③ カリキュラムマネジメントの基盤

記事②において、教科横断的なカリキュラムを考えていく際には「教科を横断させることによってそれぞれの教科の目標がよりよく達成される」ことが最も重要なポイントになると述べました。

そのためには、国語科の学びを基盤としていく必要があるのです。

以下のマガジン『小学校の国語科の授業⑦説明文編(何を教えるのか活用編)』を再度お読みください。

説明文指導の本当の意義|小次郎|note

ここで述べたことを以下にまとめてみます。

・各教科の目標は言語活動を通して達成される。
・その言語活動は「論理的思考」を基にしたものとなる。
・「論理的思考」の指導は説明文の指導を中核として行われる。

つまり、まずはすべての教科が国語科と関連づけられていなければならないことになります。具体的には、それぞれの教科の単元の目標を達成させるために「どのような言語活動が最も効果的であるのか」を考え、「その言語活動はどのような『論理的思考』が働いているのか」を明確にしておくということになります。

具体的に3年生理科『じしゃく』の単元について考えてみます。
この単元では「磁石の性質」について理解を深めさせることになりますが、まずは「どのようなものにつくのか」をいうことについて確実に理解させることが重要になります。その目標達成のためには「説明」という言語活動が位置付けられることになります。
そして、その「説明」には、同じく3年生国語科『すがたをかえる大豆』で学んだ「段落相互の関係」という帰納論理が働いていることになります。

上記のことは、以下のマガジン『小学校の国語科の授業⑧ 説明文編(どう教えるのか)』の記事②で動画で示しましたのでご視聴ください。

② 動画「すがたをかえる大豆(3年生:他教科等への活用の在り方)」|小次郎|note


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