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㈱アーリーリフレクション 記事のまとめ

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アイデアや科学技術シーズの「はじめの反響」、㈱アーリーリフレクションについての公開記事です。
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アーリーリフレクションというプラットフォーム

「なぜコーポレートデザインにこだわるようになったのか?」では、私の経営経歴と背景を説明しました。さらに前「プラットフォームとしての会社」では、会社がメンバーの行動を促すプラットフォームであり、その設計が重要であることを解説しました。 ここでは、アーリーリフレクションというプラットフォームがどうデザインされているのかを説明したいと思います。 アーリーリフレクションというプラットフォームの特徴1.カルチャー重視当社では、「コーポレートカルチャー」=「方法、日々の運営の仕方、考

プラットフォームとしての会社

「なぜコーポレートデザインにこだわるようになったのか?」では、私の経営経歴と会社のコンセプトや会社設計にこだわるようになった背景を紹介しました。20代で上場会社の経営を経験し、M&A等によりたくさんの会社を見た結果として、「経営」「株主」「会社設計」の重要さを思い知った経緯を説明しました。 会社を捉えるモデルはいくつかあるとおもうのですが、(たとえば「指示命令系統の集合」というようなモデルなど)、私は、会社を「プラットフォーム」として、つまり「メンバーが活動するための基盤」

なぜコーポレートデザインにこだわるようになったのか

会社ってなんですか?ほうじん【法人】 個人(自然人)以外で,法律上の権利・義務の主体であるとみとめられたもの 法人とは、バーチャルな主体です。 構成員は従業員だったりそれ以外の協力者だったり、経営者だったり。構成するそれぞれの人達(Agent)によって主体として動くようなものだとおもっています。今日はこの話をしたいと思います。 なぜコーポレートデザインにこだわるようになったのか?私は、大学院修了後、20代で上場IT会社の取締役になりました。ある会社の技術評価をする

金曜日は仕事をしない。注意力が落ちたら水曜日を休んだほうが良い話

金曜日は、自己学習や整理をする日弊社では、毎週金曜日の午後はなるべく通常業務をやめようといっています。業務のミーティングはなるべくいれないことも推奨しています。 メンバーのカレンダーには勉強時間として予定がはいっていたりします。 金曜日の午後に、会社の方針を共有する全体ミーティングをするときもありますし、勉強会を開催するときもありますが、自己研鑽、通常業務から離れて整理をしたり(重要)計画をたてたり、気になっている新技術を調べたり、効率的に業務のための自分のインフラづくり、

あきらめてちゃんと考える

「あきらめてちゃんと考える」というのが、最近の自分の中で流行っています。考えない方向でジタバタするな、このまま行ってもだめだ、「あきらめてきちんと考えよう」と自分にいいきかせてます。 なにか忙しくばたばたしていると、きちんと考えるのが大変で、なんとなく作業をしたり、それでもうまくいくのではないかと思いがちなのですが、だいたいあとになってきちんと考えないといけないところが出てきてます。まあいいかと流したところが不適であったり、よくよくちゃんと考えてみると整合性がとれずに問題が

意思決定は練習しなければできない

振り返ってみると、自分はキャリアの多くを経営に関わり、決断、意思決定の場面を多く経験してきたと思います。アーリーリフレクションでも日々、どうしたらメンバーの意思決定力があがるのか?を考えているので、少し自分のことを振り返ってみたいと思います。 妄想あらため、バーチャル意思決定トレーニング期間私は、はじめての会社では、非常勤の取締役だったため、取締役会に出席する以外に特に役割がありませんでした。では、ぼーっと暮らしていたかというとそれほどでもなく、その立場をいかして、いろんな

アーリーリフレクションの仕事の仕方 STYLES②アウトプットの出し方

アーリーリフレクションでは、業務をすすめるベースとなる考え方として、ワークスタイル「STYLES」を共有しています。 STYLESには、仕事の姿勢、アウトプットの出し方、チームコミュニケーションのカテゴリーがありますが、本記事ではこのSTYLES「アウトプットの出し方」を紹介します。 アウトプットの出し方とりくみのすべてを、プロジェクトと捉える。 クロージングやゴールのイメージを持つ。 なんとなく仕事を行わず、ゴール認識をすべての取り組みにもちましょう。 取り組みが発生

