いろいろな社会問題が根底にあってなかなか見応えのあるただ恐ろしいだけではないNetflixオリジナルの社会派ホラー『獣の棲む家』を鑑賞

【あらすじ】

主人公のボルとリアールの夫婦が母国スーダンの内戦によりあっけなく人々が殺されてしまう状況から命からがらイギリスに亡命する緊迫したシーンから始まり、亡命したイギリスの古びた新居で生活を始めた頃から少しずつ不穏な空気や怪しい空気を感じ始める…

亡命する途中の船の上で激しい雨風によって最愛の娘を亡くし悲しみに暮れる中、新居の中で二人に次々と襲いかかる怪奇現象。
その姿が次第に現れ始め、やがてその理由が明らかになっていく。

【感想】

洋画によくある驚かせる展開だけではなくジワジワと襲いかかってくる怪奇現象がどこかジャパニーズホラーに近い雰囲気があり、心理的に追い詰められるような怖さがありました。

そしてその恐怖の正体を知った時、人間の弱さや罪の深さを目の当たりにして、心に重くのしかかってきました。

ただ新居に住み始めた二人が怪奇現象に悩まされるだけの話ではなく、そこにはスーダンの内戦問題、亡命した人々への差別など多くの社会問題が描かれていて、また人間の業や因果応報などホラーとしての怖さももちろんありますがとても考えさせられる作品でもありました。

怖さだけを求めると物足りないかもしれませんがとても見応えはありますので興味がありましたらNetflixに加入している方のみとなってしまいますが是非ご鑑賞してみて頂ければと思います！