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#184 『自分の荷は自分で背負って』

本日は、東井義紀記念館館長の宇治田透玄さんの「自分の荷は自分で背負って」についてのお話です。宇治田さんは、教諭や寺の住職といった経験をして、今回のお話のメインである義父の東井義紀さんの記念館の館長を務めています。

教育界の至宝と言われた・東井義雄さんが校長時代に生徒たちと交わした「こころ」と「こころ」の対話ノートが綴られた本がありますが、宇治田さんはこちらの監修をしています。

今回のお話は、東井さんの生き方から学んだこととして、自分の人生はどんなことがあってもすべて自分が受け止めることがあります。そのエピソードが紹介されていました。

"「苦しみも 悲しみも/自分の荷は/自分で背負って/歩きぬかせてもらう/わたしの人生だから」という詩は、そのまま、義父・東井義雄の生き方です。"
"平成2年の出来事は、義父にとって「自分の死以上の問題」でした。...長男が目を覚まさぬ人となってからも、周囲から見た義父の様子はほとんど変わりませんでした。苦しみもやりきれない思いも決して外には表さない人だったのです。私の妻にもそういった種類の言葉は何一つ言わなかったといいます。しかし私たちの知らないところで自分のやりきれない感情を、日記に認ていたのです。"
"それは詩のスタイルで綴られています。...義父は「自分の人生である限りは悲しみも苦しみも自分で背負う」といっています。そして長男が意識を失っておよそ1年を経て、その現実すらも息子と代わってあげることができないという辛ささえもそのまま受け入れようとしていたのではないでしょうか。"


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書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
2021/07/03『自分の荷は自分で背負って』
宇治田透玄 東井義紀記念館館長
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※Photo by Holly Mandarich on Unsplash