全部自分と同じだと思ったら大間違いな話
私は背がでかい。
167cmあるので多分日本人女性としてはまずまず高いはず。背の順で並べばいつも後ろから3人には入っていたし、アパレルショップに行けば「背高いですね」と言われることが多い。
最近はオンラインで「はじめまして」する人が増えた。オンラインだと声と顔しか分からないので、相手の身長がどんなものか分からない。
私は勝手に、オンラインであった人々の身長を自分と同じ程度だと思いこんでいる。しかし背が高めの私にとって、同じ程度の身長の人というのはあまりいない。よってオンラインでの知り合いとオフラインで「はじめまして」をすると、高確率で私の予想は外れている。
私はこの話で高身長自慢をしたいわけではなくて(そもそも高身長が自慢になるとは一ミリと思っていない)、自分の思慮の浅さに驚き目を丸くする機会があまりに多いという話をしたいのだ。
オンラインとは、あまりにも情報が限られている。唯一正確と思われている顔と声でさえ、「なんだかモニターを通すと違う」、「スピーカー越しの声ってなんか違う」ということもしばしば。そんな限られた情報の中から、与えられた情報だけを素直に受け取り、あとは「まあ、自分と同じ感じだろう」と勝手に補完して、自分だけの中で相手像を作り上げているのである。
この自分の想像力の低さが恐ろしいものだと感じる最近。オンラインだから情報が限られすぎている……と思う反面、きっとオフラインでも同じことをしているんだろうなと反省する気持ちだ。
どんな事象でも答えは一つ。しかしアセスメントは一つではない。ある情報からない情報を考察するとき、自分の狭い視野で、狭い頭で完結させていたら大抵のことは足りないのだ。
全部自分と一緒だと思うなよ、わたし。
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