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AV女優ちゃんで人間を考える


『AV女優ちゃん』峰なゆか

週間spaで連載されている峰なゆかさんの『AV女優ちゃん』。
職場に毎週、spaが届くので何気なく読んでいたらどハマりした。
峰さんの漫画を数々読んできたが
『AV女優ちゃん』は人生の教科書になるのではないかというほど
面白い。
面白い‥いや、実際内容はAV業界や人間の浅ましさ、闇などが
リアルに描かれているので
可愛い絵柄でコミカルであっても時に重たく考えさせられる内容もある。

昨年、私は電子書籍だけなら1338冊の本を読んでいたらしい。(AI調べ)
1月から10月までの10ヶ月で18662分、読書に費やしていた。
そのうち、最も長く読んでいたのが『AV女優ちゃん』であったらしい。

可愛い絵柄だけど、闇金ウシジマくんのような
読んでいると生きていくのが嫌になっていくような人の業の深さも感じる。

1巻より抜粋

私の友人にも引退はしたが‥いる。
とても明るく、太陽のようで時に真っ暗な闇が瞬間的に見えるが
彼女は逞しく
生きるエネルギーに溢れている。
そのエネルギーを少し分けて欲しいくらいに、彼女は逞しい。
美しくもあり、生に対する強さは誰よりも貪欲で純粋に思う。
だから彼女が大好きだ。

しかし、『AV女優ちゃん』を読むと
全ての女優が恵まれているわけではない、と分かる。
体を張った仕事だからこその大変さだけではない。
人気商売でもあるからこそ、恐らく芸能界よりシビアであろう。
そして当然、関わる人間全てに家族と生い立ちがある。


人間は1人で生まれたわけでも
コウノトリが運んでくるわけでもないから
大人になるまでに
家族を含め、影響を与える他人が必ずいる。
幸不幸問わず、何かを背負って生きている。

そういうことを、深刻に考える漫画。
クスリと笑える話ではあるけど
基本は重い。