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思いでつながること

最初のきっかけは、お漬物の営業でした🙇‍♂️
笹子島ビーチさんで干してもらっている干し大根
もう約20年のお付き合いになっております。
その間色々なことがありました。

最初の最初は、民宿もされていた笹子島ビーチさんに
お漬物の営業に来たことから始まりました。
当時、倉橋島にルート営業に来ていた私は、
知人に笹子島ビーチさんのことを聞き、
お漬物の営業に何度か訪れたことがありました。
その時に笹子島ビーチの社長さんに会って言われたのは、
「今はお漬物はいらんのんじゃが、倉橋は大根の産地、
うちのビーチで大根干せるんじゃけど、干し大根はいらんか?」
と逆営業にあったことが始まりでした🤗

県北の田舎出身の二代前の弊社の工場長が、
大根が余ったときに趣味で作ってくれた
酸っぱい沢庵のことを思い出しました。
当時、その工場長は80歳以上の高齢で
がんの治療で、山口県の娘さんのところで
治療をしておりました。
そこへ何度か連絡をとり、
ベテランの女性の職人さんと試行錯誤しながら
500本の干し大根を仕入れて漬け込みました。
それが始まりです。
年々干し大根の発注も増えていき、
500本→1000本→2000本→3000本→5000本→7000本→10000本
500本から始まり、10年余りで、10000本の漬け込みになりました。

今回、一度笹子島ビーチの社長さんが、電話口で心配そうに
話をしてらっしゃったんで、翌日の午前中に笹子島ビーチさんに
伺いました。心配の元は、干し大根が干し過ぎそうということでした。
日数も経っておりませんでしたが、温度も下がり、
風も当たり過ぎたのかもしれません、
引き取り予定日には、少し干し過ぎてしまいそうな大根が
少しありました。
少しあったんです。多くの大根はもう少し干さなくてはなりません。
そこで考えました。
干しが効いた大根は、先にカゴに入れて、引き取りの日まで
2日間ですが、風があたりにくくすること、すぐに対応しました。
全体3500本を見渡して、干し具合を見て、カゴに入れていきました。
とはいっても、カゴで約5個の数です。
見ると一番手前の筋、すなわち、岸に近いところが
干しが早めに効いておりました。
笹子島ビーチでの浜辺干し大根は、海の家の桟敷の上で
干しております。岸から迫り出した桟敷の岸に近い部分に
風がよくあったているのでしょう。
海からきた潮風が岸壁に当たりそのまま上に上がり
通り抜けていく。岸壁に一番近い部分の風が強くなるの
だろうと推測に至りました。
大根をカゴに入れて、社長さんと話をすると
「安心した」っと。
美味しい沢庵になってもらいたい
その思いをしっかりと受け取り、干し大根を持って帰り、
今年の最後の漬け込みを
無事に終えることができました🤗

毎年、干し大根の干し作業を丁寧に行なってもらっております。
寒くなると温度が気になり、雨や雪の予報にも敏感になられている
笹子島ビーチさんに感謝です。
もちろん、生産者の農家さんもです。
綺麗な大きな大根を用意してくれております。
その大根も半分ぐらいまで縮みます。
縮み具合が違うのでそれがまた難しいです。
この味を残して欲しい、つないで欲しい
いつも笹子島ビーチさんからそう言ってもらっております。
今回は、干し具合の心配を一緒に解決することができて
本当によかったです。
みんなの気持ちのこもった田舎沢庵は、約半年間漬け込んで
7月に商品として出荷開始する予定です。
それまで発酵と奮闘いたします😍

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