② 動画「立場と論理」

①によって「論理とは何か」について理解できたことと思います。今回は、その理解を基にして皆さんも考えてみましょう。

以下に「社会科見学」という作文を示しました。皆さんは、小学校の頃このような作文を書かされてきたのではないでしょうか。先生から遠足や運動会などの行事が終わるごとに「原稿用紙3枚以上で書きなさい」などと指示をされて原稿用紙のマス目を埋めてきたことでしょう。
しかし、現代は「国際化・情報化」の時代です。かかわるべき対象について「自分はどうなのか」という立場を明確にした表現が必要となってきます。当然、学校教育においてもその練習のために作文教育をしていく必要があるのです。出来事を時間軸でダラダラ書いていくようなものからの転換が必要なのです。
この「社会科見学」の作文を、一つの立場に立って(一つの意見を明確にして)表現しなおしてみましょう。

「社会科見学」(今までの作文の典型として)
五月二十五日に江の島・鎌倉に社会科見学に行った。
往復の電車は、一両が●●小学校専用になつたので、他の学校に気を使うことなくみんなで自由に遊びながら過ごせた。みんなでトランプをしたり、お菓子を交換したり、占いのゲームをやったりした。普段なかなか話せない人とも仲よくできた。
鎌倉では班別行動だった。私の班は北鎌倉で降りて、円覚寺、建長寺、鶴岡八幡宮の順に歩いた。円覚寺では国宝の大鐘を見た。鐘に着くまでは急な階段を百四十二段も上った。
ここで思ったより時間がかかったので、建長寺までは走っていった。建長寺では一番楽しみにしていた舎利殿が工事中で見られなかった。でも、その分十分な時間をとって昼食にした。ずいぶん歩いたので、水筒の水を一息で飲んでしまった。
建長寺から鶴岡人幡宮までは山越えだった。急な坂道を上っていると、今まで歩いてきた疲れがいっぺんに出て足がまるで棒のようになって動かなくなった。
なんとか八幡官に着くとその広さに驚いた。海から続く参道も見えて本当に鎌倉の中心という感じがした。
鎌倉駅からは江の電に乗った。とてもこんでいて身動きひとつできなかった。やっと長谷駅で降り、また大仏のある高徳寺に歩いた。
大仏は、見学に行く前に高さや重さを調べていたけれど、想像していたよりもずっと大きく感じた。感動でしばらく前から動けなかった。二十円を払うと中に入れるというのでわくわくして入ったが、中は何にも無くておまけに暗くて暑くてすぐに出てしまった。
また少し歩いて長谷寺にも行ったが、そこの観音様の優しげな表情にも感動した。
江ノ島マリンランドではイルカのショーを見た。イルカがジャンプして輪をくぐったり、鼻で私たちにボールを投げたりした。かわいらしくて手招きしたら私たちの前でジャンプをしてくれた。ただ一番前の席で見ていたのでイルカがジャンプした時の水がかかって、服がビシヨビショになってしまった。

動画のパスワード ronri4

以上、「論理的思考・表現の在り方」について内容面から述べてきました。連絡事項などありましたら以下のアドレスのご連絡ください。

tnrqw158@gmail.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?