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病院実習最終日/不健康の最大の理由は「環境」を整えられないことだろう

病院実習最終日となった。長かった。

見出しにした内容を思ったのは、外来の栄養指導に同席していたことがきっかけ。外来の栄養指導は、9割が糖尿病患者だ。合併症などの自覚症状がないレベルの方々は、定期的に医師の診断に来ている。その際に、血糖値やヘモグロビンA1c(グルコースとヘモグロビンがくっついたやつ)の数字などが高いと、栄養相談室に紹介されてくる。

カウンセリングと称して色々と食習慣を聞いていって、改善のアドバイスをしていく。そこで語られている内容を聞いていると、彼らが食習慣を思うように形成できないのは、「仕事の事情」に代表される、抗うことのできない「環境」のせいということに大体なる。どんなに健康になろうとしていても、抵抗できない環境に身を置いてしまっていてはどうしようもない。

糖尿病を治すことに関わらず、結果を出すためには、結果が出せる環境をまずは獲得することが非常に重要だと改めて思った。

極稀に、「どんな環境でも前進できる強烈な意志力をもつ人間」が存在するが、僕の26年間で形成された人間関係の中で思いつく限り、1~2人だと思う(笑)。

そういった思いから、僕はトレーニングで体をつくりたいので、怪物たちが生息する『GOLD'S GYM』に通っている。
エニタイムフィットネス時代よりも明らかに成長の速度が違う。


<<<以下、レポート掲載

午前中は外来の栄養指導の見学をさせて頂いた。前回に見学させていただいときと同様で、殆どの患者様が糖尿病による外来であった。「如何に食習慣を改善していくか」にすべて集約されるような内容である。

患者様どうしを比べるとそこには違いが存在している。それは「主体性」である。自分でなんとかしようとしていて、カウンセラーにアドバイスを求めてくる方は、それが数値にしっかりと出ているという共通点があった。
中にはこちらで食習慣の改善を勧めても難色を示したり、思わずできない理由を並べたりしてしまう方も散見された。

仕事による食習慣の乱れがやはり多い。大きな話になってしまうが、そのような方々を見ていて、「労働環境を整える」ことの大切さを改めて感じた。どんなに健康になろうとしていても、抵抗できない環境に身を置いてしまっていてはどうしようもない。

また、部分的に電話による栄養指導も行われていた。例として、患者様が遠方からお越しの場合、「診察は3ヶ月に一回であるが栄養指導は毎月行ってフォローしてほしい」という主治医の先生からの依頼などがあるようだ。電話で栄養相談を実施することについては、デメリットが浮かびやすいが、メリットもある。

患者様が自宅にいることによって、食材の栄養成分表示をその場で確認してもらえるなど、家でなければ確認しづらい情報をすぐに得られることである。コロナ禍をきっかけに遠隔診療が始まりつつあるなかで、栄養指導も遠隔でできるような環境が整えられた良いと思った。
加えて、特に男性に多かったが、食事を家族に作ってもらっている場合、料理の内容を把握していないことがある。そのような場合、病院での指導だと情報がつかめずに困ってしまうが、ご自宅からの遠隔指導であれば、その場で患者様自身に情報収集してもらうことができる。

本日で最終日であったが、振り返えると現場の方々に非常に助けて頂いた。質問に対して親身に丁寧に答えて頂いたおかげで、たくさんのことを学ぶことができた。感謝したい。

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