見出し画像

#247 『仕事に言い訳いちゃいけないよ』

本日は、日本レストランエンタプライズ大宮営業所長の三浦由紀江さんの「仕事に言い訳いちゃいけないよ」についてのお話です。三浦さんは、1年で駅弁売上を5000万アップさせたパート主婦として有名です。

23年間の専業主婦生活を経て、44歳の時に上野駅の駅弁販売でパートデビューします。当時の時給は800円です。徐々に「カリスマ駅弁販売員」として実績を上げて、上野駅の売店店長に昇格し、1日の売上が100万円を超す上野駅の一番店を任されます。その後、パートの立場で上野駅8店舗を束ねる総括店長となり、49歳で契約社員となります。その後、52歳で正社員となり、53歳の時に異例の抜擢で大宮営業所長となります。就任1年目で駅弁売上を5000万円アップさせ、年商10億円超を達成しました。

"主婦は家族が「おいしい」と言って喜んでくれる顔を思い浮かべて料理する。同じようにお客様に喜んでもらう商品をつくって売るのが商売じゃないかと。この主婦としての目線が、その後の仕事の指針になっていきました。"
"仕事観といえば、こんなこともありました。...お弁当は配送担当のアルバイトが各売店に届け、陳列することになっています。ところがいつも1か所に山積みにして帰る人がいたんです。毎回閉店時間までに並べ直していましたが、ある日堪忍袋の緒が切れて、現状を社員に見せて注意してもらおうと思い、そのままの状態で店を開けたのです。...社員さんはビックリですよね。"
"「三浦さん何これ」って。
「あの人、いつもこうなんです」
「でも並べ直す時間はあったんでしょう」
「それは私の仕事じゃありません。あの人をちゃんと教育してくださいよ!」
するとこう言われたのです。
「三浦さん、仕事に言い訳をしちゃいけないよ」
瞬間湯沸かし器的に頭にきて、「こんな会社、辞めてやる!」と思ったのですが、帰る頃には、「そうだよなぁ、私が間違っていた。何できょうは手を抜いてしまったんだろう」と後悔しましたね。改めて「これからはいかなる時でも自分自身が納得する仕事をしよう」という思いを強くしました。"
"後日談があって、三日後に同じ社員さんが別の売店に入っている私のところに来て、「いやぁあの売店、きょうも陳列がひどいよ。あそこは三浦さんがいないとダメだね。これからも頼むよ」と。ああ、この人は私がいつも並べ替えをしているのを知っていて、だけど「仕事はそうじゃないよ」ということを教えてくれたんだなと分かりました。「三浦さんがいないとダメだね」の一言がものすごく嬉しくて、さらに仕事にのめり込んでいきました。"


三浦さんの本はこちら


============
書籍『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
2021/09/04『仕事に言い訳いちゃいけないよ』
三浦由紀江 日本レストランエンタプライズ大宮営業所長
============

※Photo by Nick Morrison on Unsplash