぎみ。ただ、転職情報などをみて、会計の仕事をしたいわけでは全然ないのだけれど、想定年収とか勤務地とかなるほどなと思いならモチベーション維持している。
読書: 月2冊は読む
今年中にブルーバックスの大学生物学の本を3冊読みたいと思っている。もっというと、ファインマン物理学も今年読みたい。
1月、2月に続き3月も目標達成!
記録は上部の読書記録で。読了後に簡単なコメントを残すスタイルでいこうと思ったけれど、そうするとハードル上がってなんかダメだったので、読んだところまでで簡単にメモ残すスタイルにしてみる。
今月1冊読了。
英語
Blog: 英文ブログ週1回は更新
done!
本: 月1冊は洋書ないし英論文を読む
積読になっていた、グローバルな規模で起業支援しているNPOの本を手に取っている。スタートアップというよりは、世界の片隅で、一念発起してビジネスを始めた人が大きなインパクトを残した事例をつなぎ合わせ、共通項やパターンをあぶりだしている。
Workout / diet : 今年中に70kg代へ!
1月末までに90kgきる。92kg→89.7kg目標達成
2月3月の目標2kg落とす。未達
4月:89.8kg→ 89.3kg→89.0kg→88.0kg→87.8kg 目標達成!
Sun. 100 squats
Mon. 50 squats
Tue. 50 squats
Wed. 100 squats
Thu. nope 0
Fri. 0 squats
Sat. 100squats
2、3月の停滞期を抜け、久しぶりに月間2kg減の目標達成。やはりカロリー管理とスクワット。スクワットはすべてを解決する。ぼくはこうして本格的に減量を始める前から毎日往復1時間歩いて出勤して有酸素だぞーってやっていただんだけれど、痩せなかったのはその分食べてたり、内容がよくなかったからだろう。
先週も夜マックで倍マックを食べたんだけれど、今週も夜マックで倍ダブチとポテトM食べてる。それにカップ焼きそばの大盛を食べた日も。お昼にパンを3つと甘ったるいアメリカンなドーナツを2つ食べた日もある。それでも減ってる。バランスの取り方がわかってきたような気がしないでもない。
このペースで次月も減ってくれるなら、夏には70kg代に突入するのかな。
余談/ そして友人はソマリへ飛んだ
とても仲の良い友人がソマリランドへ飛んだ。3年のミッションだそうだ。
ぼくのnoteを読むような人にはお分かりだろうけれど、ソマリランドはソマリアとは違う。
その違いは高野秀行氏の本に詳しい。要するに、アフリカの角と呼ばれる地域には比較的平和とされるソマリランド、争いが絶えないソマリア、プントランドの3つがある。
1991年からの内戦で無政府状態が続いて今の形で均衡を保っている。日本含む国際社会はソマリアをソマリア連邦共和国として国として認めているが、ソマリランドは国としては認められていない。それでも国交がある国はいくつかあり、エチオピア、ケニア、そして台湾。台湾はソマリアを国家承認している唯一の国でもある。
ソマリランドへ飛んだ友人は台湾人であった。
カリブで大変にお世話になった彼だ。
実は、台湾がソマリランドと国交を持つというニュースが流れた4年ほど前、ひょっとしたらソマリランドに行くかもなと感じていた。本人もそれを望んでいた。
大洋州や中南米の国々が次々と台湾から中国へマネーゲームで乗り換えていく厳しい国際情勢の中で、同じく味方がいないソマリランドと台湾が手を取るのは必然だったし、良き友人として手を差し伸べることができて、ソマリランドも望んでいるのは医療だろう、とすれば彼の出番がまわってくるだろうなと思っていた。
4年近くも経ってしまったけれど。
この間、彼は別のキャリアも模索して自身2つ目の修士も取得していたけれど。
ほんとにすごいなと思う。同じ期間、一方のぼくは何をやっていたかというと、やれ、あの人は全然わかってくれない、どこ向いて仕事してるのかわからないなどとくだをまいて食べて飲んでを繰り返し、無駄に贅肉を増やしていただけだ。
俺もそろそろアフリカ狙いに行くか。
血湧き肉躍る世界に再び身を置くか。
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