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noteで小説を投稿して1ヶ月たったので振り返り・他サイトとの比較

 note に小説を投稿して1ヶ月近く経ったので、これまで利用した小説投稿サイトも含めて振り返ってみたいと思います。


投稿した作品

 完全にオリジナルな短編・ショートショートは、合計で10作品を投稿しています(連載中を含む)。

 今のところ一番人気なのは『ザナドゥ』のようです。

 次に #ショートショートnote杯 で固定のお題を完走しました。

 こちらで一番人気なのは『しゃべるピアノ』だったようです。


小説家になろう

 私が最初に小説を投稿し始めたサイトは『小説家になろう』でした。その理由は単純で、私がそれしか名前を知らなかったからです。

 しかし、以下の記事でも取り上げたとおり『純文学』である私の作品は『小説家になろう』においては全く読まれず、感想もわずか1件にとどまりました。

 現在でも感想が来ていないかチェックする目的でたまにサイトを開いたりしますが(あれから1件だけ追加で感想が来ていたのです!)、新しい作品を投稿することは無いと思います。


ステキブンゲイ

 次に試してみたのが『ステキブンゲイ』でした。どこかの記事で”純文学を投稿するならば『ステキブンゲイ』が向いている”という一文が目に止まったためです。

 しかし、結論から言うと『ステキ文芸』は『小説家になろう』以上に読まれませんでした。4作品を投稿してみたのですが、トータルでたったの 4PV と言えば伝わるでしょうか。

 たしかにトップページに並んだ作品は、明らかに『小説家になろう』の雰囲気とは異なり、たしかに純文学の投稿するサイトという色が出ていたのですが、他のサイトに比べて作品を探す機能が貧弱なためか、有名作品しか読まれていないという印象がありました。

 正直なところ SNS などの外部サービスでアピールする力が無いと、『ステキブンゲイ』で作品を読んでもらうのは極めて難しいと思いました。

 また小説を書くプラットフォームとしても貧弱で、全記事で酷評した『小説家になろう』よりも使いづらいと感じており、やはりこちらでも新しい作品を投稿することは無いと思います。


カクヨム

 現在、note 以外で利用し続けている惟一のサービスが『カクヨム』です。

 『カクヨム』は、その名のとおり”書いたり・読んだり”するのに非常に優れた小説投稿サイトであると感じています。とにかく、機能が充実しており、それでいて(機能として)よくデザインされていると感じます。

 私のように SNS における拡散力が皆無でも、それなりに感想やレビューを頂けているので、全く読まれないということも無さそうに感じます(それでも読まれていない部類かと思いますが)。

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 詳しくは別記事に起こそうかと思うのですが、もっとも気に入っているのは『応援』と『レビュー』という機能です。

 応援は「面白かったよ!」とか「続き気になるぞ!」みたいに作者に対して応援を送る機能です。いわゆる”いいね”や”スキ”と同じ機能なのですが、コメントをつけることも出来るのが特徴的です。

 レビューは「この作品は面白かったからオススメだぞ!」と他の読者にオススメする機能です。レビューは★1〜3でつけることができ、”他の人にも読んで欲しい”というのを実現している見事な仕組みだと思います。

 それでもランキングなどに載らないと、多くの人に読んでもらうのは難しいという課題は残りますが、小説を書くプラットフォームとしても非常に優秀なので、今後も『カクヨム』は利用し続けようと考えています。

 なお、現在は『カクヨム』で先行して公開し、少し遅れてから『note』で公開するという運用をしています(が、私の PV 数ではそもそも意味がない気もします)。

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note

 さて、ようやく note までたどり着きました。

 せっかく note で記事を書いているのですから、少し詳しく書いていきたいと思います。


わりと読んでもらえる

 まず、note で小説を投稿しはじめて最初に感じたのが、わりと読んでもらえるということでした。

 私は1年ぶりに note を再開したわけですが、それまではエンジニア向けの記事しか書いていなかったので、実質的には新規に始めたのと同然でした。そのわりには作品を読んでもらえた気がしますし、”スキ”もそれなりに頂けました。

 サービス単体で考えた場合、もっとも新規の小説作品を読まれやすいかもしれません。


イベント企画で繋がれる

 次に感じたのが、イベント企画で繋がれるということでした。

 以下の記事に詳しく書いていますが、 #ショートショートnote杯 という企画に参加し、合計10作品のショートショートを書かせていただきました。

 このイベントがきっかけで私の作品を読んでもらえる機会が増えたようで、これまでよりも多くの”スキ”をいただけました。まだ、自分の作品が面白く書けているのかよく分かってない段階だったので非常に励みになりました。


みんなの作品ピックアップ

 ”面白い作品を埋もれさせたくない”と思って、みんなの作品をピックアップするという個人てきな企画をやってみました。

 どうやら他の人の作品を読むキッカケに繋がったようですし、私自身もいろいろな作品・作者に巡り合うキッカケにもなりました。

 以下の記事でも触れていますが、こうした”つながる”が note の一番の魅力だと感じます。

 それを継続するためにも、note には以下のカイゼンを強く望んでおります。

 さて、ここからはややマイナスに感じたポイントです。


感想・コメントが少ない

 前述のピックアップ企画をさせていただいた関係で、私は少なくとも1,000記事を読んだと思うのですが、コメントされている記事がものすごく少なくて大変驚きました

 これはたくさんの”スキ”を集めている作品でも同様で「なんでこんなに人気があるのにコメント・感想が全然ないんだろう」と思いました。

 中にはコメントが多い記事もあったのですが、雰囲気的には仲間内の”わいわい”に近いものが多く(もちろんこれが悪いと言うわけではありません、念のため)、やはり純粋な感想コメントは非常に少ないと感じました。

