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【斉藤正行】通所介護は飽和状態か? 来たる2極化の時代に事業者が必ずすべきこと・・・という記事の紹介と、挨拶回り。

今日は、登別市のケアマネ事業所にオープン予定のチラシを配ってきました。一緒に同行した職員と昔同じ職場だった方がケアマネをされていたりと、思わぬ再開などあって中々楽しかったです。
僕自身も、過去に一緒に働いていたケアマネさんが活躍の場所を変えておられて再開できたのはうれしかったですね。

明日は正職員メンバーが全員揃うので、地域包括支援センターに挨拶をして、僕自身は夕方に空知の方へ戻る予定です。

保険外は4月を待たずにでも対応できますか?等の問い合わせも頂き、いよいよ急いで契約関係の準備等も進めないといけないな、と思いました。

3月に入れば事業所番号ももらえるはずなので、その情報も入れたパンフレットも作成して改めて挨拶に回らないといけないな、という感じです。

ヘルパー不足はやはり深刻なようで、よく見つかりましたね、という声も頂きました。

さて、今日は通所関係のニュースがまた出てたのでそちらを紹介します。

以前記事にした、通所の経営が危ないよ、というニュースに関連したニュースですね。

通所についてはコンビニの数より多いとまで言われていたはずなので、これから淘汰など進んでいくのだろうとは思いましたが、来る2極化、というキーワードが気になりました。

今月1日に公表された「経営概況調査」によると、通所介護の昨年度の利益率は1.0%。前年度から2.8ポイント低下していました。全サービスの平均(*)と比較すると、収支が顕著に悪化していることが分かります。

* 全サービスの平均利益率は前年度比マイナス0.9ポイントの3.0%

更には、福祉医療機構(WAM)が先月に公表した調査レポートでも昨年度、通所介護の46.5%が赤字だと報告されました。

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もはやデイサービスが儲かる、というのは幻想になりつつある、という事でしょうか。
ただ、収益の規模だけ見ているとやはりデイサービスの収益は大きいので、より経営戦略や工夫が求められている、という事だと思います。

これらのデータは、事業所が物価高騰の影響を本格的に受ける前の状況を表すものです。物価高騰の影響が加味される今後の調査では、更なる収支悪化が予測されます。

JOINT

実際、物価高騰の影響は本当にひどくて大変です。
今後の調査では本当にひどくなるだろうと思います。

収入面では、コロナ禍の利用控えによる利用率低下が主たる要因の1つだと思います。一方の支出面では、人手不足による人件費の高騰、採用費や労務管理費などの増加に加えて、コロナ対策の経費の増加、そして物価高騰による電気代、水道光熱費、ガソリン代、食材費、その他全般の経費が増加していることが要因だと考えます。

JOINT

コロナでの影響で利用控えもありました。
今後は、アフターコロナの状況になります。コロナ対策の経費の補償や行政からの援助もなくなる可能性も高いので、そういう補償でなんとかなってた部分がなくなる可能性がある事を考えると、物価高騰も含めて費用がやばいことになりそうです。

定員もある事業なので、収益も限界があります。その中で利益を出すことを考えるとなると、かなり厳しい状況になっていくのではないかと思います。
当然、単価を上げる努力はしないといけませんが、加算をとるか重度の方を受け入れるくらいでしか単価を上げれませんので、結構厳しいように思います。

2025年以降も急速に後期高齢者が増加し、約20年間、要介護の高齢者は増加し続けることになりますので、通所介護の事業所も増やし続ける必要があることは自明です。また、確かに地域によっては飽和状態とも言うべき競争激化の環境もあると思いますが、他産業の状態と比べれば通所介護の競争環境はまだまだ緩やかではないでしょうか。

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僕自身も通所については可能性はあると思っています。
ではなぜうまくいかない事業所が多いのか、というと、ニーズにマッチしていないからだと思います。

デイサービスの管理者の歴が一番長いので、それなりにデイの利用者さんのニーズには敏感に取り組んできたつもりですが、多くの方が長時間利用は本当はしたくないんだと思います。
中には家族に遠慮してしぶしぶ、デイサービスってそういうもんだという諦め、いろんな理由があるとは思いますが、短時間のデイサービスへのニーズは高く、そういうデイサービスは既にいっぱいで、行きたいと思えるようなデイサービスがないから利用されないデイサービスが多くなっているのではないか・・・というように思います。

