費やした時間でしか計れない程度の愛情しか持ち合わせていないのか。

日々お世話になっている、時短レシピで有名なリュウジさんがこんなツイートをされていました。



リュウジさんにどなたかが、

「時短レシピは手抜きじゃないんですか?罪悪感が沸きます」

と質問されたんですね。


時短レシピでマズけりゃ、罪悪感が沸いてきてもおかしくないですが、リュウジさんのレシピはちゃんとおいしいです。時間をかければ愛情を込めたことになり、その時間を節約するということは愛情まで節約したことになる、と、きっと誰かに呪いをかけられてしまっているんでしょうね。


「罪悪感が沸きます」、という人には、「えぇんやで」って肩をさすってあげるしかできません。そんなことより厄介なのが、時短に賛同した人は手間暇かけることを否定していると勘違いして、「時短なんてけしからん!」って大騒ぎする人。リュウジさんのツイートにも随分噛みついていた人がいたとかいなかったとか。


業務の効率化でも、「最近の若い人は楽しようとばっかりする。私たちが若かった頃は夜中まで働いて云々…」なんて言う人が必ず現れます。


楽して何が悪いんでしょうか?もちろん、避けてはいけない苦労も世の中にはあります。だからこそ、避けられる苦労はしっかり避けて楽して、本当に戦わなければならないことともっと真剣に向き合った方が、全体のクオリティーが上がるのではないかと私は思います。例えば仕事なら、お客さんとのコミュニケーション。お客さん自身も気づいていない部分に気づけるほどの観察力を磨くことは、Excelなら秒で終わるのに電卓で1時間かけて手計算することより私の中では価値の高いことです。例えば家事なら、家族との時間。手の込んだ料理、雑巾がけしたピカピカの床、そのために時間も体力も割いてイライラして家族に八つ当たりするくらいなら、時短レシピの料理にルンバが掃除してくれた床でも、家族と和気あいあいとした団欒の時間をもてることの方が私にとっては重要です。


別に私の考え方が正しいとは思いません。時代の流れに乗った考え方だとは思っていますが、時代の流れに乗るのが絶対的に正しいことだとも思えません。ただ、自分の考えを押しつけないでほしい。ただただ、それだけのことです。電子レンジを使わず料理をしたい人は、そうすればいいのです。でも、私は使います。電子レンジの電磁波が体によくない云々、耳にはしますが、わかっていて使うのです。


時間をかけることにも、良さはあります。私も暇な休みの日にじっくり煮込む料理を作ったりします。でも、費やした時間で愛情を計るような悲しいことはしたくない。時間なんかで目減りするような、チンケな愛情ちゃうわ、なめんなよ、ということです。もしあなたも時短に罪悪感を感じているなら、心の中ででもそう言ってみてくださいね。

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