 もちろん”スキ”は手軽に「よかったよ!」と伝える機能ではありますが、それだけでは悲しくないだろうか、と感じたのが正直なところです。

 私自身は「これは面白い!」と感心した作品に対しては必ずコメントを残すようにしています。少なくとも私は、”スキ”を押すだけではこの気持が十分に伝わらないと感じているからです。

 正直、note でコメントを残すのは”空気が読めてない”のではないかと不安になったりしましたが、私自身はコメントをもらえると嬉しいですし、他の作家さんもそうに違いないと思うので続けていきたいと思います。

 これは余談ですが、そんなこともあって私の中で問題提起といいますか、メッセージ性の高いショートショートを書いてみました。

 しかし、完成度としてはちょっと微妙なのでリライトしたい作品の一つになってしまいました。


シェアされない

 これは私の感覚てきな話であって、実際は正しくないかもしれないことは事前に伝えておきます。

 感想・コメントと同様に、記事がシェアされているということも少ないのではないかと感じます。

 note にはそのために「オススメ」という機能が用意されていますが、そのためには「サポート」する必要があり、それには一定の金額を支払う必要がありますが、これでは面白かった記事を”気軽にシェアする”というのは難しいと感じます。

 言ってみれば、『カクヨム』におけるレビュー機能のような「面白かったから、みんなも読むといいよ!」と気軽にできるシェアできる機能が note には無いのです。

 もちろん SNS などの外部サービスでシェアされることもあるでしょうが、それもあまり行われていないのではないか、というのが個人的な感覚値です。

 しかし、これについてはあまり人のことを言えておらず、私の SNS の拡散力は皆無に近いこともあって記事のシェアを行えていません。

 そこで、個人的に面白いと思った作品や記事をまとめてみるということを始めてみました。

 これも試しに始めてみたものなので、今後も続けるかはわかりませんが、個人的に面白いと思った作品については何らかの形でシェアを続けていきたい所存です。


長い小説は適していない

 これは多くの方が感じていると思いますが、note は長い小説を書いたり・読んだりするのには適していないと感じます。

 長くても5〜7分くらいで読み切れるくらいが限度ではないでしょうか。理由を言語化するのは難しいですが、私自身 note であまり長い作品を読みたくはないと思っていまいます。

 やはり長編を読み書きする場としては、純粋な小説投稿サイトである『小説家になろう』や『カクヨム』に軍配があがると思います。それらは章やエピソードなど、書籍でも見られるような分割の仕組みがあるからです。

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  最近、note で連載小説を複数記事に分割して投稿する、ということを個人的に試しています。

 しかし、記事の数が無駄に増えてしまって、書き手・読み手ともに負担になる気がしますし、記事のリンクを整理するのも手間であると感じているのが正直なところです。

 まぁ、まだ答えをだすのは早いかと思うので、この試みはもう少し続けてみたいと思います。


傍点が使えない

追記:
コメント欄で教えていただきましたが、ルビ機能を利用すれば擬似的に傍点が使える・・・・・・・・・・ことが分かりました。

 これは細かい点ですが、傍点ぼうてんが使えないのは小説を書く上ではやや不便だと感じました。

 カクヨムでは傍点が使えるので自然に書けたところが、”傍点”とか『傍点』みたいに書かなければならず、やや読みづらい文章になってしまっていると感じます。

 ルビ機能と同じように、いずれは note でも利用できるようになることを期待しています。


新規ユーザの作品は埋もれやすい

 先述の記事でも触れていますが、やはり新規ユーザの作品は埋もれやすいと感じます。

 前述したようにピックアップ企画で多くの記事を読ませていただいたのですが、『”スキ”の数と作品の面白さはあまり関係ない』というのが私なりの結論です。

 それでも note (に限らずですが)の仕組み上、”スキ”が多くされた記事が注目を集めて、さらに”スキ”が増えるという構造になってしまい、結果として新規ユーザの作品はかなり埋もれやすい状況であると感じます。

 先述したハッシュタグで全件表示できない問題というのも、この構造を更に後押ししていると感じます。


まとめ

 随分と長くなってしまったので、このあたりでまとめです。

《小説投稿サイト》
・『小説家になろう』と『ステキブンゲイ』は見切った。
・『カクヨム』は小説を読み書きするサービスとして優秀。

《note の良いところ》
・新規作品でもそれなりに読まれる。
・他のユーザと繋がれる。
・気軽に読めるショートショートは適している。
・”スキ”で気軽にフィードバックを受け取れ、自身につながる。

《note の微妙なところ》
・感想・コメントが驚くほど少ない。
・シェアも(おそらく)あまりされない。
・長い小説には向いていない。
・傍点が使えない。
・新規ユーザだとやはり作品は埋もれやすい。

 あくまで1ヶ月くらい使っただけの感想で、使い続けていくうちに考え方が変わる部分があると思うことは念のため付記しておきます。

 本記事の内容が、小説を書かれている方や、これから書き始めようと考えている方にたいして、何らかの参考になれば幸いです。

ー了ー

P.S.

 note で小説を投稿する際、何のハッシュタグをつけたら適切なのか未だによくわかりません……

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