また明日(GW明け)から、コエンザイムQ10で元気な毎日を
長かったゴールデンウィークも今日まで。
明日から、再びエンジンをかけて仕事スタート、という人も多いかと思います。
そんな時、心にも体にも補給したい栄養素がコエンザイムQ10。
コエンザイムQ10は、エネルギーの源、元気の源そのものです。
今回は、コエンザイムQ10が予防に役立つだけではなく、エネルギーの源、元気の源であること、コエンザイムQ10が生きていく上できわめて重要であることを分かりやすく解説します。
(記事の文末に動画を貼っています)
エネルギーに不可欠なコエンザイムQ10
コエンザイムQ10は化粧品、化粧水の成分としても使われているために、栄養素としての認知は今一つかもしれませんが、人が活動する上でなくてはならないものです。
コエンザイムQ10が不足欠乏すると、日常的に疲れやだるさを感じやすく、仕事や家事、プライベートでのパフォーマンスも上がりません。
それは、体の細胞がエネルギーを生み出す際に、コエンザイムQ10が不可欠だからです。
上の図のように、エネルギーは人体のほぼ全ての細胞(37兆個)に存在するミトコンドリアという器官(細胞につき数百〜数千個)で作られます。
コエンザイムQ10ももちろんミトコンドリアに存在します。
ということで、ミトコンドリアでエネルギーをつくる仕組みをシンプルに説明します。
難しい理論や専門用語は極力避けますので、ぜひお付き合い下さい。
コエンザイムとは補酵素という意味
今回は、糖質、ブドウ糖がエネルギーに変わるまでのプロセスを解説します。
下にあるグルコースがブドウ糖のことです。
グルコースはまず解糖系という代謝システムに乗って化学反応を繰り返し、その中で2つのATP(これがエネルギーのこと)を生産します。
正確には4つですが、解糖系の中で2つのATPを消費してしまいますので、差し引き2つのATPになります。
グルコースは解糖系で最終的にピルビン酸という物質に変換し、ピルビン酸は次のクエン酸回路(TCA回路)という代謝経路に入っていきます。
クエン酸回路をもう少し細かく表したのが、下の図です。
これを見ると、物質と物質の間に栄養素の表記があります。
これらを補酵素といいます。じつは、コエンザイムとは補酵素という意味です。
コエンザイムQ10不足はATP不足に
図を見ると、コエンザイムQ10(CoQ10)も2箇所に顔を出していますが、その多くがビタミンB群(+鉄マグネシウム)です。
ビタミンB群が不足するとクエン酸回路が円滑に働きません。
ビタミンB群については下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
クエン酸回路では2つのATPが作られます。
最初の解糖系が差し引き2つでしたので、ここまでで合計4つです。
クエン酸回路では大量の水素が生まれます。
この水素を利用して、次の最終段階である電子伝達系という代謝システムが動き出します。
電子伝達系(複雑なので省略)では34個のATPが生まれます。
つまり解糖系とクエン酸回路を合わせて4つ、電子伝達系では34個なので、ATPエネルギーのほとんどは電子伝達系で産生されているということです。
コエンザイムQ10は電子伝達系の電子の受け渡しに必要とされます。
コエンザイムQ10が不足すると、電子が経路中に滞り、ATPの産生不足つまりエネルギー不足になります。
コエンザイムQ10は、細胞内のミトコンドリアでATPを生み出す際のキープレーヤーです。
心臓を守るコエンザイムQ10
次に、コエンザイムQ10の体内分布を見ていきます。
コエンザイムQ10の密度が高い順に表すと、この通りです。
1 心臓
2腎臓
3肝臓
4脾臓
5膵臓
6副腎
7筋肉
8肺
9脳
10脂肪
1位の心臓は他を引き離して断トツです。
心臓は、毎分平均60〜80回(安静時)、その強力なポンプ機能で全身に血液を送り出すので、圧倒的なエネルギー量つまりATPが必要です。
そのため、コエンザイムQ10は元々うっ血性心不全の治療薬として使われていて、化粧品やサプリメントでの使用が認められたのは随分あとになってからです。
コエンザイムQ10は、心不全をはじめ、不整脈や狭心症など心臓疾患の予防に期待できます。
それ以外にも、パーキンソン病およびアルツハイマー病の緩和改善(脳)、肝臓疾患の予防、消化機能の改善や糖尿病予防(膵臓)、腎毒症の緩和および皮膚の状態を維持します。
コエンザイムQ10が含まれる食品は・・・
コエンザイムQ10は体内でも合成できる栄養素ですが、その合成量は20歳を過ぎたあたりから下降線を辿っていきます。
60歳を過ぎると体内合成はほとんど頼れないと言っていいと思います。
では、コエンザイムQ10が含まれる食品はというと、イワシ、サバ、シャケ、マス、うなぎ、牛肉、豚肉、卵、ほうれん草、ブロッコリー、大豆、ナッツ類となっています。
ただ、イワシ100mg中コエンザイムQ10が約6mg、同じく鯖100mg中5mg、牛肉と豚肉が約3mgという量を考えると、食品から摂れるコエンザイムQ10は大体10〜20mgです。
この量でも最低限の予防には効果的ですが、もっと量を増やして積極的な予防をし、さらに日常生活で高いパフォーマンスをゲットするためには、サプリメントで補給することも選択肢の一つです。
コエンザイムQ10のサプリメントについては、下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧になってください。
ストレスはコエンザイムQ10の大敵
コエンザイムQ10は、エネルギーATPを生み出す役割以外に抗酸化作用があります。
コエンザイムQ10の抗酸化作用は、自身が存在するミトコンドリア内で働きます。
強いストレスを受けると大量の活性酸素が発生し、その影響は細胞の中にあるミトコンドリアにまで及びます。
その時コエンザイムQ10が登場して活性酸素を退治しますが、その仕事で多くを消費してしまうと、本来の仕事であるATPをつくり出す分が少なくなってしまいます。
結果的にコエンザイムQ10不足の状態になるので、ストレスはコエンザイムQ10の大敵であるということです。
摂取することも大切ですが、浪費しないことも同じくらい大切です。
ストレスが多い方は、下の記事も参考になりますので、ぜひご覧下さい
まとめ
コエンザイムQ10が不足欠乏すると、日常的に疲れやだるさを感じやすく、仕事や家事などのパフォーマンスも上がりません。
コエンザイムQ10は、細胞内のミトコンドリアに存在して、ミトコンドリアがエネルギー ATPを生み出す際に不可欠です。
全ての臓器や筋肉もエネルギーがあってこそ正常に動きますので、コエンザイムQ10はあらゆる疾患の予防に働きます。
中でも圧倒的なエネルギー量つまりATPが必要な心臓はコエンザイムQ10に大きく依存しています。
そのため、コエンザイムQ10は、心不全をはじめ不整脈や狭心症の予防に期待できます。
コエンザイムQ10が含まれる食品はというと、イワシ、サバ、シャケ、マス、うなぎ、牛肉、豚肉、卵、ほうれん草、ブロッコリー、大豆、ナッツ類です。
こういった食品を食べていれば1日10〜20mgは摂取できますが、もっと多い量を摂って積極的な予防と日常の高いパフォーマンスをゲットするためにはサプリメントを飲むのも選択肢の一つです。
この記事の内容については動画もアップしています。合わせてご覧ください。
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