店舗

日本の伝統を、東京・久我山で紡ぐこと

こんにちは。
久我山の雑貨屋さん「Supermama mit tobuhi」、スタッフの河野です。

スタッフが言うのもなんですが、久我山にこんなおしゃれなお店があっていいの?と思ってしまうような、一風変わった、まさに店主の「偏愛」が溢れるお店。
日本の伝統工芸とシンガポールデザインが混ざり合ってできています。

noteではスタッフの私と、ときどき店主が、日々の学びや気づき、そして想いをゆるやかに綴っていきたいと思います。

初めましての今回は、「Supermama mit tobuhi」の自己紹介から。

東京は西東京。京王井の頭線 久我山駅にお店はあります。

お店のコンセプト

コンセプトは「久我山の商店街の中で、日本の産地(つくり手)と消費地(つかい手)を繋ぎ、シンガポール(アジア)のデザインを東京(日本)に伝えるお店」。Supermamaとtobuhiと二つで一つのお店です。店主が産地に足を運び、職人さんと話してセレクトした伝統工芸品と、シンガポールのブランド Supermamaの商品が並びます。工芸品や Supermamaとのストーリーはまた追い追い、、。

お店の中の人

コンセプトからおそらく、ツッコミどころは満載なのですが、先に店主の説明をしておきましょう。

店主の大谷は、CCC、カルフールジャパンを経て、en Factory運営サービスのSTYLE STOREの立ち上げに参加。小売というフィールドで15年、多くの「モノ」を見てきました。その中で日本の伝統的なものづくりの素晴らしさ、職人さんたちの想いに触れ、伝統工芸という課題が多い業界で2012年独立。各地の産地や自治体の商品開発や販路開拓のお手伝いを行う傍ら、2017年、久我山にまちの雑貨屋さんとしてSupermama mit tobuhi をオープンしました。

経産省やJETROのプロジェクトプロデューサーだったり、すごい人。そして二児の父親でもあります。気負わない雰囲気の、素敵な店主です。

ちなみに私は、新卒入社したITベンチャーを1年半で退職し、今は店主の仕事のお手伝いをさせていただいています。大阪出身で、まだ東京に出てきて1年半の新参者です。休日は京都に奈良にと、歴史を巡るような幼少時代を過ごし、脈々と受け継がれ時代に合わせ変化していく姿の美しさに惹かれるようになりました。工芸やデザイン、アート、心理学などの人間科学的なフィールドに関心がある23歳です。

Supermama mit tobuhiの挑戦

Supermama mit tobuhi は、「ものづくりの在り方を問う」という1つの挑戦をしています。

実際、伝統工芸の価値とは何なのでしょうか。
日本の真摯なものづくりが実際どのように見られているのか、これからどう在ればいいのか。そんなちょっと哲学的な問いの答えを模索するお店なのです。

そして、この「ものづくりの在り方を見直す」という挑戦には、3つの背景があると思っています。

・産地と消費地の関係の変化
「産地」でつくって、「消費地(=東京や大阪といった都市部)」で売る。シンプルな構造が見えなくなってきています。つながっていないと言っても過言ではない状況、いい循環を見つけていく必要があります。

・価値観の変化
モノが簡単に売れていた時代から、モノに対する価値観は変化しています。
どんなモノでも簡単に手に入れることができるようになった今、ストーリーやコミュニケーションという非物質に価値が置かれるようになりました。機能が良い、質が良い、それだけではモノはなかなか売れない時代ですよね。同時に、長らく社会を率いてきた資本主義という構造さえも終わりを迎えつつある今だからこそ、改めてものづくりに何ができるのかに向き合っていく必要があるのです。

・海外とのつながりの変化
日本のモノをただ海外へまるっと売ったところで、もはや長期的な価値にはならないことは当たり前。例えば、一枚のお皿を売るという場面。現地の人々の志向をよく知る現地のデザイナーやクリエイターと組んでデザインをしものづくりをする、さらに使い手の反応を踏まえて改善を行っていく。
シームレスに海外とつながることができる時代だからこそ、このような密接な関係をもってものづくりをしていくことが求められています。。

と、すごくシンプルに書きましたが、このような背景と全てにつながる日本の体制や仕組み。こんなことをSupermama mit tobuhiでは考えています。


そして、この問いへの仮説として、

「久我山の商店街で」

…西東京は土地を長く持っている人も多い土地です。でも閉じすぎずに新しい人の受け入れにも寛容。こだわりをもった個人経営のお店もあちこちにあります。神田川が中央に流れ、南は玉川上水、さらに西は井之頭公園と自然に囲まれた穏やかなまちです。

ここで、ゆるやかに人と人とがつながる場所をつくりたい。そのつながりの中に新しいモノの在り方が見つかるのではないかなあと考えています。

「産地の工芸品と、シンガポールのクリエイターと日本のものづくりのコラボレーションを」つなぐ

…海外との繋がりがシームレスになる中、実際に海外のクリエイターとコラボして長く価値を提供している商品は多くありません。

Supermama mit tobuhiでは シンガポールという国のポップだったりシャープだったり、日本とは違う美の感覚を持ったクリエイターとのコラボレーションをつくり出しています。このような「海外との共創」を通じて、海外から見た「日本」の姿をみなさんに伝えていきます。


ということをしているわけです。
すこし、店主の想いは伝わりましたか?

今後もゆるりと、「伝統工芸」を中心に、「ものづくり」「海外と日本の文化の違い」「商店」「地域社会」などのテーマでお話ししていきたいと思います。

ぜひ、久我山のお店に遊びに来てみてくださいね!

#伝統工芸 #文化 #ビジネス #ライフスタイル #商店 #ものづくり #コミュニティ #エッセイ


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