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記事を話題にしていただいたあの喜びを再び✨忘れてはいけない感謝の気持ちをアーカイブに☺︎…でも思い出しながら遡るので、漏れていたらご容赦くださいませ汗
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#宇宙

連載SF小説『少年トマと氷の惑星』Ⅴ.生命の歌

連載SF小説『少年トマと氷の惑星』Ⅴ.生命の歌

Ⅴ.生命の歌

 それから一月後、カイムは小屋のすぐ側に氷の柱でできた立派な舞台を用意した。
 ティエラは、まるで肌と一体になって泳いでいるような薄く滑らかな生地でできたドレスを纏い、長いドレスの裾を滑らせるように階段を上ると舞台の中央に立つ。
 美しいドレスを身に付けたティエラを見て、トマは透き通って消えそうな彼女がいよいよ氷の精になってしまったと錯覚した。

 ティエラが深くお辞儀をすると、

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連載SF小説『少年トマと氷の惑星』Ⅲ.小箱の中身

連載SF小説『少年トマと氷の惑星』Ⅲ.小箱の中身

Ⅲ.小箱の中身

 鍵穴もなく、力づくで箱を掴んでもびくともせず、百年の間、開け方のまったく分からなかった小箱の鍵が、いとも簡単に開いた。
 その瞬間、トマの頭は真っ白になったが、次の瞬きをする頃には、すぐにカイムの姿を探していた。

「カイム、カイム! 箱が開いた! じいちゃんの箱が開いたよ!」
 今日も暖炉でスープを煮込んでいるカイムの元に駆け寄ると、トマは鍵の開いた箱を見せつける。
「おお

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連載SF小説『少年トマと氷の惑星』Ⅱ.少女ティエラ

連載SF小説『少年トマと氷の惑星』Ⅱ.少女ティエラ

Ⅱ.少女ティエラ

 トマの前に現れたのは、ひとりの少女であった。
 容姿は十三・四の年頃と見えるが、なにせ人は好きな時に身体の変化を止めることができるから、実際に生きている年月は分からない。
 肌も腰まで届く長い髪も透き通るように白く、トマは氷の精がやって来たのかと思ったが、少女の手に触れると柔く温かで、人と分かると安心した。

「君は誰? 名前は何て言うの?」
「はじめまして。私は、ティエラ

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【新連載】SF小説『少年トマと氷の惑星』Ⅰ.氷の惑星

【新連載】SF小説『少年トマと氷の惑星』Ⅰ.氷の惑星

Ⅰ.氷の惑星

 この惑星が、分厚い氷で覆われて数百年が経つ。

 あの日、太陽から一羽のカラスが飛び立ったと同時に、この惑星は朝を忘れ、永遠に夜が続く世界となった。
 地上は、動物も植物も、生命という生命が姿を消し、やがて静寂に包まれた。空にはいつも、途切れることなく小さな星が流れては消えていく。
 少年トマは、今日も小屋の窓からこの空を見上げていた。

        *

「カイム、今

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