高齢者の数はまだ増加していきますが、そのニーズに応えられないサービスはやはり淘汰されてしかるべきですので、そういうニーズをうまくキャッチする取り組みは必要ですよね。

最近お気に入りというか気になっている生井先生の取り組みですが、キックボクシングという一見、高齢者にはとっつきにくいようなプログラムですが、それでも継続的に通ってくる高齢の利用者さんが多く、そして何よりみんな笑顔になって生き生きしてるように見えるんですよね。

デイサービスは、こういう取り組みを見習うべきと思います。

スマホの使い方とか、SNSの発信の仕方とかのレクチャーとかでも全然良いと思うんですよね。遠方の家族やお孫さんとSNSとかで繋がれるのはうれしいと思いますし、YouTubeとかで動画つくってアップしたりも意外と面白いと思います。

東京(CNN Business) ユーチューブにゲーム動画を投稿する最高齢者として、90歳の日本人女性がギネス認定された。

森浜子さんがゲームを始めたのは39年前。2015年にユーチューブのチャンネルを開設し、今では25万人の登録者を誇る。1カ月に投稿するゲーム動画は4本に上ることもあるという。

動画ではゲーム実況のほか、新しいゲーム機の開梱場面を公開することもある。ユーモアを交えて、日常生活の様子も紹介する。

90歳の誕生日にはケーキのろうそくを吹き消した後、お気に入りのアクションゲーム「ドーントレス」をプレー。面白くてやめられず、夜中の2時まで続けることもあると話した。

森さんはギネスを通じたコメントで、長年ゲームをやってきてよかったと振り返り、「バラ色の人生」を楽しんでいると語った。

CNN.co.jp

ちなみに2020年の記事です。
ゲームに夢中になるのも僕は素敵だと思いますし、それを配信して多くの人に見てもらうのもよいことと思います。

ゲームの有用性については、noteクリエイターでいつも勉強させてもらっている『きれいごと』さんがいろいろと実践されていた話も聞いているので、なぜこういう取り組みが業界スタンダードになりえないのだろう・・・と不思議ですね。

僕なんかより全然ゲームうまいし、やっぱり脳と指と使う、これが良いんじゃないかなぁと思います。
90歳とは思えないくらいお元気ですよね。
やはりゲームは良いと思いますし、立っている姿を見ると姿勢もとてもいいですよね。おそらくですけど、刺激のある生活とYouTubeも活用した他者との交流でポジティブな生活環境になっていて、活動量や意欲も上向いているんじゃないかなぁと思います。

自分の居場所というか、自分はゲームが好きで、それにのめりこめる環境というのが良いんじゃないかなぁと。

森さんも残念がってますが、同世代のゲーマーを育てていくのは面白そうですね。
実際、ゲーム自体は認知機能の強化や認知症予防に有効と思いますので、どんどん導入していけばいいと思いますし、これからの高齢になっていく年代の方にとっては、ゲームってもっと身近だと思うのでニーズも高いと思うんですよね。やってみたいけど・・・興味はあるけど・・・というニーズをどうやって掘り起こすか、ここが重要なポイントと思います。

事業者が危機感を持って認識しなければならないことがあると思います。

それは、次期報酬改定で中核となる考え方、具体的には「科学的介護の推進」「自立支援・重度化防止の推進」「DX推進・生産性向上」などの対応に、本腰を入れて取り組んでいくことです。

JOINT

科学的介護も自立支援・重度化防止もDX・生産性向上も避けては通れないキーワードですね、これは通所に限った話ではないと思います。

例えば「科学的介護の推進」であれば、LIFEの取り組みが欠かせません。現在、「科学的介護推進体制加算」は月40単位であり、膨大な手間を考えると必ずしも採算が合うものではないため、とりあえずデータ入力を行って加算を算定しているだけ、という事業所も多いと思います。しかしながら、次期改定では間違いなく点数も拡充され、関連加算も大幅に増加していくことが予測されます。

JOINT

LIFEのシステムですけど、フィードバックはちゃんとしたものが厚労省から示されるようになったのでしょうか。
まずはそのあたりの整備も必要ですよね。
集めたビッグデータを活用できないと難しいですし、最近はAIの活用が注目されていますので、LIFEの蓄積データよりもAIの活用のほうが手っ取り早い可能性もありますよね。

