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夏こそ、湯船につかれ!

「夏に湯船つかるなんて、暑すぎて無理~。」

そんな声が聞こえてきそうですが、今日はそう感じるあなただからこそ読んでほしい内容を書きます。

皆さんは週にどれくらい湯船につかっていますか?シャワーだけで済ませる方が多いのではないでしょうか?
私も仕事が忙しいときはシャワーで済ませることがありますが、健康のために意識して週に2,3回は湯船につかるように心がけています。

湯船につかる3つのメリット

①副交感神経の活動性が高まる

湯船につかることで緊張状態の体をリラックスさせることができます。人間の体は自律神経の働きによって内臓や代謝、体温、呼吸などの体の機能を24時間体制でコントロールしています。自律神経は交感神経と副交感神経で成り立っており、うまくバランスを保ちながら私たちの体を支えています。

生活習慣の乱れや仕事、人間関係の悩みやストレスがきっかけで、交感神経と副交感神経のバランスをうまく保てずに不調をきたす方が本当に多くいらっしゃいます。湯船につかると副交感神経の活動性が自然と高まり、心身ともにリラックスすることができます。

②汗をかくことで体の水分代謝を上げる

41℃のお風呂に15分間入ると、800mlもの汗をかくといわれています。イメージがつかないかもしれませんが、コップ4杯分の量です。運動でその量の汗をかこうと思ったら、かなりの運動量が必要です。湯船につかるだけで多くの汗をかくことができて、水分代謝を良くしてくれます。
汗には体内の余計な水分や老廃物を排出する役目があり、体内の水分代謝を円滑にしてくれます。水分代謝が落ちるとむくみや全身の倦怠感、頭痛、食欲不振などの症状を感じやすくなります。毎日湯船につかることが難しければ、週に何回かでも良いのでそういう機会を作れると水分代謝が上がり、不調の原因を減らすことができます。

また湯船につかるだけではなく、能動的な運動によって汗をかいたり、筋肉を動かしたりすることで代謝改善が期待できます。定期的な運動も代謝向上に役立ちます。

③睡眠の質を上げる

湯船につかると寝つきがとても良くなり、体をしっかり休めることができます。入浴によって一時的に上がった体の内部の温度が下がったときに、人間の「眠りたい」という欲求が1番高まり、スムーズな入眠につながります。良い睡眠を取るために重要なことは、眠り始めの90分をいかに深くできるか?です。そのために睡眠前に1度体の内部の温度を上げる必要があり、湯船につかることは効果的な方法と言えます。

湯船につかるときの大事なポイント

①温度

38~41℃のぬるま湯
それ以上お湯が熱くなると交感神経の活動が優位になってしまいます。

②時間

15~20分間

③時間帯

就寝時間の90分前
→上昇した体の内部の温度が下がりきるのがおよそ90分後です。就寝時間を逆算し、90分前に入浴を済ませるとスムーズな入眠を期待できます。時間がない方やすぐに就寝したい方は湯船につからず、シャワーで済ませましょう。就寝直前の入浴は体の内部の温度が下がりきらず、寝られないと感じることが多いため、注意が必要です。

守ってほしい注意事項

①入浴前後に水分を取る

前述したように湯船につかるとかなりの汗が体内から排出されます。脱水状態になるため、水分を入浴前後で必ず取りましょう。

水分は真水ではなく、電解質を含んだ飲料を飲むことをおすすめします。汗にはナトリウムやカリウムなどの電解質が多く含まれており、汗によって排出されたそれらを補う必要があります。市販のスポーツドリンクや麦茶を飲むようにしましょう。

②いきなり湯船に入らない

血圧を急激に上げてしまう原因になるため、いきなり湯船につかることは控えましょう。シャワーで体を流したり、かけ湯をしたりして温度を体に慣らしてから湯船につかりましょう。

終わりに

夏はとても寝苦しくて、

「寝ても体が休まらない」
「寝た気がしない」

と感じる方がきっと多くいらっしゃるのではないでしょうか。睡眠がしっかり取れないと体は回復しませんし、精神的な疲労も取れません。交感神経と副交感神経とのバランスをうまく保つことが体を健康に保つためにとても重要です。

これまでの生活のなかであまり湯船につかる習慣がなかった人はぜひ1度やっていただけるとうれしいです。「そんなことか。」と思う方もいらっしゃると思いますが、意外とそんなことで大きく変わることもあります。

体の不調を感じている方、健康のために何か実践したいと考えている方はぜひお試し下さい。

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