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ヨルシカ 「前世」 2023 参戦記


2023.02.09 日本武道館 19:00〜
参加した記録です。
思うまま書いていて自分語りが多いです。
ライブレポートとしては成立しないかも、情報が少ないので。検索でたどり着いた方がいたらすいません。


セトリはこちら

※画像はOfficial Twitterから

感想をさらっと、その前に前のライブの思い出も少し語らせてほしい

私はヨルシカの前回の「月光」 が人生初のライブだった。

あの時の衝撃は
ありきたりだけど、とてつもない。

頑張ろう、という気持ちをただひたすら受け取ったというか

私が悩んでたこと、仕事がうまく行かないだとか、デザインができないだとか、自己表現したいものが無いだとか、生きる価値がない自分になってしまってごめんだとか
そういうのを全部吹き飛ばしてくれた春だった。

名古屋は暖かく
普段、雪深い地域で冬を超す私には、桜が咲いてることが衝撃で、え、桜なんて4月末のみどりの日の運動会にようやく咲くほどなのに
そうだ、みどりの日も無くなったんだった。

少し話が逸れたが
その頃は創作ができない劣等感が強かった。
私は仕事を転々としていて
ヨルシカのライブを当ててくれた隣の友人のようには
気軽にライブに行くことも金銭的に厳しい自分。
名古屋までの航空券のために、食事を減らしたこと
一週間を2000円で生きてたこと
そのあたりをどうしてだろうな、好きなことをするなら、お金がかかって、それでひもじくなるのは覚悟しているのに虚しくて、好きな音楽を生で聴けた感動と、とにかくまた頑張ろうという気持ち
作りたい、という衝動、
全てがぐちゃぐちゃになった。
suiさんの叫ぶような歌い方と、n-bunaさんの切実な、胸に詰まるものを一気に吐き出すように紡ぐ言葉も
エルマもエイミーも
全部、肯定に感じた。

映像の演出が好きで、Blu-rayを買った。秋に見た。箱が美しかった。私がその時の仕事をそこそこ続けて余裕があった時代の話。


公演前に撮ったポスター

本題を

今回の「前世」

その殆どを、作る側の視点で見てしまった。
前回に比べて私の創作意欲は高く
後のことを考えないまま、また仕事をやめて
でもこのライブは仕事をしてるときにお金を払いきってたから観れた。

全情報は全く入れず
2021年の前世は見ていなかったから、どんなテーマなのかも想像つかなかった。


開演して
「負け犬にアンコールはいらない」
「言って。」
この2曲が流れたときは痺れた。

あー、一番聞いてたころの曲だ
嬉しかった

YouTubeのMVも良いけれど
ライブは違ったアートワークが見れるから最高。
ブレーメンの動物のような、犬や馬、
ポップで少しレトロな表現、モーショングラフィックスを多用した映像が
良い意味でヨルシカへの期待を裏切ってたし、合うなと思った。
勝手に私が思ってるだけだけど、ヨルシカは手作り感とか、アナログさ、色鉛筆や水彩画のイメージが多いと思ってて
ノーチラスのときのフルCGアニメのような表現も良かったけど
初期の「言って。」「雲と幽霊」のようなイメージがPVは好みで

とにかく映像が今回もすごく良かった。
ナブナさんの語りのときの、背景スクリーンの実写も良かった。
文字の読ませ方、どれくらいの速度で表示されるかとか、場所とか、話していること全部は載せないとかバランスに拘りを感じたし、見ている方も心地よく見れた。
つまりはライブで言葉を発してる?ナブナさんもすげえってことだな…
言葉に映像が合っている、けどそれがライブなら映像に言葉を合わせている、ということになるかなあ、などと… 


公演後の客席、最奥の席だった。

あとは舞台のセットとても良い!
転換してからのシーン
これは音楽も最高で
自分が最近とても聴いていた「嘘月」
ヴァイオリン(チェロいた?遠くて見えなかった。)
弦4本が入った編成がとても良く
このためにライブ来たかもなー。幸せだなと思った。ヴァイオリンらぶ。

そうだ友達が
夜鷹、って宮沢賢治だと思う、と言っていて
ナブナさんの語りのなかで、表現が重なるところがあったと。
そういうの嘘月でもあったり
散りばめられてるから、そのへん、言葉選びの源泉というか影響を受けた文学なのかなあ、なんて思ったりした
真相はわからないけれど。

まあ今回もかなり
感動して泣いたなあと
たくさん泣くと眼が痛くなる、あたまも
ただ
2/9にライブをこのタイミングで見れたことは必然で
私にチャンスをくれた友達と、抽選
条件付き指定席に感謝、たしかに半分以上、スクリーン、見えなかったけども!笑
見れてよかった。

公演後のポスター。変わったのには友達が気付いた。


なんというか今回は
一見散らばって見える作品に、道筋を建てるというか
テーマを持たせること
それを学んだ気がする。

ああ、こんな書き方は誤解があるかもしれない、もしかしたらヨルシカは全部計画通り。なのかも知れないし
でもこのライブのために「ブレーメン」とか、「チノカテ」が
もしかしたら生まれたのだろうか
それとも、やっぱりテーマみたいなものは作曲・作詞者の人生と共にあって
自然とつながる物語ができるのだろうか
そうであったなら天才すぎて、創作の神様の笑顔を、自分の向きに向ける努力の才能があることを妬んでしまうな。

自分への影響で言うと
写真のセレクトが出来たから、このライブには感謝している。
インプットって大事だな。
出会うものすべて必然で動いてる気がする、そんなこと言ったら青いのかな、笑

私の作品は、今日人に見せて、ズタボロになるかも知れないけど

大丈夫そんな人じゃないし

たとえ世界の誰も
私の写真をありきたりだと見向きもしなかったとしても
それでも創作が続けられると思ったよ
しばらくは、だけど

ありがとう、ヨルシカの今後の活躍をお祈りします。


初めての日本武道館は坂が多かった。

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