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小清水志織
2021年9月26日 10:43
どちらかと言えば私は上がり症だ。二十三歳の現在でも、人前で話すことには未だに抵抗があるし、初対面の人と接する合間には、どうすれば相手を傷つけないで済むかと考えて気疲れしてしまう。親友と呼べる相手となら、一歩二歩の距離を縮めて話せるのだが…。そして、何かにつけて心拍数の高まる性格の私が、最も神経を使ってしまうことの一つが、自作の原稿を誰かに読んでもらうときである。小学校の頃から、誰かに自分の文章
2021年8月26日 20:49
雨が好き。なぜなのかは知らない。十五歳のころから好きだった。雨の降る音で目が覚める朝は心地よいのだ。パラパラと散る小雨はかわいいし、ジャージャー地面を叩く本降りは力強くて勇ましい。そんな日は、母のつくった食パンとスープの朝食をせわしなくかきこんで、歯磨きさえ忘れてカバンをひとつかみ玄関を出るやいなや、スキップを交えながら登校したものだった。当然のことながら、校門へ着くころには髪の毛はびしゃびし