見出し画像

病院実習2日目/学びしかない

実習2日目。午前中はまず、実習担当の方から、栄養管理や栄養指導、NST(Nutrition support team)に関してオリエンテーションをして頂いた。

栄養管理と栄養指導の体制は、電子カルテを活用したシステムであった。患者様が入院するタイミングで医師サイドによって「入院時リスク管理シート」および「入院診療計画書(=パス)」というものが電子上で作成される。前者は問診や検査結果から作成されるいわゆる“カルテ”に近いものであった。後者は“パス”とも呼ばれ、入院時から手術~リハビリ~退院までのフローを示したものであった。前者において「栄養リスクあり」の場合、もしくは後者において「特別な栄養管理の必要性有」に該当した場合、管理栄養士は「栄養指導計画書」を作成することになっていた。「栄養指導計画書」によって、栄養障害を「なし・軽・中・高」で評価し、特に「高」と評価された患者様はNSTの介入が始まる、という体制であった。医師・管理栄養士・NSTが、電子カルテや会議による情報共有によってスムーズに連携して患者様をサポートしている様子が伺われた。

午後は実習が始まって以来、初めて調理のポジションにつかせて頂いた。当院の調理ポジションは調理①(大皿料理(主菜))、調理②(小鉢、豆皿料理(副菜))、調理③(嚥下調整食)、小児と分かれており、私は調理②につかせて頂いた。総合病院ならではであるかも知れないが、準備する食事の種類は理解が追いつかないほどに多かった。それによって混乱してしまい、情報を整理して業務を把握するのにかなり時間を要した。

主に担当したのは「ツナといんげんのソテー」(温菜)と「ナスの梅あえ」(冷菜)であった。それぞれ、通常の形態である「常菜」とそれを軟らかくした「軟菜」が存在した。更に、アレルギー対応もする必要があり、今日は「魚」および「青魚」のアレルギー対応があったので、「ツナといんげんのソテー」を「鶏肉といんげんのソテー」に展開して対応していた。夕

食は17:30に提供開始であったので、加熱調理が必要なメニューの加熱は衛生管理上2時間前からであった。それに伴って、冷菜から調理を開始した。冷菜は材料を下茹でしたのち、ブラストチラーにて冷却保管しておくことで衛生管理がなされていた。提供開始の2時間前である15:30になると温菜をスチコンに並べて加熱を開始した。温菜と冷菜はともに、一人前の分量を算出して、盛り付け担当の方に渡すという手順であった。

スタッフの方々はやるべき作業を、優先順位をつけながら2手3手先までイメージしながら、かなりのスピードでパズルのように組み立てながら動かれていた。常に先を考えながら行動することで、最大限の作業の効率化を図っているように思えた。

ピーク時の飲食店のキッチンでのスピードを常に発揮している感じ(笑)


この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?