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アメリカで人気の〝死の水”「Liquid Death」とは何か(ギャップが満載)

梅雨が明けた途端、信じられないくらい暑い日が続いていますが、お身体大丈夫でしょうか?

世界的に異常な暑さになっているようで、アメリカではデスバレーで、世界で3番目に高い気温の54.4度が記録されたようです☀

そうなってくると当然冷たいドリンクが飲みたくなるもので、以前紹介した「ハードセルツァー」がますます売れていて、ついにコカ・コーラも参入をするそうです。

今回紹介するのは、お酒なのに健康的なイメージのハードセルツァーとは真裏を行く、こんなちょっとやばそうなドリンクです。

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どんなにストロングなアルコールなんだろうと思いますよね?
でも実はこれ、お水!ミネラルウォーターなんです!!

HARD&HEAVYすぎて、ここでは載せられないようなヴィジュアルも多いのですが、、、そんな見た目とは大きなギャップのある、オーストリア産の「アルプスの天然水」。

このインパクトもあって、2019年に発売されると大きな話題となり、いまやアメリカで最も成長している水ブランド、LAで一番注目のスタートアップといわれるまでに急成長しています。

このデスメタル スタイルのLiquid Death、インパクトはもちろんですが、成功の理由はそれだけではなく、渇きだけでなく「偽善に死を」与えるというメタル魂を持った、本当はソーシャルグッドな商品という事も理由の一つの様です。

お水と言えば健康的で、自然を意識させるような優しいイメージの商品が多いですよね。
それに比べてLiquid Deathは、危険な香りがプンプンです。

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おどろおどろしいフォントで書かれている文字を見ると

「DEATH TO PLASTIC」
(プラスチックに死を)

そう書かれています。
ペットボトル入りのミネラルウォーターは優しいイメージですが、本当にそうなのか、イメージだけの「グリーンウォッシング」じゃないかと突き付けています。

※グリーンウォッシングは簡単に言うと、エコに見せかけているだけじゃないかという批判のこと

Liquid Deathはペットボトルではなく、100%リサイクル可能なアルミ缶で販売をしていて、そして1缶につき5セントを環境保護団体に寄付をして、プラスチック汚染対策にも協力をしています。

(アメリカでは、ペットボトルはあまりリサイクルされることなく、環境汚染の大きな要因になっていると Liquid Deathは伝えています)

見た目とやっている事のギャップが激しくて、「悪そうな人が良いことをするとより良い人に見える効果」が出てますよね。

下の動画、途中までは真面目な感じなのですが、当然そのままでLiquid Deathが終わるはずがなく、最後にらしい「オチ」があるので最後まで見て下さい。

徹底的にふざけていていますよね。この感じが若者に受けているという事なのですが、分かる気がします。

タイトルに、ギャップが満載です と書いたように

●お水なのにお酒のイメージ
→差別化が難しい水で、ほかのブランドと差別化成功
→ヘルシーでガーリーなイメージを嫌う男性でも飲める
→お酒を飲むナイトシーンにもマッチする

その他にもギャップばかりで、商品名・デザイン・ヴィジュアル・コミュニケーションなど「Death」の世界観で訴求しているのに、本当はしっかりと環境の事など色々と考えられた商品ですし。

お説教っぽい話を聞いてくれないような、ロックな若者にも、Liquid Deathのスタイルであれば伝わりそうな感じがします。

この動画もLiquid Deathなりのやり方で、メッセージを伝えています。

環境を意識しています、エコな会社ですというアピールをしない姿勢もクールです。

写真出典元:
https://liquiddeath.com/
https://www.facebook.com/DrinkLiquidDeath

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