見出し画像

コロナ禍におけるインバウンド向け情報発信は何をしたらいいですか?

今日は少し違うテーマで昨日登壇しましたインバウンドマーケットEXPOの登壇内容をシェアします。これもお客様から良く聞かれる問い(コロナ禍におけるインバウンド向けの情報発信のやり方)をもとに作成していますので、皆さんにも参考になるかと思います。簡単ですが以下にサマリを書きます。

まずは生き残る

昨日はコロナ禍におけるプロモーションの話だったのですが、それ以上に伝えたかったのは、観光復活のためには「魅力ある観光事業者が生き残る」ことでした。商売では当たり前ですが、商品サービスが無ければ売上にはつながりません。観光に置き換えると商品サービスは魅力的な地域です。その地域は観光事業者(宿泊、飲食、体験、景観、自治体等)によって成り立っています。

仕事柄プロモーションの仕事をしていて歯がゆいのは、プロモーションは商品サービスがなければ成り立たないということです。アフターコロナでさぁお金を投下して観光を盛り上げようとしても街が死んでしまうと復活のシナリオというのはありえないのです。だからこそ、観光事業者が手を取り合い協業・共創をして生き残っていくことが大前提として重要です。

情報発信の前に計画策定

しっかり観光資源というサービスを残すことができて初めて情報発信が生きてきます。次に情報発信の前段階として計画策定をしていきましょうという話をしました。意外とWHAT(あたなの地域/サービスの特長は?)、WHO(誰に対して?)、HOW(どうやって魅せることで?)の整理ができていない企業、自治体もあります。これを前のnoteでも書いているのですが棚卸しのフレームワークを使って整理するワークショップを良く行っています。この定義がきちんとできていないといくら戦術に落ちてきた時に効率的な集客につながりません。ぜひ、前の記事を読んでみてください。

コロナ禍ではファンづくりを意識して

コロナ禍では即効性のあるコミュニケーションをしたとしても国交が閉ざされているが故にアクションにつながりにくいという特性があります。簡単ですが、下図にまとめてみました。

スクリーンショット 2021-02-20 16.05.49

コロナ禍においては繰り返しになりますが、情報発信において即効性を求めても国交が閉ざされているが故になかなか成果につながりにくい状況です。ですので、長期的にリレーションを築いて来るべき時が来たらしっかり来てくれるという関係値をしっかり作っていくことが重要になります。そのため重要になるのは、情報の深度が深く、長期的なファンになってもらえる施策を実施するということです。

スクリーンショット 2021-02-20 16.05.56

では、発信する際に気をつけるべきことは何でしょうか?それは、深度の深いここでしかできない体験を、ユーザー視点(外国人視点)で、クリエイターのクリエイティビティを最大限に活かして実行するということです。過去のnoteもぜひ読んでいただきたいのですが、ユーザー視点で刺さるコンテンツを制作するクリエイターの力を最大限に活かすことはプロモーション効果を最大化するために非常に重要です。そして、今のコロナ禍だからこそ単なるきれいなイメージではなく、深く記憶に残るような体験を発信していくことが重要です。

まとめ

今回は2月19日に開催しましたインバウンドマーケットEXPOの講演サマリを書いてみました。少しでも観光業界の皆さまのお役に立てますと幸いです!動画のフルバージョン(35分)も公開しておりますので、お時間があればぜひご覧ください。

お問い合わせ

自治体・DMOさんであれば、こちら(https://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kankochi/expert-haken.html)から中川智博を専門家として指名いただけますと無償で助言させていただくことが可能です。また、お急ぎでしたらメール(tomohiro@tokyocreative.jp)までご連絡いただけますと幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?