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#188 『仕事でもらったスランプは仕事で返す』

本日は、大佛師の松本明慶さんの「仕事でもらったスランプは仕事で返す」についてのお話です。松本さんは、1962年の17歳の時に仏師を志し、京仏師・野崎宗慶師に弟子入りして、仏像を彫り始めました。

「師のもとで学んだ期間は僅か1年半にも拘らず、世界屈指の腕を得たのは、師の教えの一切をもらすまいと受け止めた姿勢があったからに他ならない」と下記の記事には書いてあります。


今回のお話は、松本さんが仕事におけるスランプは仕事でしか返すことできない、仕事におけるストレスは仕事でしか解消できないと語っています。何かスランプやストレスを抱えた時に、別の何かで解消するという行動を取るのが現代人のストレス解消法なのかもしれないですが、結局はその仕事と向き合うことでしか解決・解消できないというのは本質であると思いました。

"「先生、そんなに仕事ばかりして、ストレスはどう解消していますか」と聞かれますが、スランプやストレスは何から起きているかといえば、結局は仕事から起きているんです。だからそのストレスは仕事でしか解消されないんですね。魚釣りに行ってストレス解消しているという人もいるけど、それは一時的に忘れているだけで、実際は消えることはないんです。"
"仕事でもらったスランプは仕事でしか返すもんがないです。それでもまた次にスランプがやってきますけど、そうやって繰り返していくうち、だんだん間隙が少なくなって、すーっと仕事ができるようになります。"
"一つの道を究めていくには精進を続けていかなければなりませんが、そのためにはまず考え方を変えないとダメだと思いますね。考え方が変わると行動が変わります。行動が変わると結果が変わります。"
"「楽」という字には「多くの人が集まってくる」という意味があるそうですね。...いい仕事を楽しんでやっていると、「あいつ、楽しそうだな」と人が寄ってきます。寄ってきてくれた人たちに「あいつと一緒だと楽しいな」と思われ、また人が寄ってきてくださる。そうなると、どんな苦しいことも楽しくなります。"


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書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
2021/07/07『仕事でもらったスランプは仕事で返す』
松本明慶 大佛師
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※Photo by Glenn Carstens-Peters on Unsplash