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VUCA時代を救うのは、プラスチックできたブロックかもしれない。🧱×1

変化が激しい現代。
先行きが不透明で将来の予測が困難である現代は、VUCA時代と名付けられています。
そこで筆者はこのVUCA時代を切り抜くためには選ばれ続けるブランド力が大切だと改めて考え、ブランディングに関して書かれた一冊の本を手に取りました。

それが”レゴ 競争にも模倣にも負けない世界一ブランドの育て方”でした。

※フィグは付いてきません(笑)

今回は本を読んだ感想をざっくりと紹介し、別記事にてVUCA時代にこそ求められる創造性の育み方を投稿予定ですので、よろしくどうぞ!


🧱読んで知ったレゴへの驚き

❑GAFAを超えるレゴのROE

真っ先に驚いたのがレゴの営業利益率とROEでした。
なんとレゴの営業利益率は29.6%(2020年12月時点)であり、ROE(自己資本利益率)は43.4%にも登るそうです。
特にこのROE関して言えば、Googleの親会社であるAlphabetが19%、Face bookが25.4%、Amazonが27.4%(すべて2020年12月時点)なので、あのおもちゃってこんなにすごいの!?と思いました(笑)

❑実はレゴはとっくに特許が切れてる

あまりにも馴染んでいたせいか、ブロック製品=レゴだと思っていた筆者。
ですがレゴの特許は1980年代に各国で特許が切れていたそうです。
確かに全く同じような製品なのに安いやつが売っているなぁと思ったら全然違うブランドだったことが何回もありました。

❑幾度の赤字、経営破綻にもなりかけていたレゴ

正直レゴはずっと売られている印象だったので、経営破綻に陥りそうだったなんて信じられなかったです。
本によると、2004年に記録的な赤字となり身売りをするんじゃないかと騒がれていたそうです。
筆者が1995年生まれなので、2004年だと9歳ですね。
それでも普通に遊んでいたと記憶していたのですが、窮地の裏側だったんですね…

レゴって眺めてても楽しいですよね


🧱何故それでもレゴは選ばれるのか?

特許も切れてる、身売り寸前の赤字だったレゴが、どうしてトップレベルの水準で経営ができているのかというと、著者は唯一無二のブランド力を育めたからだと述べていました。
そしてそのブランド力は下記の4つからきているというものでした。

1、自分の強みを理解すること
2、継続的に成果をアウトプットする仕組みをつくること
3、コミュニティを育み、つながりを強化すること
4、存在意義を明確に発信すること

レゴの強さの秘密を著者が独占取材! なぜプラスチックのブロックが世界一に君臨し続けるのかより一部引用 https://news.yahoo.co.jp/articles/01c02b5ae49f6d1b34a6fd1ce1fab44ddfbdd614


❑自分の強みを理解すること

かつてレゴは、経営不振の打開策として脱ブロック策を勧めていました。
施策にはこれまでのレゴと全く互換性のない商品の販売から、テレビゲーム、アミューズメントパークの開設、アパレルなどレゴの名前ばかりを頼りに全くの畑違いのジャンルに手を出していました。
結果、消費者からは「私達の知っているレゴではない」といわれ多くのファンが離れました。
そこで改めてレゴは、自社の強みであるレゴブロックの開発と製造から離れてはいけないと再認識します。


❑継続的に成果をアウトプットする仕組みをつくること

かつてのレゴは商品を設計するデザイナーこそが絶対の権力を誇り、製品コストも度外視だったそうです。
そこで、デザイナーの意識改革と製品利益率の提示と明確なルールぎめを行い、従業員に数字を意識をさせる取り組みをします。
当初は不満が多い施策だったそうですが、少しずつ効果が出るに連れ文句を言う従業員は減少しました。


❑コミュニティを育み、つながりを強化すること

レゴはファンとのコミュニケーションを積極的に行っています。
それは、ファンこそがレゴを活性化してくれると信じているからです。
ファンが創った作品を投稿できるプラットフォームや、そのアイディアがそのまま商品化になる仕組みも作り上げています。
またファンコミュニティを”一般ファン”、”アンバサダー”、”認定プロフェッショナル”の大きく3つの階層に分け、それぞれにプラットフォームの提供や支援をしたり共に商品開発を行うこともあります。

数ある玩具の中でレゴが選ばれるのはレゴを選びたいを思わせてくれるからだとつくづく感じました。


❑存在意義を明確に発信すること

レゴは子供たちには最高のものをという創業者の理念がありました。
しかしそれは時代と共に薄れつつあったため、全従業員に調査をし会議を重ね『only the best is good enough.』”最高でなければ良いとは言えない”と再定義をし、全従業員に再び浸透させました。
時代にあった理念を定義することで、崩れることのない城を築けるのだと感じました。


🧱まとめ

溢れているコンテンツの中でも、消費者に選ばれる理由はやはりブランド力であると再認識ができました。
ですがブランド力とは単に知名度だけではなく、存在意義を突き詰め、消費者に繋がりと価値を提供し続けることで育まれると同時に、長期的に良い関係を築けるのだと感じました。
この気付きは是非とも仕事に活かしたいと思います!

それでは次回は、レゴを使った創造性を育むワークショップ
「レゴシリアスプレイ」についてまとめたいと思います!
よろしくお願いいたします~!

次回はこの6つブロックがキーに!

↑今回紹介させていただいた書籍。
ブランディングに悩んでいる方、広報の方は特におすすめです!


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