むくろ幽介の不思議な話3【腐った天井】
『腐った天井』
怖い話とラベリングするほどではないけど、どうにも不可思議な話をまとめるシリーズです。
2019年4月25日にした話。
怪談ライブ行ったり、「禍話良いよ〜」と勧めたりする、割と怖い話に興味ある友人がいるんですけど、彼から突然「ガチ霊障にあったかもしれん…」とLINEが来たことがありました。
友人から許可得たので掻い摘んで話します。
友人、家の舗装業をやってるんですが、その日行った現場がヤバかったそうなんです。
古めかしいアパートだったそうで、狭いエントランス、細い暗い廊下、なぜか病院のアルコール臭がしたそうです。
部屋に入ると、陽当たりは最悪。
元々は和室であったであろう部屋のフローリングが、何故か全て新品のものに張替えられてて、友人的には違和感が凄かったそうです。
「嫌な感じだなぁ…」と思いつつも作業はしなければならないので、依頼のあった補修箇所に近づいたそうです。
その補修箇所というのは天井。見ると確かに雨漏りっぽい染みが出来ていたそうです。
友人、そばに脚立を立てて、ブレーカーをあげて天井をチェック。
と、不意に部屋の隅から
パンパン
ピシピシ
と音がしたそうです。
「エアコンからか?」と、コンセントを引き抜くが、音は鳴り止まず。
色々調べたそうですが、原因はわからず…。
その後も家鳴りは止まらなかったそうです。
問題の天井ですが、これがもはや補修不可能なほど腐っており、今にも落ちてきそうなので、友人はその箇所を動画を撮って、「どうしましょうか?」と社長に送ることにしたそうです。
で、片手にスマホ持って、片手で腐った天井を触りながら撮影しようとしたそうなんですが、これがうまく撮れない。
というのも、妙なノイズやブレが発生してしまい、保存も出来なかったそうなんです。三度撮り直して、最後のはなんとか保存できたので、サッと送って、社長から帰ってきた対策案通りに作業を進めたそうです。
当然怖かったのでラジオは全開で、とにかくサッサと。
2時間後
「終わった!さっさと出よう!」と思った友人。
急いで三脚やら舗装剤やらを片付けて、ひとまず荷物を玄関先に運んで、ドアを開けようとした時に血の気が引いたそうです。というのも
ドアノブを回して押すも、扉がビクとも動かなかったんだそう。
友人、私の仲間内でも割と冷静な方なので、こういうときに変にパニクって引く扉を押してた、なんてことはないんです。チェーンもかかってない、扉の向こうに何か置いてたわけでもない。
友人、深呼吸をしてもう一度「開け、開け、開け」と念じながらトライすると、今度はスッと開いたので、猛ダッシュで逃げたそうです。
この話はここで終わりですが、そのLINEの最後に、くだんの動画が添付されていたので、ご覧ください。
おわり
(※閲覧注意。お祓いはしていません。視聴後に何らかの異変が起きても、当方は感知できませんので悪しからず)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?