希望部署に行けません
アラフォーで大企業からベンチャーに転職しました。思いつくまま転職体験談を書いています。
転職に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
今回は前職でのキャリアについて書きます。
■希望部署に行けない
年度末の定期異動は社員には一大イベント。
自分がどこに行くのか。
同期がどこに行くのか。
上司がどこに行くのか。
毎年ドキドキしながら発表を待っていました。
特に優秀な同期がどの部署に行くのかは注目です。花形の人事なのか、経営企画なのか、自分以上に気にしていました。
私は退職するまでに7つの部署を渡り歩きました。
結論から言うと、自分が行きたいと思った部署に異動できたことは一度もありません。
毎年上司との面談で希望を申告しますが、第一希望を言っても全然想像していなかった部署に異動してきました。
行ってみたら、とてもやりがいのあった仕事ももちろんあります。
また、楽しくて長く働きたいと思った部署もありました。でも2年で異動になってしまいました。
また、転勤(引越伴うもの)も3度経験しましたが、これも想定外のタイミング。
大企業で働くのは、我慢との闘いだと実感しました。
■キャリアオーナーシップの難しさ
会社からは、自分の将来のキャリアをしっかり考えるように人事研修で言われます。
昇進試験でも、5年後、10年後にどうなっていたいか必ず面接官に聞かれます。
答えますが、やはり、希望が通るのは難しい。
自分の能力問題、努力不足でもあると、今振り返れば反省しています。
行きたい部署にみんなが行けるわけではない。
そのために資格取得や自己研鑽している者が沢山いる。
大企業は、そういった社内の争いに勝っていかないと、希望部署にも行けないし、出世もできない。
私のように平凡なサラリーマンは、大企業での出世、キャリアオーナーシップの実現は容易ではないです。
ピラミッド組織の中で、年齢が上がればなおさらキャリアの幅は狭まり、出世も難しくなる。
やりたい仕事ができるまで、諦めずに仕事を続けるべきか。
たとえやりたいことが出来なかったとしても我慢して働き続けるべきか。
転職を決断するまでに、とても葛藤した部分です。
人生100年時代。
自分のキャリアは自分で切り開いていかないといけない。そのために努力をし続けないといけない。
そうでないと、労働市場で通用しなくなる。
50代になったときに、もし会社から出されたら。
どこにも行くところがないのでは?
漠然とした自分への不安も。
自分のキャリアビジョンを実現するために、毎年、希望部署を申告するものの、実現しない。
どうしても会社の方が力が強い。
この会社では、キャリアオーナーシップは持てないと感じたのが30歳を超えてからでした。
我慢したらいつか叶うかもしれないと思いながら、何十年も時間を浪費している間に、転職できない体になってしまう。
そんな不安を異動の度に感じてきました。
会社から評価される社員は望んだ部署に異動できる。
でも自分は、そんなに評価されていないのか。
入社したときは、大企業だからこそ、色んなことができる!活躍できるフィールドが広い!と希望に満ち溢れて入社しましたが、大企業ゆえ、組織は縦割り、キャリアの幅は広がらないことにもようやく気づきました。
私にとっては、大企業でのキャリアオーナーシップは実現が難しいものでした。
■自分の決断
30代半ばになり、課長に昇進することができました。
課長(管理職)になれば環境が変わるかもしれないと意気込んで仕事に邁進しました。
管理職になって2年が経ち、とうとう社内異動のタイミングがくる冬頃。
課長になって初めての異動。
異動の候補先を見て、正直、落胆しました。
・現職を続けるか
・前の部署にまた戻るか
・出向するか
その頃には自分のキャリアビジョンを明確に持っていましたが、全く望んでいないキャリアの道でした。
キャリアが狭くなりすぎていました。
これ以上我慢してこの会社で働くことはできない。
キャリアオーナーシップは自分の力で実現させる。
年齢的にもキャリアチェンジできるラストチャンス。
このままいくと市場価値が全く無いビジネスマンになってしまう。
私は転職を決心しました。
(既に30代前半で転職を決心していたのですが、ここで改めて転職を決意)
転職を決めた理由は他にも沢山あるのですが、会社でのキャリア実現の難しさが要因の一つでした。
自分のキャリアビジョンを真剣に考えたのも遅かったのですが、20代に堕落した生活をしていた自分には、しっかり将来のことを考えるよう強く指導したいです。
こんな悩みを持っているのは自分だけなのか?
みんな会社の辞令に満足しているのか?
どうして我慢して働くのか?
どうやって乗り越えているのか?
前職で働いていた時代のキャリアの悩みでした。
同じ悩みの方がいれば参考になるか分かりませんが、一助になれば。
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