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居酒屋から鮮魚店へ転業!【SWOT分析】

こんばんは。

今日の夕方、TBSをみていたら、東京のある居酒屋が鮮魚店に転業したと報道されていました。なんでも、その「元」居酒屋は、魚の仕入ルートが強みで、いつも新鮮な魚の料理を提供していたそうな。しかし、今回のコロナ禍で客足が遠のき、経営が困難に。存続を賭けて、鮮魚店に変身したようです。

鮮魚店への転業は、自社の強みを活かして活路を見いだすという戦略の、良い事例だなと思いました。

事業の方向を検討するフレームワークの1つに、SWOT分析があります。自社の強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)を分析し、どの方向に進むかを決めるものです。

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紹介した事例を、SWOTマトリクスで整理すると、上図のようになります。

魚の仕入ルートや鮮度など、自社の強みを軸として事業の方向性を再検討したのではないか、と推察できますね。

こうした強みを活かしたアプローチは、技術力のある製造業で多くみられるそうです。富士フイルムがその好例です。フィルム事業で培った要素技術を徹底的に分析し、どのような事業に転用できるかを1年半かけて検討しました。その結果、医療品や化粧品事業などの多角化しました。具体的には、フィルム原料を均一化するナノ分散技術は、化粧品や医療品事業に応用されました。今や、写真フィルムメーカーというイメージが全くつかないほど、多角化に成功していますね。

一方、強みを軸にした検討の注意点として、既存事業の固執が挙げられます。例えば、ポラロイドという会社は、フィルムを強みにしたカメラメーカーでしたが、フィルムで利益を上げようと固執したあまり、デジタルカメラへの転換に乗り遅れてしまいました。外部環境が大きく変動しても、自社がこれまで築き上げてきた事業から新事業へ転換することは容易ではなく、精神的体力を必要とすることがよく分かります。

参考文献:坂本(2016)『事業戦略策定ガイドブック』同文舘出版

【さいごに】
noteの連続投稿を開始して1週間が経ちました。3日坊主の極みである私でも、こうして続けることができました。これはひとえに、今ご覧になっているみなさまのおかげです。ありがとうございます。

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