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身体が硬い!

身体が硬いのは、そういう体質だからなのだと思っていた。
運動不足のせいかもしれないとも。
けれど記憶がある限り、子供の頃から硬かった。
小学校の体力測定では、体前屈も上体反らしも、満足に出来た試しがない。要するに前に曲げても指先は床には遠く及ばず、床に伏せて上体を反らしても顎の高さは10cmほどということだ。

自分で言うのも何だが、こんなに身体が硬くても、運動神経は悪くない方だった。走るのも速いし、素人にしてはジャンプ力も飛び抜けていた。ただ、遠投と水泳はからきし駄目だった。恐らく肩甲骨周りの柔軟性が無いからだったのだろう。

学生の頃は身体が硬くても不自由することは滅多になかったが、ここに来て不便を感じている。
まずは五十肩だ。
誰しもが通る道なのかも知れないけれど、なかなか治らないのは身体が硬いせいだと思っている。
そして、腰痛や肩こりもだ。肩こりのせいだか何だか知らないが、頭痛にもなる。今日もそうだ。朝から首周りがおかしいと思っていたら午後には頭痛がして、一日気分が晴れない。

身体が硬いのは分かっていたが、世間様一般の人と比べると、どうやら自分で感じているよりもかなり重症らしい。通っている整体院で、こんなに硬い人は珍しいと言われて気づく始末だ。実際の症状の割に、自覚症状はあまりない。少し硬いくらいという認識だったのだ。


ここ10年くらいだろうか、会社で行う健康診断や上司との面談などでは、毎回ストレスについて聞かれるようになった。
ストレス社会を反映しているのだろうし、ストレスが元で心身を壊されては、会社にとっての戦力に影響する。そもそもストレス管理を含めた健康管理を会社に義務付けているのは政府だ。
私はこれまで、聞かれる度にストレスはあまりないと答えていた。実際そう思っていたからだ。
しかし最近少し気づいたというか、思ったことがある。

ストレス解消法は人によって様々で、食べて解消する人、運動で解消する人、買い物で発散する人などが一般的だろう。心の内にストレスを溜め込むと、それが胃に穴を開けたりすることもあるだろうし、終いには精神を正常に保てなくなるようになってしまう例も見聞きする。
私の場合はどうやら、ストレスが無かったのではなくて、筋肉の緊張に置き換えていたのではないか。身体の状態を伝えたところ、午前中はまだ良いが、午後に掛けて緊張を高めていると言われたこともある。

そうだとすれば、身体が硬いのはストレスのせいだということになる。
こう考えると頷ける。
幼少の頃から身体が硬かったのも、育った家庭環境を振り返れば分からなくも無いし、そういった身体を固くするというストレス解消法(?)を子供の頃に身に付けたとすれば、無意識に身体を緊張させる習慣となり、それによって頭痛を引き起こしていると考えられはしないか。

生きていればストレスに遭遇しないことはない。
要はそれをどうやって解消・発散するかということなのだが、どうやら私はそれが苦手らしい。
リラックスをしようにも身体が緊張状態ではままならない。

身体をリラックスさせる対処法としてはサウナが良いと聞いたが、自宅で対処するとすれば、少し熱めの風呂にじっくり入って身体を十分に温めるのが良いと聞いた。
これからの寒い時期はちょうど良いので、風呂でリラックスする時間を長めに取るようにしてみようか。
しかし長風呂していると色々と考えてしまって、悩みが深まったりしてしまうのが悩みなんだけどなぁ。

おわり

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