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「まとめ」好きな現代人。そして、モノゴトは最後の印象で決まる。

コロナがあって、セミナーを実施していても明らかに受講者に響くようになった言葉があります。それは、「まとめ」と「共感」です。

「まとめ」については、タイパを重視する社会の風潮と、ショート動画に慣れきって思考することを放棄した人にとっては、絶好のワードです。あらゆる面倒くさいことをすっ飛ばして、物事をより単純化して、本質を知りたい欲求が、いま半端ないですよね。
「共感」については言わずもがな。

Youtubeの動画でも、必ず最後にまとめを入れるし、最後の印象が全体の印象になるので、まとめで全体を閉めると、わかりやすさが向上するんですよね。


私事ですが、先日私の家のとある工事を工務店さんにお願いしました。

作業が全て終わって業者さんが帰る間際、本日の工事内容のまとめ説明を細かな写真とともに報告いただいたうえで、「弊社ではプラスワン活動をやっていますので、本日の工事以外に何かお困りごとは無いですか?今日の工事と関係無くても、何か私達でできることがあれば、1つやってから帰ります。」なんて言われるわけですよ。
そりゃあ、そのあとの施工後アンケートは満点ですよね。最後の印象がめちゃ良い!




余談を。「タイパが良い=時間密度が高い」を、単に短時間で知識を身につけられる。だと勘違いしている人が最近ほんと多くなりました。タイパが良いというのは、投資した時間に対しての使える知恵としてのリターンの大きさであって、表面上だけの体験の伴っていない知識など、ほんとはあんまり役に立たないのに。
人生の幅というものは、タイパを超えたところにある、一見して無駄・ムラ・偶然に見えるものそのものなのに。タイパを高めるのは生産性が高まっていると勘違いしてしまうといかんですな。


というわけで、僕たちのセミナーでも、最後の印象をよくする必要があります。

最後の印象を良くすることによって、あの講師が何を言ってたかが、受講者の頭に残ります。最後の印象を良くすることによって、受講者の頭が整理されてより行動に繋がりやすくなります。
つまり、最後の印象を良くすることによって、受講後アンケートの結果がよくなります。笑

なので、セミナーやプレゼンなど、人前に立つ人の進行の締め方最後10分はこんな感じがベストです。

  • ここまでの内容をまとめてポイントを抑えて説明

  • 受講者の思考の整理のために感想の共有

  • そのうえで、最後に講師から「理」を語る締めコメント

この3点を流れよく実施すると、最後の印象が非常によくなります。

内容をぎゅうぎゅうに詰め込みすぎて、なんなら所定の時間をオーバーして延長してまでも講師の言いたいことをダダダっと伝えて終わっていくセミナーは、、、やっぱり駄目でしょう。

まとめ

というわけで、最近特に思うようになったセミナー進行最後の印象の付け方をお伝えしました。ちゃんとまとめて整理してあげると、体感的にわかりやすさがUPするよ、という話でした!

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