Daichi Tanaka

学んだことやキャリアについて書いています。

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26歳で栄養士を取った僕が目指すもの

簡単にここまでを振り返る2021年1月末に新卒で入社した日系大手企業を退職しました。自分の目標を見つけ、キャリアの舵を大きく切りました。見つけてしまった以上、2年目で何の職能もなかったので、なるべく早く動くしか有りませんでした。 そして、栄養士の専門学校に入りました。戦うと決めたヘルスケア業界で武器にできるような強い専門性が欲しかったからです。ここまでのことは以下の記事に詳しく書きました。もう2年前になりますか… その専門学校を今、卒業しようとしています。専門学校は本当に

    • 病院実習最終日/不健康の最大の理由は「環境」を整えられないことだろう

      病院実習最終日となった。長かった。 見出しにした内容を思ったのは、外来の栄養指導に同席していたことがきっかけ。外来の栄養指導は、9割が糖尿病患者だ。合併症などの自覚症状がないレベルの方々は、定期的に医師の診断に来ている。その際に、血糖値やヘモグロビンA1c(グルコースとヘモグロビンがくっついたやつ)の数字などが高いと、栄養相談室に紹介されてくる。 カウンセリングと称して色々と食習慣を聞いていって、改善のアドバイスをしていく。そこで語られている内容を聞いていると、彼らが食習

      • 病院実習9日目/察する

        病院実習9日目 実習も終盤になって、作業にも完全に慣れて、冷静に現場を見れるようになって感じた。機械がやったほうがいい(笑)。 本日は午前に仕込み、午後は盛り付けのポジションに入った。 仕込みは2回目であったが、今日にいたるまで調理のすべてのポジションを経験してきたので、たくさんの種類の仕込み作業について、そのどれもを理解することができた。これは、これまでの実習の成果であると思う。ちなみに、前回は実習の序盤に仕込みを経験したので、その時点ではそれが何のための作業であるか理解

        • 病院実習8日目/管理栄養士は不遇。だからこそチャンス

          病院実習8日目 調理が余裕で終わったので管理栄養士の方と作業しながら情報交換した。 やはり管理栄養士は給料面でも実務面でも不遇だった。副業も禁止らしい。5~6年目までほぼ上がらない給料。僕より2個下の彼は、とても行動的で、不遇から脱出しようともがいていた。逆に、商社で営業がしたいらしく、商社出身の僕が色々と喋ることになってしまった(笑)。 管理栄養士は専門性が高く、資格のバリューもあるのに、業界の外で活動しているひとが非常に少ない。だからこそ、管理栄養士と他の職能を相乗さ

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        26歳で栄養士を取った僕が目指すもの

          病院実習7日目/流石にかなり掴んだ

          病院実習7日目 本日は午前に盛り付け、午後からは調理ポジションに入った。調理は前回の調理に続いて大皿料理の担当となった。 前回は担当する食事の種類を把握しきれていなかったことや、厨房における細かい作業に必要な意思決定に躓いたので、その反省をいかして臨んだ。 まずは前回と同様にタイムテーブルを作成した。2時間前加熱開始のルールにもとづいて、提供開始の2時間前である15:30を堺に作業を組み立てた。今回は15:30より前の状態で着手可能な作業を洗い出したことで、前回に比べ作業

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          病院実習6日目/キャリアに思いを巡らせる日々

          実習6日目。 本日は午前・午後を通して盛り付けのポジションに入った。まずは小鉢を盛り付け、配膳車に入れ込んでいった。食札の意味が理解できるようになっていたので、特段迷うことがなく、配膳車への入れ込みをすることができた。と言いつつも、一部補助具食器を入れるべきところへ通常の食器を入れていた。現場では、配膳車を搬出する前に、ダブルチェック体制を設けていて、そのおかげで修正することができた。 さらに、このような入れ込みのミスを最小限に抑えるための工夫として、ホワイトボード上に、

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          病院実習5日目/リズムをつかんできた

          病院実習5日目。 今日は午前・午後を通して盛り付けのポジションに入った。「盛り付け」というポジションではあるが、盛り付けだけやっているわけではない。盛り付け以外には、配膳車の準備(トレーやカトラリー、食札を準備)や配膳者への料理の入れ込み、下膳作業などの調理以外の多くの作業を行っていた。 ここで扱う食札には患者様に提供する食事の情報が集約されている。食事の形態(常菜・軟菜・柔らか食・ソフト食・流動食)や禁止物(魚や卵などの各種アレルゲンや生モノ、ビタミンKほか)などである。

          病院実習5日目/リズムをつかんできた

          病院実習4日目/300食調理×2セットのハードワーク

          実習4日目。 今日は午前・午後通して調理ポジションのうち、大皿料理を担当した。わかっていたことであるが、食事の種類が多岐にわたるので、作業量が非常に多かった。午前中は頭が混乱したまま早速作業に突入してしまった。ひとまず同じポジションの方に指示を仰いで、作業を止めないように努めていた。しかし、終始、自分がどんな種類の食事の準備をしているのかよくわからなかった。多くの情報に飲み込まれ、自分がやるべきことを認識できず、作業を組み立てられない状態から抜け出したいと思った。 そこで、

