見返りを求めないGIVE&GIVEな関係が組織を救う!
こんにちは。
突然ですが、あなたの周りには、どのくらいの人間関係が存在しますか?
人見知りで顔が広くない僕ですら、家族、友達や習い事、子供のサッカークラブのパパさん仲間、会社と様々な人間関係が存在します。
その中でも会社と言う組織には、上司と部下や部署間での人と人、同期など様々な人間関係が入り乱れています。そして昇格・降格や異動などで人間関係は変動したりもします。
ちなみにあなたは、会社組織に属して人間ですか?
そこでの人間関係は良好な状態を保てていますか?
少なくとも僕の会社は良好な関係が保てているとはお世辞にも言えません。
そんな会社と言う組織で起きている事象を参考に2つの組織について綴っていきます。
・GIVE&TAKEな組織の問題
・GIVE&GIVEな組織の提案
●GIVE&TAKEな組織の問題
僕はそれなりに長く組織におり、管理職から下っ端ながら取締役まで経験してきました。
そんな中でよく耳にしたのが、「せっかく○○してやってるのに●●しない!」のような相手に何かをして見返りに何かを期待していたけど、何も返ってこないことに嘆く発言です。
会社と言う組織は、「労働」に対して「報酬」を支払う、もしくは「報酬」に対して「労働」を提供する与えるて得るGIVE&TAKEの関係が契約と言う形で強制されています。
それが故に「これだけ頑張ってるのに、給与が低い!」や「こんなに給与を出してるのに、成果を出さない!」などの発言を多くなります。
契約にて条件を定めたとしても評価基準がバラバラな組織は多く存在していますので、それは仕方のないことだと思います。※本来はダメだと思う。
その「労働」と「報酬」のGIVE&TAKEの関係は契約の上でなりたっているので、お互いに主張する権利があります。
ただ会社と言う組織では、その「労働」と「報酬」のGIVE&TAKEの契約以外は基本的には結んでいないにも関わらず、その他にもGIVE&TAKEの関係を求めてしまいがちです。
多くある人間関係の中でも、ここまでGIVE&TAKEの関係を求めているのは会社ぐらいではないかと思います。
なぜ、そこまでGIVE&TAKEを求めてしまうのかと言うと、会社と言う組織には、契約で強制されている「労働」と「報酬」のGIVE&TAKEの関係がベースに存在していことが要因として大きいように感じています。
当然、GIVE&TAKEの関係が上手く回っていれば問題ないと思います。
しかし現実はそう上手くはいきません。
「会社を紹介したのに、契約まで繋げない!」「教えてあげてるのに、成長しない!」「手伝ってあげたのに、手伝ってくれない!」などや「教えてあげたのに、お礼すらない!」「手伝ってあげたのに、お礼すらない!」みたいに「人としてどうなの?」と思うけど、そんな小さい見返りでも求めてしまいがちです。
その他にも、GIVEしたつもりでも、相手からするとTAKEになっていない事が多々あります。
そしてGIVEに対して期待したTAKEを得られないとイライラして、少しずつ人間関係が崩れていき、最後はGIVEすらなくなる。
見返りを求めるが故に、見返りを得られないと、人に与えることすらしなくなり、結果的に組織が崩壊していきます。
余談ですが、
年末に年賀状を書いていて気付いたのですが、年賀状もGIVE&TAKEの関係でもあり、相手から届かないと年賀状を出さなくなるんですよね。
それは相手からの年賀状を期待して年賀状を出してると言う事ですよね。
そして年賀状では、そんなことで簡単に人との繋がりを切っているんですよね。
御返しと言う文化が根付いてる日本人には、GIVE&TAKEが染み付いているのかも知れませんね。
●GIVE&GIVEな組織の提案
GIVE&TAKEな組織の問題をどう解決するか?
その提案は至って単純で「見返りを求めることを止めませんか?」です。
それは「GIVEを無償で提供しませんか?」と言う提案にもなるのですが、2000年に公開された『ペイフォワード〜可能の王国〜』と言う映画があります。
この映画のあらすじは下記になります。
ラスベガスに住むアルコール依存症の母と、家を出て行った家庭内暴力を振るう父との間に生まれた、少年トレバー。 中学1年生(アメリカでは7年生)になったばかりの彼は、社会科の最初の授業で、担当のシモネット先生と出会う。先生は「もし自分の手で世界を変えたいと思ったら、何をする?」という課題を生徒たちに与える。生徒達のほとんどは、いかにも子供らしいアイディアしか提案できなかったが、トレバーは違った。彼の提案した考えは、「ペイ・フォワード」。自分が受けた善意や思いやりを、その相手に返すのではなく、別の3人に渡すというものだ。 トレバーはこれを実践するため、“渡す”相手を探す。仕事に就かない薬物中毒の男、シモネット先生、いじめられている同級生…。 いろいろと試みるものの、なかなかうまくいかず、「ペイ・フォワードは失敗だったのではないか」とトレバーは思い始める。しかし、トレバーの気づかないところで、このバトンは次々に受け渡されていた...。
所謂「恩送り」です。
人に受けた恩を直接返すと終わってしまうので、他の多くの人に回していけば、恩で溢れて優しい世界に変えられると言う思想です。
この映画は好きなのですが、ラストが何とも...。
またキングコングの西野さんつくった『レターポット』と言うサービスはご存知ですか?
こちらのサービスは「恩送り」ではなく、言葉に価値を持たせた「言葉送り」となりますが、知った時は真っ先に『ペイフォワード』っぽいなと感じました。
会社の組織においても、GIVEを無償で提供して、GIVEが循環する文化が根付けば、良好な人間関係が構築できるのではないかと考えています。
ただ『ペイフォワード』の「恩送り」と異なるのは、自分がGIVEするきっかけが、誰かのGIVEではなく、自分から発信していることです。
自分が相手に貢献できる(喜んでもらえる)ことを考えて提供していくことです。
それが相手に届かない場合もあるし、相手に喜んでもらえないこともあるでしょう。
ただGIVEが届いて喜んでもらえたら、価値のあるGIVEだったと言えますし、価値のあるGIVEが積み上がれば、あなた自身の価値そのものが向上します。
そこにはTAKE(見返り)を意識することのないGIVE&GIVEの組織が存在すると考えています。
また、このGIVE&GIVEの組織には、GIVEを価値として可視化し循環させる仕組みも必要になると考えています。
まだ具体的にどのような仕組みを導入すべきかを考えられてはいませんが、社内仮想通貨は1つの手段ではないかと考えています。
誰かの誰へのGIVEを評価した人が、社内仮想通貨を送る...
んーん、そんな単純なスキームではない気がするので、もっと検討と実験が必要ですね。
ここまで長々と書いたにも関わらず、思想的な内容になってしまいましたが、ほんの少しでも良いので何かを感じて頂けたら嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?