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学んだ知識や理論を正しく活用する重要性

はじめに

私は現在、アスレティックトレーナーとしてスポーツ整形外科クリニックに勤務しております。
医師・理学療法士と連携し、手術後の社会復帰を目指す一般の方々や障害を負ったアスリートのリハビリ指導に携わっています。

今日、トレーニング指導の専門家である河森直紀さんの「フィットネスー疲労理論」のオンラインセミナーを受講しました。

以前からチャンスがあれば改めてちゃんと学びたいと感じていました。実際に受講してみて、本当に良かったです。
科学的な知見に基づいて理論や知識を正しく学ぶ、活用する重要性を感じ取ることができました。

今日はなぜ理論や知識を正しく学ぶ、活用することが必要なのか、について私なりの所感や考えを書いていきます。

本質を理解せずに使っていることが多い

知識や理論を科学的な知見に基づいて順序だてて説明をしてもらえると、すごく分かりやすいと感じました。
裏付けとなるデータや研究を知ることで、「それってこういうことだったのか!」とさらに理解を深めることができるため、非常に勉強になりました。

意外と本質を理解せず、”分かった気”になって活用していることが多く、自分自身に危機感をすごく覚えたのです。

選手やクライアントにエクササイズやトレーニング指導、アスレティックリハビリテーションプログラムを処方するときに、

「なぜその運動が必要になるのか?」
「その運動プログラムを実践することでどのようなメリットが生まれるのか?」

といったことを選手やクライアントに説明する責任があるからです。

そのために知識や理論を正しく理解し、活用する専門家としての姿勢が極めて重要になります。

説明責任を果たさなければならない理由

専門家としてクライアントに説明責任を果たし、「納得」してもらう過程がなぜ重要になるのでしょうか?

1.お金を支払うのは”クライアント自身”

すごく当たり前の認識ですね。プロとしてサービスを提供する以上、対価として報酬を頂くまでを念頭に置いて自身のサービスの在り方を考えなければなりません。

専門家がいくら素晴らしい理論だと自負していても、指導対象者にそれを理解してもらい、価値を感じさせなければお金を頂くことが難しくなるからです。

2.即時効果を期待できない

トレーニングやエクササイズを行うことで得られる効果は長期的な視点が必要です。即時的に可動域が広がったり、力が入れやすくなったりすることを感じることがありますが、エクササイズやトレーニングを継続して行うことではじめて高い効果を期待できます。

日頃、アスレティックリハビリテーションに関わっていると患者さんや選手から

「このエクササイズやっていて本当に意味があるのですか?」
「どんな効果が期待できるのか、いまいち理解できないのですが。」

といったお声を頂くことが多々あります。

そのときに自分がこれまで指導して得た知見だけではなく、科学的な知見に基づいた知識や理論を交えながらお答えできると、ぐっと説得力を上げることができます。

選手やクライアントが能動的に治療やリハビリを受けてもらうためにすごく重要です。

おわりに

今日は河森さんのセミナーを受講して、感じたことを書きました。知識や理論を正しく理解し、活用することは専門家としてのスキルを上げてくれるだけではなく、クライアントとの良好な関係づくりにも役立つのではないか、と感じます。

選手やクライアントから信頼される専門家になることを目指して、これからもさらに研鑽を積んでいきます。


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