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わたしの原点『世界でいちばん夢のあるお店』
むかーしむかーしのお話
わたしの原点ここにあり。
数えるのが怖いですが…
今から30年も前のこと
日本の市場に無印良品もIKEAも
FrancfrancもAfternoon Teaもほぼない頃
神宮前にあるワタリウムの一角に
ZONAというインテリアショップが
あったとさ…
遡ること更に2年
原宿のデザイン学校に通っていた頃。課題でショップリサーチが出された。わたしはお気に入りだった青山のインテリアショップを突撃取材しました。学生相手にわざわざ部長が対応してくださってインテリアショップ運営の裏方話を聞かせてくださいました。
ディスプレイ
わたしはここにトキメキしっぱなしでした。暇あれば通っていたお店。ある日連日で訪れることがあり驚いたことがあったのです。それは店内に置いてある家具や雑貨、小物のすべての配置が変わっていることにです。月に何度かお店にいってレイアウトが違ってても、新しい商品の入荷もあるだろうし。それほど気にしなかったのですが、一晩?でまるで違う模様替えをしていました。学生の時分には手品のように思えたのです。
生活を提案する
現在あらゆるショップで目にする店内演出はVMDをもとに商品の良さを効果的に伝えている。そんなショップは沢山存在しています。
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生活雑貨の代表で思いついたトゥデイズスペシャル。素敵なお店です☆
当時のZONAの提案方法には驚きました。VMDという言葉自体が浸透していない時によくここまでこだわった演出をしたと思います。それは『毎日同じ日はない』『まるで生活をしているように』言葉だけの響きは当たり前に聞こえます。ただ設定の細かさがすごいのです!
☑︎そこに暮らす家族
☑︎朝、昼、晩いつなのか
☑︎どんな食事なのか
☑︎どんな日なのか
☑︎季節は天候は
例えば…
お爺さんお婆さんのお家に、娘夫婦と孫たちが週末に遊びに来る。みんなでお婆さんの誕生日をお祝いしてくれるそうだ。年に何度もない家族が揃う賑やかな晩餐にお爺さんが釣ってきた魚を調理してパイを焼いた。あたたかみのある一枚板のダイニングに絵付の陶器のお皿。孫たちが扱いやすいように選ばれたホーローのマグに木製の柄がついたスプーンとフォークが麻布に包まれている。お祝いのお酒は発酵した葡萄酒を寸胴のデキャンタへ入れておく。会話を楽しめるようにそして孫たちのために割れにくく音のたたない食器が置いてある。それぞれの椅子には色柄の違うブランケットが掛けられ寒ければ膝掛けとして使える。そんな老夫婦の優しい気遣いが感じられる暮らし。
と設定する。
これをもとに全てをセッティングしていきます。閉店後のディスプレイ替えと開店3時間前に天井の煤払いから掃除を徹底してポプリやインセンスを焚きお客様を待ちます。
まるで本当に友人や家族を招き入れる気持ちです。ここまで徹底して演出されていた話をお聞きして感動したのを覚えています。今で言う共感や顧客体験。ペルソナやカスタマージャーニーなどを自然となされていたことにあらためて驚きます。
実は好きが高じて、卒業後にこのZONAで数ヶ月働くことができました。まるで夢のようでした。毎日が楽しく好きな物に囲まれて、来てくださるお客様と感動を共有できることが喜びでした。
好きな物に囲まれて感動を共有する
これが原点だなと思い出から拾いました。懐かしい気持ちが甦ってきます。ついつい忘れてしまうものですね。そして宝物を持っていたことに気づいてガレージから引っ張り出してきたものがあります。それをご紹介します。ネットでも検索できないのでとても貴重な絵本です。ぜひご覧くださいませ☺︎
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ささやかなことしか書いてありませんが
この色使いに泣けてきます。
1993年ですよ…素敵でした。
フランシィとルイス感動をありがとう。
ここまでお読みくださって
ありがとうございます
ゆうなって
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