【速報】『2試合続けてPK戦を制したクロアチアがベスト4進出決定』~決勝トーナメント準々決勝 クロアチアVSブラジル~

試合結果

2022 FIFA カタールワールドカップ
準々決勝
12/9 24:00K.O. @エドゥケーション・シティ・スタジアム
クロアチア(1(4)-(2)1)ブラジル
105+1分 ネイマール
117分 ブルーノ・ペトコビッチ

スタメン

マッチレポート

2試合続けてPK戦を制したクロアチアがベスト4進出決定

日本に苦汁を飲ませたクロアチアと韓国に大勝したブラジルがベスト4を懸けて激突した。

ブラジルはボール保持時に左SBのダニーロがアンカーのカゼミーロの脇に上がり、[4-3-3]から[3-2-5]に変化してパスをつないで攻めていく。5分、ヴィニシウス・ジュニオールが左サイドから切れ込んでミドルシュートを放つも、GKがキャッチにされた。

クロアチアは自陣に[4-5-1]のブロックを組んでスペースを埋めながら、両サイドからをゴール前にクロスを供給してゴールに向かった。7分、ヨシプ・ユラノビッチのクロスにイヴァン・ペリシッチが左サイドから飛び込むも、タイトなマークに遭ってシュートを打つことができない。13分にはユラノビッチが右サイドを駆け上がり、マリオ・パシャリッチがクロス。これをペリシッチが右足で合わせたが、シュートは枠の左に外れた。日本戦と同様に右サイドのクロスにペリシッチが飛び込むシーンを作り出すも、徹底的に対応されてしまう。ブラジルが右SBに起用したのはCBを本職とするエデル・ミリトン。ペリシッチは空中戦に強いミリトンの厳しいマークに遭って、自由にシュートを打たせてもらえない。

ブラジルは躊躇なくロングボールを選択するクロアチアに陣形を引き延ばされると、空いた中盤のスペースをルカ・モドリッチ、マテオ・コヴァチッチ、マルセロ・ブロゾビッチに使われ始める。それでも、腕章を巻くチアゴ・シウバが強気なラインコントロールをして後方から押し上げ、バイタルエリアへのパスを許さない。そして切れ味の鋭いドリブルを持つアタッカーを中心に反発していく。20分、ヴィニシウスがリシャルリソンとワンツーでゴール前に切れ込んでシュートを放ち、その直後にはネイマールがPA左から右足を振り抜く。左サイドにアタッカーを集めることで攻撃のギアをシフトアップし、立て続けにゴールに迫った。しかし、クロアチアの粘り強い守備に防がれてしまった。

0‐0で迎えた後半、ブラジルが攻勢を強める。55分、リシャルリソンのスルーパスに抜け出したネイマールがPA左からシュートを放つも、GKに防がれた。56分にハフィーニャに代えてアントニー、64分にはヴィニシウスに代えてロドリゴを投入し、攻撃の活性化を図る。ロドリゴ、ネイマール、リシャルリソンの金髪トリオが流動的にポジションを入れ替えて相手選手をかく乱させると、65分にはルーカス・パケタがゴール前に飛び出してシュートを放った。しかし、ここもGKにストップされて先制点を奪うことができない。

自陣で守る時間が増えたクロアチアは、72分にブルーノ・ペトコビッチ、ニコラ・ブラシッチを前線に投入した。攻勢を強めたかったが、縦に早いブラジルの攻撃に押し込まれてしまう。それでも、GKドミニク・リヴァコビッチが連続好セーブでチームのピンチを救っていく。

ブラジルは途中出場の選手が果敢にゴールに向かう。80分、アントニーが右サイドを突破して折り返し、パケタがPA内で左足を振り抜く。強烈なシュートだったが、GKの正面に飛ぶ。84分にはリシャルリソンに代えてペドロを投入。3トップを総入れ替えすると、86分にもアントニーが右サイドから切れ込み、ゴール前に駆け上がっていたミリトンがシュートを打つも、相手にブロックされた。

90分では決着がつかず、試合は延長戦に突入。そこでもカナリア軍団が攻勢を強める中、延長前半終了間際に均衡を破る。ネイマールがパケタとのワンツーで中央を突破してゴール前に進入すると、GKをかわしてネットを揺らし、先制に成功した。値千金の得点を決めたネイマールはブラジル代表で77得点目を記録し、ペレが持つ最多得点記録に並んだ。

クロアチアは延長後半の頭にアタッカーを加え、なりふり構わずに得点を狙う。タフな戦いを繰り広げる選手たちは確実に疲弊しており、ブラジルの方に疲れが見えた。右SBに移ったダニーロが足を痙攣させてしまう。すると、土壇場でクロアチアの意地が試合を動かす。117分、途中出場のミスラフ・オルシッチが左サイドを突破してクロス。これをブルーノ・ペトコビッチが右足で合わせて同点に。

試合は120分でも決着がつかず、ベスト4はPK戦に委ねられることになった。先攻のクロアチアが4人全員成功させる中、ブラジルは1人目のロドリゴはGKにセーブされ、4人目のマルキーニョスのシュートがポストに当たった。2試合連続でPK戦を制したクロアチアが1番乗りでベスト4進出を決めた。

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