アーリーリフレクションの仕事の仕方 STYLES③チームコミュニケーション

アーリーリフレクションで業務をすすめるベースとなる考え方として、ワークスタイル「STYLES」を共有しています。 STYLESには、仕事の姿勢、アウトプットの出し方、チームコミュニケーションのカテゴリーがありますが、本記事ではこのSTYELS「チームコミュニケーション」を紹介します。 チームコミュニケーション ごまかさずうそをつかない 業務のゴールを実現するためには、下記のループをまわしていく必要があります。 ① ゴールを決める ② 現在地を把握する ③ 現在地からゴ

アーリーのカルチャーコード解説 Code 7. 一つでも多く「世界を変える」試みをする

Code 7. 一つでも多く「世界を変える」試みをする ・アイデアは無限、意思が推進力。野心的なプロジェクトを量産して、社会を変えていく。EARLY REFLECTIONSが関わった世界を一緒に作りましょう。 わたしたちは欲深いので、野心的な試みも含めて、たくさんの世界を変えていく試みを行います。 たくさんの失敗をしますが、自分を変えて、会社も変えて、変化を厭わず、挑戦の数だけ失敗もあることを理解してるので、成功するのに十分な数の挑戦をします。 というわけで、長くなり

アーリーのカルチャーコード解説 Code 6. 時間大切。精神/身体は大切なインフラ

アーリーリフレクションでは、行動指針としてカルチャーコードを公開しています。ここではカルチャーコードの6を取り上げて解説します。 Code 6. 時間大切。精神/身体は大切なインフラ ・自由時間を多くする。自己研鑽等によって効率を上げる 自由時間を多く捻出してください。仕事が多すぎる場合には、より上位のレイヤーからみて、作業を圧縮するか、抜本的に効率がよくなる方法を考えてください。 よく言われますが10倍効率化しようとすると「早く作業するか、長く作業する」以外の改善が考

アーリーのカルチャーコード解説 Code 5. 正しさに従い、知識を信じる

アーリーリフレクションでは、行動指針としてカルチャーコードを公開しています。ここではカルチャーコードの5を取り上げて解説します。 Code 5. 正しさに従い、知識を信じる ・正しい考えは、理解すれば自分のもの。「誰の」はどうでも良い 自分が作り出したものでないからといって科学的知識を利用しないことは意味がありません。 ほとんどの科学や技術は人類の総力で作ってきたものです。ある正しい考えを知った場合、その知識は自分のものになると考えましょう。 教えてもらったり、間違いを

アーリーのカルチャーコード解説 Code 4.事象の本質を捉え、双方の努力と善意でコミュニケーションを成立させる

アーリーリフレクションでは、行動指針としてカルチャーコードを公開しています。ここではカルチャーコードの4を取り上げて解説します。 Code 4. 事象の本質を捉え、双方の努力と善意でコミュニケーションを成立させる ・「形式」や「部分」ではなく、事柄の本質や全体を捉えて語ること ある人の発言は、時空の制約を受けています。ある人の発言は限定的であり、その人が考えていることのすべてを表現してできているわけではありません。  日本語なら誰が使っても同じ意味だと思われるかもしれ

アーリーのカルチャーコード解説 Code 3. 役割を果たす、過ごしやすい関係を作る

アーリーリフレクションでは、行動指針としてカルチャーコードを公開しています。ここではカルチャーコードの3を取り上げて解説します。 Code 3. 役割を果たす、過ごしやすい関係を作る ・立場は役割。それ以上それ以下でも無い 事業責任者も経営者も、それぞれが自身の役割を果たすべきなのは当然です。しかし、それは便宜上あたえられた役割に過ぎません。それは、状況によって変わるものなのです。 大切なのは、それぞれが役割を果たすこと自体が、どのように全体に貢献するのか、という意識

アーリーのカルチャーコード解説 Code 2. 競争しない

アーリーリフレクションでは、行動指針としてカルチャーコードを公開しています。ここではカルチャーコードの2を取り上げて解説します。 Code 2. 競争しないアーリーでは、「競争にとらわれない、それ自体で価値がある活動をしよう」という考え方を持っています。 企業活動もそれに貢献するメンバーの活動も「勝つか負けるかの取り合い(ゼロサムゲーム)ではない」という考え方をしています。活動は「競争や取り合いではなく全体を増やしていく」とう考え方です。 またこの考え方がベースにあり、競