そこで具体的なアイデアを介護士が担います。1→10の作業です。

1.手すりはL字柵にする。センサーを設置する。
2.常に見守ることは不可能なので…2時間ごとの巡回を1時間に変更する。
3.高栄養食品を取り入れる。

よしよし@介護士

よしよしさんもいつも面白い記事で勉強させてもらっています、この記事でもAIの出した提案に対して、より具体的で実効的な修正を介護職が行う事で省力化できる、工夫ができる、という内容でした。

AIやDXの活用については、本当にそういうことだと思います。
全部がデジタルに奪われるのではなく、人間性や人間らしさの部分であったり、特に介護現場では一人ひとりの人生に関わる判断が必要なので、多様性の中での選択・応用については、その場の現実を知っている人間にかできない役割だと思います。そういう役割分担ですよね。重要なのは。

AIを上手く使って「人員不足」少しは改善するかもしれませんよ。

コチラもChatGPTに聞いてみました。

よしよし@介護士

興味深い質問でした。そしてAIの回答も秀逸でしたね。
まさに!という回答です。
気になる方はぜひ、記事をご覧くださいませ。

しかし、ここまで大枠で適切な助言ができるシステムなのか・・・と思うと、もしかして管理者の役割ってAIで代用できるかも?と思ってしまいますね。

AIに質問して助言を得て、その助言を元に現場で判断する。
いよいよ管理者・リーダーには、それなりのスキルが求められてしまうようになりそうですね。

『そういう指示でしたが、AIに聞いたらこういう助言がありますが?』
なんて事になりそうですよね・・・。
自分の選択、判断にしっかり根拠をもっておかないとダメですね。
あぁ・・・ますます役職者になりたい人が減りそうな気がする・・・。

まぁ、管理者・リーダーも事前にAIの助言を聞いておくという対策もとれますので、いずれにしてもAIというような技術をいかに活用するか、というのは大きな課題ですね。敬遠してよいものではないですね。

更には、前回改定の「入浴介助加算」のような見直しの考え方が多くとられていく可能性もあります。従来通りの対応を続ければ単位数は削減され、逆に、自立支援・重度化防止にしっかり取り組むこと、その成果をあげることがより高く評価されていく − 。そうした形に多くの加算が移行していくことも予測されます。

JOINT

実は、立ち上げる訪問介護事業所では、自宅での入浴の実現を柱の一つに掲げています。
通所での入浴加算Ⅱは、自宅での入浴を目標とした加算ですが、どうもこの加算をとるために理由をこじつけて算定している通所の傾向が強いように感じています。特例の要件がありますが、その要件にも自宅等での入浴を目指すというのが加算要件である事は明記されていますので、厚労省としてはデイサービスでの入浴の評価を下げ、自宅等での入浴を評価する方向性である事は確かです。
であれば、せっかく立ち上げるヘルパー事業所ですので、自宅での入浴が実現できるような支援を工夫したいです。

特に僕自身がお風呂は寝る前、という思い込みがあるので、自宅で寝る前にお風呂に入れたらいいと思います。
高齢者の死因の多くが、夜間のお風呂やトイレでのヒートショックですので、そういうのが怖くてお風呂に入れない方もおられると思いますので、見守りでもいいのでお風呂に入って寝るまでの援助ができればいいな、と思っています。

通所でも自宅でもいいのですが、お風呂に週3回以上入っている高齢者の身体機能は、そうでない人よりも低下していない(要介護度が悪化していない)と言われています。
そして、日本人にとってお風呂というのはとても重要な習慣です。
高齢だから、という理由で毎日お風呂に入っていた人が週2回とかデイサービスでしかお風呂に入らないとか、そういうのはちょっとおかしいと思ってました。

どれだけニーズがあって、どこまで対応できるかは不明ですが、そういう支援をしていきたいと思っています。

こうした新しい概念に対して、加算算定のための表面的な取り組みしか行っていない事業者は、やがて対応しきれなくなるでしょう。そうなれば、収入が大きく減少する可能性も出てきます。

ケアの提供体制を本質的に変化させていく事業者のみが存続・発展し続けることのできる時代へと、これから大きく転換されていくのではないかと思います。

JOINT

いずれにしてもコロナ前から変化は求められていたと思いますし、なかなか変われない介護業界もコロナ禍で否応なく変化が求められてきたわけですので、変化できないとこの先も難しいという事だと思います。

この指摘の通り、表面上だけ、加算算定のためだけ、という事ではなく、本質的な変化が求められているのだと思います。

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