          病院実習4日目/300食調理×2セットのハードワーク

          病院実習3日目/2年間包丁握ってきて良かった。

          病院実習3日目。 本日はスタートから仕込み業務に取り組ませて頂いた。 仕込み業務は、主に翌日の昼食と夕食に使用する食材の準備をしていく仕事であった(朝食は弁当形式になったものが納品されていた)。常食(一般食)と軟菜(消化が良くなるように考慮されたもの)はセントラルキッチンから配送されてくるので、アレルギー食や禁止食、妊産婦食、小児食など、手作りする必要があるものについての準備となる。前日の調理業務でも痛感したとおり、当院は総合病院であることから、準備が必要な食事の種類が多岐

          病院実習3日目/2年間包丁握ってきて良かった。

          病院実習2日目/学びしかない

          実習2日目。午前中はまず、実習担当の方から、栄養管理や栄養指導、NST(Nutrition support team)に関してオリエンテーションをして頂いた。 栄養管理と栄養指導の体制は、電子カルテを活用したシステムであった。患者様が入院するタイミングで医師サイドによって「入院時リスク管理シート」および「入院診療計画書(=パス)」というものが電子上で作成される。前者は問診や検査結果から作成されるいわゆる“カルテ”に近いものであった。後者は“パス”とも呼ばれ、入院時から手術~

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          病院実習1日目/病院栄養士の現場に初潜入

          栄養士の専門学生生活もついに3月で終わる。気づいたら26歳。 2年度の後期の課程をすべて終え、残すは2習慣の現場実習のみとなった。この期間はアルバイトもお休みして集中しているので、ついでにリアルな振り返りを残しておきたい。 実習初日であった。初日であったので当たり前であるが、私自身、受け取る情報量が多く、少々混乱した。しかし、その中であっても実習担当様をはじめスタッフの皆様による大変丁寧な作業等のご説明に助けられ、初日を無事に終えることができた。感謝したい。 午前中はまず

          病院実習1日目/病院栄養士の現場に初潜入

          グリコーゲンローディングとは?

          上智大学ハンドボール部でコーチをやっています。 いま学んでいる栄養学やトレーニングで学んだことを後輩たちにシェアしていこうと思っています。 現状は、チームの練習に参加して技術的なことを伝えたり、学生とジムで合トレしたり、試合に帯同してチームをサポートしたりしています。 現在、チームは公式戦のリーグ期間中。 そこで、試合に向けた食事面での準備として知られる方法であるグリコーゲンローディングについて簡単に資料を作成してシェアしました。 僕は、ベストボディジャパンに出た際に、

          グリコーゲンローディングとは?

          日商簿記2級合格~アウトプットの大事さを改めて実感しました

          簿記2級に合格…! 栄養学の勉強の傍らに勉強していて、なんとか受かりました。 新卒で入った会社で簿記3級を取ったときに、ビジネスにおける会計の視点を持つことの重要さに気づきました。というか、会計のルールを理解していないと、事業活動を継続させる上で最も重要な利益の最大化にたどりつけないと思いました。 たとえば、減価償却などにはじまる費用の計上方法や税効果会計などの税金の仕組み、損益分岐点分析、連結会計におけるグループ会社間における金の動きをどのように処理するか。 費用を

          日商簿記2級合格~アウトプットの大事さを改めて実感しました

          テスラのスケールの大きさがわかり、小説にも思えた臨場感のあるタッチ

          #日経COMEMO #NIKKEI 日経新聞とnoteの連携がかなり進んでいて、電子版の記事からワンクリックでnote編集に飛べるようになっていたので、簡単に記事をストックする意味で書いておきます。 テスラが新工場をつくり、その開所式に突撃したという内容でした。 このイベントは既存のメディアは一切呼ばれず、招待者をテスラ車オーナーや株主などに限定したものであったようです。 そんなイベントに対して日経記者である著者が抜群の行動力で情報を取りに行ってくれています。また臨場感

          テスラのスケールの大きさがわかり、小説にも思えた臨場感のあるタッチ

          日経新聞#8 岸田文雄首相の「新しい資本主義」がちょっと分かったのでメモ

          こんばんわ。 寒い日が続いておりますね。僕は最近、ようやく寒さに慣れてきたようで(遅い)、起床時間が少しづつ早くなってきました…! さて、僕は、岸田文雄首相が掲げている「新しい資本主義」っていまいちよく分かっていません。ですが、下記の日経新聞の記事をみて、「新しい資本主義」のイメージが何となく掴めた気がします。 岸田首相は、企業の賃上げを「新しい資本主義の起動」と位置づけています。 確かに、日本の会社の賃金は全然上がっていない、というのが現状。 アベノミクス時代から物価

          日経新聞#8 岸田文雄首相の「新しい資本主義」がちょっと分かったのでメモ

          日経新聞#7 海外で広がる代替食材の流れ

          代替食材とは、動物性の肉や乳製品に代わって作られた、植物由来の食品のことだ。 日本ではここ最近、大豆ミートなどが認知されはじめている。代替食材の黎明期と言ったところではないだろうか。 米国では、より代替食材の需要が増えてきているようだ。 消費者の健康への意識や環境への配慮が一層高まっている。 また、新型コロナウイルスによって外食の機会が減り、自宅で過ごす時間が増えるなか、より健康的な食生活を目指して、動物性食品を植物性の代替食品に切り替えるトレンドが生まれつつあるらしい

          日経新聞#7 海外で広がる代替食材の流れ